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妊婦さんの腕のしびれ
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    JUGEMテーマ:健康

     

     

    妊娠6ヶ月の30代女性の症例をご紹介致します。

     

    2017年10月20日 

    朝5時頃に右腕が痛くて目が覚める。

    しびれとズキズキした痛み(本人曰く肉離れのような感じ)。

    治まらず、ずっと痛いため我慢できず7時くらいに、家にあった苓桂味甘湯(りょうけいみかんとう)を1包服用。

    (前日、前々日と頭痛と肩こりが夕方5時くらいから出て、自身で水分代謝不良と思い服用していたので、その流れで服用されたとのこと)

     

    苓桂味甘湯をもう1包服用した後、少しウトウトできたものの8時頃にまた痛みがひどくなり、少し胸の悪さ(吐気)を感じた。

     

    9時頃、いつも服用している当帰散(とうきさん)を服用。

    その後来店。

     

     

    <  問診  >

     

    ●自身では思い当たる原因なし

    ●しびれとズキズキした痛みの場所は、足の少陽胆経(しょうようたんけい)の肩井(けんせい)らへんの肩の部分から、腕の内側の少陰心経(しょういんしんけい)の小指の内側にかけて

    ●手足の冷えはないがお湯を小指に当てている間少し楽で、やめると元に戻る

    ●冷えはそんなに感じないというが、家にいると寒く感じているのか長袖の上にセーターをはおっているとのこと

    ●今朝から少し便柔らかい

    ●そけい部の所にポコッとしこりが出来ている。出来物というよりは筋が腫れているような感じで痛みもあり(妊娠中以前の生理周期に合わせて1か月に1回ぐらいこういう症状は起こって1週間くらいで元に戻るので気にしていなかったとのこと)

    ●ちょうど2ヶ月くらい前から、右手の小指の内側(第二関節付近)にイボが出来た

     

     

     

    <  考察  >

     

    痺れている場所は少陰心経(しょういんしんけい)の場所です。イボの場所も少陰心経に位置します。心(しん)は血をめぐらす働きがあり、血の状態が反映される場所です。

     

    10月20日は秋の土用にあたります。土用は脾胃(ひい)が力を持ち、腎の働きが抑えられます。腎は水をさばいていくところ所であり、体内では心の血の熱を冷まして体のバランスを取っております。腎が抑えられる土用は、血や心にトラブルが起きやすい時なのです。

    さらに秋は肺が力を持ち、肝が抑えられやすくなります。肝は血を蔵する(貯める)場所です。さらに今年2017年は木運不及(もくうんふきゅう)で1年を通して肝の力が弱っていますので、今年の秋は血により一層影響が出やすくなります。

    これに加えて、この方は妊娠中であり、自分の血液や栄養をお腹の中の赤ちゃんに沢山送っておりますので、血の弱りが顕著に出てしまいます。そうすると血をめぐらす心も弱ります。

     

    この影響が少陰心経のしびれとして現れてきていると考えました。そけい部のしこりも、場所と生理周期に合わせて症状が出るという事からも厥陰肝経(けっちんかんけい)の血の弱りからくる症状です。温めてあげると痛みが楽で、自身では冷えをそこまで自覚されておりませんが、外気温も寒く(涼しく)なってきて、表虚(ひょうきょ:皮膚表面の陽気の不足)もあります。

     

    心の裏は小腸であり、心の血が弱り冷えれば、小腸に影響が流れ便がゆるくなったり、お腹がゴロゴロしてくきます。

    (これは傷寒論にも書いてあります、「・・・設脈浮革因爾腸鳴者・・・」と。)

    この方も便がゆるくなってきております。これはこの原理から血の弱り、心の弱りと取りました。

     

     

    当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)2日分処方致しました。

    1回店頭で服用してもらい、20分後にもう一回、1時間後にもう一回服用するようにお伝え致しました。また何か感じたらご連絡下さいとお伝え致しました。

     

     

     

    < 結果 >

     

    9時50分頃

    1包服用すると10分後くらいで楽なのが実感でき、15分後には最初の症状を10とすると、3〜2くらいになって、しびれと肩こりと痛みがあと少し残っているくらいになった。

    10時10分頃 もう1包服用

    10時50分頃 痛みはほとんどなく 10の症状が1になった。

     

    とご報告頂きました。

     

    もう少し飲んでいきたいということで、1週間分お渡しいたしました。

     

     

    10月23日頃に、小指に2ヶ月前からできていたイボが小さくなった気がします、大変飲みやすく感じます、とご報告頂きました。

     

     

    その季節の体の働き方の変化、妊婦さんの体、そして漢方薬の効き目の早さに、改めて勉強になりました(-ω-)/

     

     

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    | 漢方 | 18:32 | comments(0) | - |
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