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急な寒暖差、体調変化に注意!  〜 胃の痛み、吐気に大建中湯(だいけんちゅうとう)〜
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    12月なのに高い気温の日が続き、その後急激な気温低下。子供さんやご年配の方、持病をお持ちの方は体調に十分に注意して下さい。

    このような急な寒暖差があると、体にかかる負担は大きく、霍乱病(かくらんびょう:急な吐き下しの病)に代表される胃腸風邪なども増えてきてしまいます。現に胃腸風邪の患者さんが店頭で増えております。ご自愛くださいませ。

     

     

     

    その中でも、先日私自身大変勉強になった、40歳前後の男性の症例をご紹介させて頂きます。

     

     

     

    2018年12月某日  11時頃にご来店

    今朝は何ともなかったが、職場で仕事をしていると10時半頃くらいから徐々に胃が痛み出し、我慢できなくなったのでツルガ薬局へ相談にご来店。初めはチクチク・キリキリするような痛みがあり、徐々に痛みが激しくなってきた。

     

    自身で思い当たる原因はなし。今までこのような胃の痛みは起こしたことはない。病院のお薬は飲みたくない。何とか自然の漢方薬で治したい、とのことでした。

     

     

    この方数年前に、胃の調子が悪くなってきたときに、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)を差し上げて楽になられたことがあったため、潰瘍のように少し粘膜がただれているのか、気が痞えているのかと考え、まず半夏瀉心湯を店頭で1包服用して頂きました。

     

     

    10分〜15分後、ご様子をお聞きすると、あまり変わっていないと言われます。

     

     

    必ず原因があるはずです。原因を探るために、ここ最近無理していなかったか、生活や食事など色々お話ししていると、ここ数週間休みという休みは無く、ずっと働きっぱなしであることが分かりました。そして昨日は、仕事の後、親戚のお通夜に参列してきたとのことでした。でもご本人様は疲れている自覚はありません。

     

    この時の状態は以下の4つでした。

    ^澆諒佞蠅魯リキリ痛み変わらず

    ⊂し気持ち悪さが出てきた(軽い吐気)

    少しお腹が張る感じがする

    ち扱校兩で座っていると少し楽

     

     

    お腹の張りが出てきています。自覚はないが疲れもあるはずです。原因を疲れと予測して、桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)に膠飴(こうい:麦の飴)を入れて、疲れを取ってお腹の張りを取っていく働きのある小建中湯(しょうけんちゅうとう)を考え、店頭で服用して頂きました。

     

     

     

    また15分後くらいにご様子をお聞きすると、あまり変わっていないということでした。

     

     

     

    小建中湯の労(ろう:寝ても取れない疲れ、体の土台の弱り)でもないようです。

    お腹の張りが強くなり、立って上体をそらせることがしんどい、声が出しにくい、あくびが出て頭がボッーとする、と言われるようになりました。

     

     

     

    半夏瀉心湯でもない、労からくる小建中湯でもない、恐らく腹満して吐気の太陰病(たいいんびょう)の桂枝加芍薬湯でもないでしょう・・・。さて原因は何なのか・・・。

     

     

     

    ここ最近急激に寒くなりました。この人は、体格、顔色、胸幅の感じからしても陽気(体を温めたり活発にする力)が豊富な方ではありません。この寒さで外から皮膚が冷えて陽気が奪われれば、その元である大腸や肺も冷えるでしょう。更にお仕事やお通夜が重なり疲れもありますから、より一層その冷えの影響は強く出るはずです。

     

    冷えの状態をお聞きすると、昨日お通夜から帰り、夕食を食べている時に、暖房をしている部屋でも寒く感じたと言われました。ビールもいつも通り1缶飲まれたみたいです。そして、この人中学生の時、部活で山で合宿したときに、薄着で長時間走った後に腸閉塞のような症状を起こしたことがあることも分かりました。

     

     

    金匱要略の条文にあります。

    腹満寒疝宿食病:ふくまんかんせんしゅくしょくびょう)

    「心胸中(しんきょうちゅう)大寒痛(だいかんつう) 嘔(おう)して飲食する能(あた)わず 腹中寒(こご)え・・・・」と。

     

    心胸中、つまり心臓と肺。心臓は小腸、肺は大腸に通じております。小腸と大腸、広く言えば胃腸、お腹です。お腹が大いに寒く痛む、そうすると嘔、つまり吐気が出る、気持ち悪くなって、飲食が出来なくなる。その元は腹中寒え、ということです。

     

     

    まさしくこの人の今の状態と思い、腹中を温める大建中湯(だいけんちゅうとう)を1包服用して頂きました。

     

     

    服用して数分で、「あ、楽です!」と言われたかと思うと、5〜10分程で立ち上がり前傾姿勢ではなく上体も反らせるようになり、声も出るようになり、胃の痛みもほぼ無くなりました。腹満も吐気も取れました。あくびも治り、全ての症状が取れて、「ありがとうございます!」と感謝のお言葉を頂きました。

     

    漢方薬の効き目、神の如しですね。

     

     

     

    後から詳しく聞いた話では、大建中湯服用後、お腹がゴロゴロ動いてきて、ゲップとおならが沢山出て、出る度に症状が軽減されたそうです。大建中湯で温められ胃腸の動きが正常になり、胃腸に充満していたガスが抜けていくことで気が通じたと思われます。

     

     

     

    この方も、病のきっかけとなったのは、恐らく急激な寒暖差だと思われます。

    これからも厳しい寒さが続きますので、十分に防寒して体調管理に気をつけて下さい。

     

     

     

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    | 漢方 | 18:14 | comments(0) | - |
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