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膀胱炎になりかけ・・・早めの手当でスッキリ!  〜 経絡から推察 当帰四逆湯 〜
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    本日来られた40歳の女性の方のご相談です。(2018年11月16日)

     

    このまま放っておくと膀胱炎になりそうに思うので、漢方薬を作ってほしいとご来店されました。

     

     

    ご様子をお伺いすると、

    ●昨日の夜からおかしいなと思い、今日は両上腕と、両足太ももの前の部分(大腿四頭筋:だいたいしとうきん)がとにかく寒い。寒気がするとか、風邪のようなということではないが、とにかく冷えるのでカイロをお腹と腰には貼っている

     

    ●小便は少し出が悪く、小便が出た直後から膀胱に尿が溜まり始めているような感覚がある

     

    ●食欲はあり

     

    ●肩こりや腰重、頭痛やめまいなどの他の症状は無し

     

    ●生理中ではない(生理がくる1週間前くらい)

     

    ●自身で思い当たることもない→冷たい物を取っているわけでもなく、果物も食べないし、常温のお茶を飲んでいるくらい、寒い所で体を冷やした覚えもなし

     

     

    さて、お聞き出来る情報はこれだけしかありません。ここからは色々と原因や状態を推察していかなければいけません。

     

    簡単ではありますが、私の考え方を書かせて頂きます。冬に入り、気温も下がり、自身では体を冷やしていなくても、冷えに負けている状態と考えました。膀胱炎は「膀胱の風邪」ですから、大抵冷えが絡んでいる場合が多いです。腿の前の部分は基本は胃系(胃の状態が現れやすい場所)であり、腿には肉がありますから筋肉を主っている肝の影響がよく出る場所です。上腕で寒いと感じている場所は、大腸経・小腸経で、共に陽経(ようけい:体を温めている経絡)です。本来、陽が強い場所であるはずの上腕外側が冷えるということは、体の陽気(温める働きの力)が弱っていることが推察できます。膀胱がある場所は、陰部であり、腎経と肝経の影響が良く出る場所です。

     

    立冬を過ぎ、少しずつ気温も下がり、外気温の冷えを真っ先に感じる器官は皮膚でありますから、恐らく皮膚の冷えがあります。今年は火運太過であり、年中肺が抑えつけられ、肺が抑えられれば肺の状態を反映する皮膚も弱ります。今年の夏は酷暑であり、夏は肺・皮膚がまたさらに押さえつけられてしまう季節であり、夏場のクーラーでさらに皮膚を冷やし、そして夏から秋に変わり、秋は肺・皮膚が一番頑張らないといけない季節です。また頑張って働かされて弱らせ、冬に入り外気温が下がってきて冷やされたのですから、皮膚の冷えに抵抗する力が弱まっていて当たり前ですよね。ですから冷やしているつもりがなくても、冷えてしまうのです。冷えが皮膚から入り、その影響が肝にいき、陰部である膀胱に出ている、そう考えました。

     

    手足の冷えを聞くと、指先だけが冷たいことが分かり、これは「手足厥寒(しゅそくけっかん):手足の冷え」ですから、傷寒論の条文どおりです。皮膚を温め外寒を退け、肝を温め補い気血の巡りをよくすることで上腕・太もも・膀胱の冷えを取り、手足末端まできちんとめぐるようにする処方、当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)を2日分お渡し致しました。(→妊婦さんの腕のしびれに当帰四逆湯を出した症例

     

    店頭で1包服用して頂き、様子を見て良い感じなら追加して服用して下さい、とお伝え致しました。

     

     

     

    午後、お電話を頂き、「1包服用して30〜40分後に2包目を服用して、上腕と太ももの冷えは取れ、膀胱炎になりかけのような症状も良くなりました、再発しないように残りの分もきちんと服用します。」とご報告を頂きました。

     

     

     

    ここ最近、色々な方と接する中で感じる事が、血の弱りと、肺の弱りです。肺は、皮膚や鼻、大腸に繋がりっていますから、風邪のような症状、喉痛や、咳、たん、皮膚病でなかなか治らず長引いてお困りの方が多いように感じます。上にも記載致しましたが、火運太過で、酷暑を過ぎ、秋を越え、冬に入り気温が下がることで、治りにくくなる状態が作られていることは間違いないかと思います。来月は年末です。お忙しくはなるとは思いますが、十分に体調管理には気をつけて下さい。

     

     

     

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    | 漢方 | 19:03 | comments(0) | - |
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