JUGEMテーマ:漢方
2017年の秋は本日8月7日からです。今日は立秋です。自然と共に体の働きやバランスも今日から秋の影響が出てきます。
秋は肺・大腸・鼻・皮膚の働きが旺(おう)する期節です。旺するというのは、働きが活発になって力を持ってくるということです。逆に言うと無理もかかりやすく弱りやすいので負けないように頑張る期節とも言えます。この影響で、咳や痰などの呼吸器症状、大腸を中心とする食欲や便秘や下痢などの胃腸症状、アレルギーなどの鼻の症状や皮膚病などが出やすくなります。また肺大腸経が頑張っていますから、バランス的には肝臓や胆のう、筋肉や爪、目などの肝臓系の働きが抑えられやすくなります。
今年は木運不及(もくうんふきゅう)の年(http://blog.tsurugayakkyoku.com/?eid=69)です。肝臓系の働きが一年を通して弱い年です。そしてさらに秋は上述したように肝臓系の働きが抑えられやすくなる時期なのです。肝臓系が弱い人、肝臓に無理をかけた生活をしている人は要注意です!
もう少し詳しく見ていきますと、肝臓は血を蔵する場所です。血室(けっしつ)や血海(けっかい)とも表現され、血を貯めこむ豊富な部屋であることを意味しています。つまり、血の状態をよく反映します。血が弱い人、血の量が少ない人は今年の秋は注意です。男性よりは女性に特に症状は感じられやすいかもしれません。手術後や生理前後、産後の方も、筋肉のコリやひきつり、だるさ、疲労、目や自律神経症状(不眠やイライラなど)が出やすくなると思われます。大腸の筋肉の弱りと秋の大腸への負担からも、下痢や便秘などの症状も多くなると考えられます。冷たい物や暴飲暴食にも十分気をつけていきましょう。
また「久行(きゅうぎょう)、筋を傷り肝を労す」と言い、働き過ぎ、学校やスポーツや趣味や遊びであっても、頑張り過ぎると肝臓を疲れさせ体調を崩してしまいます。長距離の移動も久行にあたりますから、体を休めること、睡眠時間の確保、日中の少しの休憩時間でも体を横にして目を閉じる時間をつくっていくなど、意識的に肝臓を休めるようにしましょう。
肺は気を蔵する場所です。秋は肺が頑張る期節。皮膚にクーラーの風を当てたり、冷たい飲食物など真夏と同じ生活をしていると体を冷やし過ぎてしまい、陽気(ようき:体を温めたり元気に動かす気)が減り、帯状疱疹や蕁麻疹などの皮膚病や風邪を引いたり、アレルギー・鼻炎・蓄膿などの鼻の症状、下痢や便秘などの大腸症状、咳などの呼吸器疾患が現れやすくなってしまいます。
前もっての予防養生が大切です。
万が一、体調崩されてしまいました方はお気軽にツルガ薬局までご相談下さいませ(/ω\)
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