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漢方薬をお出しする上で一番大切なこと 〜葛根湯や麻黄湯でも汗が出ない〜
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    JUGEMテーマ:漢方

     

    前回の記事で、麻黄湯(まおうとう)でも汗が出ないほど皮膚の裏に熱がこもって毛穴が閉じている時は大青竜湯(だいせいりゅうとう)、と書かせて頂きましたが、麻黄湯で汗が出なかったら全て大青竜湯ということではありませんので、ご注意くださいね!

     

    例えば、荒木性次先生(朴庵先生)のお作りになられた新古方薬嚢用(しんこほうやくのう)に書いてある症例を紹介させて頂きますと、

    「男子 風邪にて発熱数日、大青竜湯や麻黄湯などを服して汗が出でず悪寒が甚だしい、この方に桂枝湯(けいしとう)を与えて、大いに汗が出て治った者あり」

     

    麻黄湯で汗が出ない時は、桂枝湯で汗が出る場合が実際にはあるのです。これだけ見ると、麻黄湯や大青竜湯よりも桂枝湯の方が汗を出させる作用が強いのでは、と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

     

    本来、桂枝湯というのは解肌(げき)の薬です。簡単に表現すると、皮膚に力が無くムラがある状態、皮膚がもつれている状態を整えていくお薬です。表(ひょう)に陽気(ようき)を与えて表のバランスを良くして治していく働きがあります。例えば、手術や生理後の方、普段から血液に力が無い方、血液に余力が無い方は、表(ひょう)が弱りやすくなります。そういう方の表の陽気を与える目的で桂枝湯を使うのですが・・・、なかなか知らない方が読んで分かって頂けるように書くのは難しいですね(笑)

    桂枝湯は表を整えますので、葛根湯や麻黄湯、大青竜湯のように麻黄(まおう)は入っておりませんので、毛穴を広げて発汗させる働きは後者に比べてやさしいと捉えてもらって結構です。

    では荒木先生の症例のケース、発汗作用は麻黄湯などよりもやさしい桂枝湯が、なぜ麻黄湯でも汗が出なかった人に桂枝湯で汗が出て治ったのか…、疑問に思われる方も多いはずです。それが、人の体の面白いところですね。ぜひぜひ、考えてみて下さい。

     

    一番今回お伝えしたかったことは、漢方薬や漢方理論は、パターンやマニュアルみたいなものはないということなのです。

    風邪イコール葛根湯、麻黄湯で汗出ない場合は全て大青竜湯、この病名や症状なら誰でもこの漢方薬、ということでは決してありません。人それぞれ顔が違うように、たとえ同じ症状や病名であっても、原因や体の状態、病の深さや流れ方、経過、体質、それこそ陰陽虚実寒熱(いんようきょじつかんねつ)をきちんと捉えて漢方薬は選ばなければなりません。その方自身が治していきやすいように漢方薬でソッと添えてあげる、手助けしてあげる、整えてあげる、漢方薬とは本来はそういうものだと思っております。

     

    「原因を探り、状態を捉え、病の根本を診る」

    漢方薬をお出しする上で非常に大切なことだと思います♪

     

     

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    | 漢方 | 09:54 | comments(0) | - |
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