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3週間近く長引く咳
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    JUGEMテーマ:漢方

     

    この時期は、咳が続いている方が多くいらっしゃいます。

    季節的にも今は夏ですから、夏は「心(しん)が旺(おう)している(頑張っている)」時であり、そのために肺や呼吸器、大腸や皮膚や鼻などの働きが抑えつけられやすい時です。咳も出やすい季節と考えられます。

     

    50代の男性 咳が5月の初め頃から出だして、市販のリン酸ジヒドロコデインの入っている咳止めや、他にも何種類か咳止めを服用し続けるも治らず、病院でもお薬をもらって服用したが治らない。奥様が心配になりご来店され相談。

    夜、別の部屋で寝ている奥様の目が覚めるほど激しく止まりにくい咳。初めの頃よりは良くなっているような気はするが、咳は日中も出るようで、最近は食欲も少し落ちてきて、体がだるいとのこと。

    冷えは無し、それ以外の気になる症状はなし(奥様曰く)、下痢や喉の渇きなどは無し、肩こりや小便色濃いなどもなし、咳が出る時間帯も決まっていない、痰などは出ない、のぼせも無し

     

    咳を考えるに、処方的には様々な漢方薬があります。

    傷寒論の太陽病には、発汗後や下した後の咳として麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)、桑白皮を加えれば五虎湯(ごことう)になります。虚の人には桂枝加厚朴杏仁湯(けいしかこうぼくきょうにんとう)から始まり、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)や麻黄湯(まおうとう)、小柴胡湯(しょうさいことう)、・・・・人参湯にも気逆(きぎゃく)からの咳がありますし、金匱要略(きんきようりゃく)の肺痿肺癰咳嗽上気病(はいいはいようがいそうじょうきびょう)や痰飲咳嗽病(たんいんがいそうびょう)、胸痺心痛短気病(きょうひしんつうたんきびょう)、婦人雑病にある半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)や水気病にある越婢湯など、色々な原因や状態に応じて処方が変わります。

     

     

    さて、この方の場合は、普段はお丈夫な方のようですが、体が弱り寝ても回復できない虚労(きょろう)という状態です。虚労病では小建中湯(しょうけんちゅうとう)が身近な漢方処方ですが、よく労からくる咳には炙甘草湯(しゃかんぞうとう)を使います。人の体は弱ってくると、土台である脾胃(ひい:消化器系全体、中心は胃)がまず弱ります。胃が弱れば食欲も減りますし、体のだるさも感じます。喉や気管のところの通りが少し悪いような表現もおっしゃられたので、咽喉不利(いんこうふり)もあります。激しい咳があるので、肺の熱も少し取りたいですから石膏(せっこう)も必要です。

    「大逆上気 咽喉不利 逆を止め気を下すもの 麦門冬湯(ばくもんどうとう) 之を主る」(肺痿肺癰咳嗽上気病11条)

    「傷寒解後 虚羸(きょるい)少気(しょうき)気逆吐せんと欲する者 竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう) 之を主る」(差後労復病6条)

    この二つの条文と、麦門冬湯と竹葉石膏湯の生薬の構成の違いは、大棗(たいそう)が竹葉(ちくよう)と石膏に代わっただけですので、これらを考慮して竹葉石膏湯を3日分お渡ししました。

     

    3日後に奥様がご来店されご様子をお聞きすると、服用後咳の回数や程度が楽になり、ご主人様がおっしゃられるには「もう治った!」と言われていたとご報告頂きました。

     

     

    好きなビールや冷たい物に気をつけて養生していても、病院のお薬を服用してもなかなか治らないときには、ぜひ諦めずにツルガ薬局の漢方専門相談スタッフまでお気軽にご相談下さいませ♪

     

     

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    | 漢方 | 17:03 | comments(0) | - |
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