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いくつかの漢方薬を飲んでも効かない時・・・ 原因がはっきり分からない時・・・ 四逆散 茯苓飲
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    JUGEMテーマ:健康

     

    45歳の女性の症例をご紹介させて頂きます。

     

    2018年(火運太過)1月に入ってから胃のむかつきと背中の痛みを感じ、いくつか漢方薬は飲んだけれども治らない、とご来店されました。

     

    経過を聞くと、

    年末年始は食欲があり食べると胃の痛みが出てきたので、この時はいつも持っている半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)を服用して治していた。

    1月17日から土用に入り、むかつき(むかつきはあるけれども食事は食べれる、空腹時や食後など何か飲食物が胃に入ることによっての症状変化はなし)が強く出てきて、いつも服用する半夏瀉心湯を飲んでも効かない。胃だけでなく、背中まで痛い。

    自分で何種類か持っている漢方薬のうち、胃が冷えたのかとも考え人参湯(にんじんとう)も飲んでみたが良くならない。柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)も飲んだが良くならない。本日の午後から病院へ行こうかと思っているとのこと。

     

     

    <考察>

    この方は、よく漢方薬をお作りしている方です。大抵の症状ならご自身で判断されて早めの服用で治りますが、今回は治らないとのことでした。

     

    漢方薬をお出しする上で、一番大切なことはその方の状態を捉える事、根本を捉える事です。根本を捉えるためには、病の原因が分からなければいけません。なぜその症状が出るようになったのか・・・。本人の体のことはその方自身が一番よく知っておりますから、聞き出していかなければいけません。しかし現実的には、本人もなぜなったのか、思い当たることもなく、訴えている症状以外は何も変わりなく、なかなか十分な情報が得られないケースも多々あります。今回もそうでした。

     

    そういう時はどうすればいいのか・・・・。その人の体質と生活や食事、環境、季節、他の人の症状の出方などからも色々と予測することが可能ですから、そういうところからきちんと考えていきます。

     

     

    今回の場合は、年末年始からの疲れと食べ過ぎからの胃腸への負担があるのは間違いありません。胃が弱れば、胃中は気が滞りやすくなり、冷えや熱も持ちやすくなってきます。その上1月17日から土用に入り、土用は脾胃(ひい:消化器系)が力を持つ季節ですので、より胃は疲れが出やすく、熱を持ちやすくなってきます。ですから土用に入ってから、むかつきと背中の痛みもより一層つらくなっています。そして、背中の痛みの位置もちょうど胃の後ろらへんです。胃兪(いゆ)といって胃の状態が出るところに痛みを感じておりました。それ以外の症状は、冷えや口渇などもなく、小便や大便の出も確認し問題ありませんでした。

     

    上記の3処方は服用しても効かないことは分かっております。1月17日〜2月3日までは土用は土用でも、冬の土用です。冬は腎が旺(おう)する期節で冬の寒さで腎が冷えやすく影響が出やすい時でもあります。腎が冷えれば心(しん)である血が熱を持つようになり血液の流れや、脈、血管に影響が出やすくなります。血に熱のしこりができて、ちょうど胃や肝臓の半表半裏(はんぴょうはんり:半分表でもあり半分裏である位置、つまり中間付近)の位置に気の痞えが出来ていると考え、少陰病(しょういんびょう)に載っている四逆散(しぎゃくさん)を考えました。少陰の病は、心と腎の経絡の影響が一番に出ますし、その血のしこりが土用の時期に胃に入りむかつきと背中の痛みを出していると考えたからです。

     

    店頭ですぐ1包服用してもらい、30分後にもう一度服用して、数時間あけてもう一度、1日分を午前中で服用してご様子を教えて頂くようにお伝え致しました。

     

     

     

    お昼頃に再度ご来店。

     

    吐気は少し楽になったが、背中の痛みは変わらないとのことでした。まだ2回しか飲めていないとのことでしたので、店頭でもう一回分服用してもらいました。その服用後に、漢方薬を服用する水分でむかつきを少し感じると言われました。ん?、と思い、再度いくつか問診させて頂きました。そうすると、今日は水分を飲んでいるわりに尿の出が悪いことが分かりました。

     

    「心胸中に停痰宿水ありて自ら水を吐出し 後心胸間虚し 気満ちて食する能わざるを治す 痰気を消しよく食せしむる」

    の条文を取り、茯苓飲(ぶくりょういん)を処方しました。

     

     

    翌日来店。

    服用後、むかつきも楽になり、胃の辺りも楽になり、尿の出も良くなり、少し様子を見ようと病院への受診はしませんでした。もう少し服用を続けてみたいとのことで、茯苓飲を購入されました。

     

    その後、日に日に症状が軽減して病院へ受診せずに治せました、もうすっかり良くなりました、とご報告頂けました。

     

     

     

     

    その季節やその人の状態を考えて、根本を捉えていくことの大切さ、改めて勉強になりました(-ω-)/

     

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    | 漢方 | 10:32 | comments(0) | - |
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