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小便をすると頭が痛くなる   〜 苓桂味甘湯(りょうけいみかんとう)の病態を考える 〜
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    JUGEMテーマ:健康

     

    今回は苓桂味甘湯の冒(ぼう:頭に物がかぶさったような状態)について書かせて頂きたいと思います。

     

     

    ある30代半ばの女性の方の頭痛に苓桂味甘湯(りょうけいみかんとう)を出しているのですが、これが良く効いております。

     

    病院でもらう鎮痛剤でも頭の痛みが取れないときに、苓桂味甘湯を服用すると20〜30分程で本当に1包で大変よくなるそうなのですが、先日興味深いことを教えて頂きました。

     

     

    頭が痛くなって症状の出ている時にトイレに行くと(小便をすると)、頭がキュッと締め付けられるように痛くなる、というのです。頭痛の出ている時はいつも起こるみたいで、苓桂味甘湯を服用して頭痛が取れた後はトイレに行ってももう痛くはないというのです。何なんでしょうか?と尋ねられました。

     

     

     

    苓桂味甘湯は、金匱要略(きんきようりゃく:漢方の教科書)の痰飲咳嗽病(たんいんがいそうびょう:水の飲み過ぎの病)に書かれております。一応、条文と簡単な訳も書かせて頂きます。

     

     

    38条 

    「 青竜湯(せいりゅうとう)を下し已(おわ)り 多唾口燥(ただこうそう)寸脈(すんみゃく)沈 尺脈(しゃくみゃく)微(び) 手足 厥逆(けつぎゃく) 気 少腹(しょうふく)従(よ)り上って胸咽(きょういん)を衝(つ)き 手足痺(ひ)し其の面 翕然(きゅうぜん)として酔状(すいじょう)の如く 復(ま)た陰股(いんこ)に下流するに因(よ)りて小便難(がた)く 時に復た冒(ぼう)する者 苓桂味甘湯を與(あたえ)て其の気衝(きしょう)を治せ 」

     

     

    簡単に訳しますと、

    「小青竜湯などの漢方薬を服用してから、唾が多く出て口が渇き、表の陽気が虚して(寸脈沈)、裏も虚した(尺脈微)状態になってしまい、手足が冷えあがり、腎の気が下っ腹の少腹から上の胸や咽まで衝き上がってくる 手足も痺れ 顔はお酒を飲んでポッーと赤くなったような状態になる その上に衝き上がっていた気が下の陰部や股の所に流れ影響が出ると小便は出にくくなり、時に冒の症状が出る者には、苓桂味甘湯を与えてその上に突き上げている気、気衝を治してあげなさい」となります。

     

     

    この条文にも書かれているように、「上に突き上げた気により、頭に冒が起こる」、これが苓桂味甘湯の証です。なぜ気が上に突き上げてくるか、気が上に衝き上がる原因も色々あるのですが、苓桂味甘湯の気衝の状態は先日書いたブログを読んで頂ければ分かって頂けると思います。

     

     

    気が上に突き上げる、この気は腎の気ですから、本来腎は膀胱を腑(ふ:臓と対をなし浅い位置にある器官)となし、尿として体内の不要な水を外へ出しています。その腎の気が正常に巡らず、動じて上に突き上げているわけですから、尿もしっかり正常に出すことが難しくなります。条文にも「復た陰股に下流するに因りて小便難く」と書かれております。小便を出すということは、体内の水分だけでなく、体温を保っている熱も、陽気も陰気も一緒に出す行為になります。苓桂味甘湯の冒が起こっている方は、この小便を正常に出すこと(出ないわけではありません、本人からするといつも通りの出方に感じるかもしれませんが)や、頭からの陽気の正常な発散が出来ていません。本来は頭は陽気の発散の盛んなところで、熱が寄りやすい所です。しかし冒が起きている時は、その発散が出来ず、頭にこもっている状態です。頭に突き上げてきた気がこもり、その気を発散することが出来ず冒を起こしている、この時に小便で体内の津液(しんえき:水)と一緒に陽気・陰気が出てしまうと、その少しの変化でもこもって充満していますから、痛みが出るのだと思います。この方は、「頭がキュッと締め付けられるように痛くなる」と表現されておりますから、頭の陽気が尿により抜けて、一時的に陰気に偏り、陰気は縮まりますから、血管や頭の神経などが縮まりこのような症状が出たと考えられます。

     

     

    冒が起こっている時と言うのは、体内の水分や陽気・陰気のバランスが少し変わるだけで、その変化が症状に出やすくなります。

     

     

     

    今回のことは、条文には直接的には書かれておりませんが、傷寒論(しょうかんろん)や金匱要略を1つずつ理解していけば分かります。お客様が訴えられる症状はその人それぞれ様々な症状や表現がなされますが、きちんと根元をつかみ、原理原則に基づいて考えることが出来れば、一見聞いたことのないようなことでも対応できるのではないでしょうか。

     

    勉強になりました(-ω-)/

     

     

     

     

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    | 漢方 | 13:59 | comments(0) | - |
    この時期に意外と多い症状(頭や顔、耳や目) 〜皮膚が冷えれば、熱は顔や頭に上る〜
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      JUGEMテーマ:健康

       

       

      秋になり敦賀でもお盆の花火大会が終わってから、気候もずいぶん涼しくなりました。

       

       

      肺や大腸、鼻や皮膚が頑張るこの秋の時期は、夏の弱りや外気温の涼しさがきっかけになり、肺の気が十分に伸びられずに咳などの呼吸器疾患や、鼻の症状、皮膚病が出やすくなってきます。現に、帯状疱疹(たいじょうほうしん)や、鼻炎・鼻水、長引く咳、下痢や便秘などの大腸症状でご相談されるお客様が増えております。

       

       

       

      今回はこれ以外の症状なのですが、ここ最近立て続けに同じような症状のご相談がありましたのでご紹介させて頂きたいと思います。

       

       

      のぼせや、耳のこもりや詰り(耳鳴り・難聴)、頭重や頭痛、頭がボッーとする感じ、首筋や肩こり、顔の赤みや熱感、ポッーとする、目が見にくい・充血などの症状を伴うことはありませんか?

       

       

       

      ある30代女性、レストランで食事をした後に、頭が痛くなり帰って家で横になって休むもあまりよくならず、病院の痛み止め(カロナール)を服用しても痛み止まらず、何かないですかとご連絡がありました。問診していくと、頭に気が突き上げてこもっていることが分かりましたので、「気衝湯(きしょうとう)」をお出し致しました。1時間ほどしてご連絡頂き、「1包服用後、驚くほど楽になりました!1包でほぼ治りました。」と感謝のお電話を頂きました。

       

       

      他にも、70代の痩せ型の女性、この方は数週間前から、顔から頭にかけてポッーと熱くなってしんどいという症状のご相談でした。この方に出した漢方薬も気衝湯でした。

       

       

      80代女性、耳なりと顔の赤さ、顔が熱くなる症状のご相談。病院では清暑益気湯(せいしょえっきとう)が出され服用しても変わらない。この方も気衝湯を服用すると症状が楽になり落ち着きます。

       

       

       

      3人とも、共通していることは血虚(けっきょ:血の力が弱っている状態)がベースにあるということです。そして、肺の気がうまく巡れないことで、腎気(じんき:腎の気)が上に突き上げて、頭や顔にこもってきたのです。

       

       

      今年のように猛暑・酷暑の後は血が弱りやすいですから、夏で血が弱った後、秋に入り急に涼しくなると若い方でもこういう状態に陥りやすくなります。(もちろん産後や授乳中の方、手術後・生理後の方、過労気味の方、食事の偏りや小食、胃腸の弱い方は血が弱りやすいですから注意が必要です。)

       

       

      血が弱っている時にクーラーの風などで皮膚を冷やしたり、冷たい物や果物、飲み物によって、肺の気が十分に巡らなくなると、腎の働きが弱ります。このことは金匱要略(きんきようりゃく)に書いてあります。「…上虚下を制する能わざる(じょうきょげをせいするあたわざる)…」と表現されております。腎は、体を温める陽気が上に偏ってのぼせないように下に引いて、常に下半身を温め守っておりますから、ここの働きが制御できなくなると、上に気が突き上げ頭にこもるのです。(最初の30代の女性の方に問診した時に、レストランでクーラーの風が直風で当たる席に座っていたことや、レストランから出て車に乗った時に、「暑い」ではなく「暖かい」と感じたと言われておりました。)

       

       

       

      このようなケースは結構多いと思います。日常生活の中で原因となる血虚が作られ、知らず知らずのうちに肺の気の巡りが悪くなってしまう…。このような症状でお困りの方は、お気軽にツルガ薬局までご相談下さいませ♪

       

       

       

       

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      | 漢方 | 16:58 | comments(0) | - |
      秋に入りました  〜 肝・脾胃が弱らないようにしましょう 〜
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        JUGEMテーマ:健康

         

         

        2018年8月7日は立秋になります。

         

        つまり今日から秋になります。夏の土用も終わり、秋になりました。

         

         

        秋は、肺・大腸・鼻・皮膚などが力を持って頑張る期節になります。

         

        ここが力を持って頑張るためには、肝や胆のう、筋肉や自律神経などの力を必要とします。

         

        脾胃(ひい:すい臓や胃)の消化器系の力も必要になります。

         

         

        肝や脾胃の力を借りて、肺はしっかりと頑張れるようになっています。

         

         

        肝は血を蔵(ぞう)するところです。つまり血を貯めこむ、血の影響が現れるところです。

         

        血が弱っている人は要注意です。単純に貧血の方もそうですし、女性だと生理後、出産後、授乳中、手術後、血となるタンパク質・アミノ酸が食事で十分に足りていない人などは、血が弱ります。血を補うようにしましょう!

         

         

        また肝は疲れを取る中心の臓器ですから、ストレスや過労、睡眠不足にも気をつけましょう!

         

         

         

        まだ暑い日が続くからと言って冷たい物や水分の取り過ぎで、脾胃を弱らせないように気をつけましょう。

         

         

        今までの夏の時期と同じような感覚でクーラーをかけ過ぎると、皮膚が冷え、その基である肺も弱ってきてしまいます。クーラー病に気をつけていきましょう。

         

         

         

        8月7日〜10月19日まで秋になります。肺の陽気がしっかりと養われ収まるように、養生していきましょう。

         

         

         

         

        漢方薬や養生法、健康のご相談は、お気軽にツルガ薬局までご相談下さい(/ω\)

         

         

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        | 漢方 | 19:21 | comments(0) | - |
        夏の土用 ムカつき・吐気に 小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)
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          JUGEMテーマ:健康

           

          昨日の続きになりますが、もう一人、夏の土用中の胃腸関連のご相談をご紹介させて頂きます。

           

          もう1人の方は、50代女性で、こちらも土用中にご来店。

           

          ご来店された日の午前中から最初にフラッ〜としてムカつきが襲ってきた。実際に吐くわけではないが、ムカムカして、まだ夜ご飯は食べていないないが、冷たい物かあっさりとしたものくらいじゃないと食べれない気がする。とにかくこのムカムカするのを治してほしい。

           

          ここ最近暑い日が続いているため、結構冷たい物は取っている。この夏休み中だけ学童をみる仕事をしていて、クーラーはしているが暑くて動いて汗も沢山かく、水分補給も多くしている(常温)、今日は職場が違う場所だったみたいでストレスがかかったことが原因のように思う、下痢や熱などのそれ以外の症状はなし、とのことでした。

           

          舌は渇いているわけでも、結構濡れて歯型がついているような感じでもなく、うっすら白い苔が中央にはあるものの、問題なさそうに見えました。

           

           

          さて、病の位置と虚実(きょじつ:強さや弱さ)寒熱(かんねつ:冷えや熱)を考えてみると、ストレスと連日の冷たい物の取り過ぎ、多めの水分補給が原因で胃が弱り、滞った水が肺に行くことで吐気が出ているように見えました。気を補い肺の水をさばいて、吐気を治していく半夏(はんげ)が必要です。

           

          胃には冷えもあります。そして汗をかく、またさらに冷たい物を取る、この繰り返しにより、胃と皮膚機能が冷えて弱っています。胃を温め皮膚の発散を正常にし、吐気を治していく生姜(しょうきょう)が必要です。

           

          めまいや動悸は無いにしろ、胃の辺り、心下(しんか)のみぞおちの辺りにも滞った水があるので、これをしっかりさばいて正常に尿として出せるように助けてあげる茯苓(ぶくりょう)があると、治りが早いです。

           

           

          1つ1つの生薬自身の働きと気味(きみ:気の働きと味の働き)から導き出すと、半夏と生姜と茯苓の三味からなる小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)が合いそうです。養生法と一緒に2日分お渡しいたしました。

           

           

          翌日、別の店舗にご来店下さったみたいで、すぐムカつきは治まり、もうすっかり治ったみたいでした。

          (後々聞いたところ、1包で良くなったとのことでした!)

           

           

           

          このように、その人の状態を生薬の働きから探していけば、自然と漢方薬の処方に繋がることがあります。

           

          生薬の働きを勉強したい方は、朴庵塾セミナーで販売されている「新古方薬嚢用(しんこほうやくのう)」をお勧め致します。

           

           

           

          なかなか良くならない胃腸関連症状のご相談は、お気軽にツルガ薬局までご相談下さいませ♪

           

           

           

           

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          | 漢方 | 14:30 | comments(0) | - |
          夏の土用の様々な胃腸の弱り  〜 透析中の胃腸症状に生姜瀉心湯(しょうきょうしゃしんとう)〜
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            JUGEMテーマ:健康

             

             

            酷暑が続いております、十分に体調にお気をつけください。

             

             

            最近、胃腸のご相談が増えております。

             

            2018年7月20日〜8月6日まで夏の土用ですから、胃腸関連の症状は当然出やすくなってきます。

             

             

            もちろん、その人の主となっている病の位置とその状態、虚実(きょじつ)や寒熱(かんねつ)によって、治し方・漢方薬は変わってきます。

             

             

             

            私がよくこの時期の胃腸症状に出す漢方薬として、五苓散(ごれいさん)や桂枝人参湯(けいしにんじんとう)、瀉心湯(しゃしんとう)類、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)、茯苓飲(ぶくりょういん)などが多いです。

             

             

             

            最近の胃腸関連のご相談、お二人ご紹介させて頂きます。

             

             

             

            透析をされている60代女性 逆流性食道炎のように胃酸が上がってくる、げっぷが出る、咳が1ヶ月ほど前から治らない、胃からお腹の辺りが張って物が食べられない(食欲低下)、下痢もする、病院の先生に相談してもラベプラゾール(胃酸分泌抑える薬)やSPトローチ、諸々の咳止めなどが処方はされるが飲んでいても治らない、漢方薬で何かありませんか?とご相談がありました。

             

            これもちょうど土用に入ってからのご相談でした。

             

            元々冷たい物を飲むと調子悪くなるということで、真夏でも必ず温かいものを飲んでいるという方なのですが、胃が弱り冷えて小腸に熱がこもっている感じに見えましたので、生姜瀉心湯(しょうきょうしゃしんとう)を3日分お出ししました。

             

             

            3日後にご来店されたときに、「服用初日、2回漢方薬を服用しただけで、げっぷとお腹から胃の辺りの痞えはとても楽になりました。咳も1ヶ月ほど治らなかったのですが10→5くらいの半分くらいになりました。今日は病院受診日で検査のため朝から漢方薬は飲んでいないのですが、そのせいなのか咳がまた少し出るようになってきました(10→7〜8くらい)。下痢は漢方薬を服用していた2日間は下痢止め飲まなくても形のある便が出て調子が良いです。」とご報告頂きました。

             

             

            げっぷや胃の痞え、お腹の張りはすぐ治ったみたいでしたし、下痢も良くなっているという事で胃の冷えと小腸の熱は間違いないということが分かりましたので、調子が良いようなのであと1週間分同じ処方をお渡しいたしました。胃の冷えと小腸の熱がある程度取れて、土用が終われば、その後は腎を中心に温めて補うような処方に変えていくと、体は更に良くなってくると思われます。

             

             

             

            この時期は気をつけていても、そこまで胃腸を冷やしているつもりが無くても、必然的に胃腸が冷えやすくなります。クーラーなどの外からの冷えもありますし、体の働きを見たときに夏は胃腸を中心に内臓が冷えやすくなっていること、外気温が高いことで無意識の汗などで水分補給が他の季節に比べるとどうしても多くなってしまうため、水は陰であり体内では熱を冷ます働きがありますから、意識していなくても胃は冷えやすいのです。その冷えのために、胃の働きが悪くなり、気が滞り、げっぷがでるのです。

             

             

             

            もう一人の方の症例は明日、ご紹介させて頂きたいと思います。

             

             

            胃腸の不快症状がなかなか治らない人は、お気軽にツルガ薬局までご相談下さいませ(/ω\)

             

             

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            | 漢方 | 13:06 | comments(0) | - |
            9歳の女の子の鼻血  〜 鼻血でよく使う漢方薬 〜
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              ここ数日、子供さんの鼻血のご相談が数件ありましたので、その中の1件についてご紹介させて頂きたいと思います。

               

               

              まず、鼻血についてですが、どうして出るの?、何の漢方薬がいいの?と時々尋ねらるのですが、このブログでも何回も書かせて頂いていることなのですが、やはり鼻血も「全ての人の鼻血には、この漢方薬!」というものがある訳ではございません。

               

              鼻血の原因が色々だからです。漢方薬は、その人の原因と状態を考えて根本を捉えることで決まりますので、やはりその人それぞれで漢方薬の処方は変わってきます。が、その季節や天候、性別や体力の度合い、同じような飲食物や生活環境がある程度似通ってこれば、同じような漢方薬で治ります。

               

               

              参考までに、私が鼻血でよく使う漢方薬としては、

               

              〃貲からの瀉心湯(しゃしんとう)類や黄連(おうれん)剤・・・瀉心湯とは、三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)、甘草瀉心湯(かんぞうしゃしんとう)、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)、生姜瀉心湯(しょうきょうしゃしんとう)、附子瀉心湯(ぶししゃしんとう)などを言います。黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)、乾姜黄連黄芩人参湯(かんきょうおうれんおうごんにんじんとう)などは黄連剤に当たりますが、捉え方次第では少陰(しょういん)の瀉心湯、厥陰(けっちん)の瀉心湯とも考えられます。

               

              表虚(ひょうきょ)からの桂枝湯(けいしとう)等

               

              I充臓覆劼腓Δ犬帖砲らの麻黄湯(まおうとう)等

               

              Oからの小建中湯(しょうけんちゅうとう)等

               

              瘀血(おけつ)からの桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)等

               

              サぞ廖覆しょう)からの苓桂味甘湯(りょうけいみかんとう)等

               

              Π瀁からの承気湯(しょうきとう)類

               

              肺熱からの小陥胸湯(しょうかんきょうとう)等

               

               

              などになります。

               

              少し専門的になり過ぎて難しいと思いますので、ここまでにさせて頂きます。

               

               

               

              さて、昨日、他店舗にご来店された、9歳の女の子の鼻血のご相談です。

               

              2日前の7月24日(火)に、夜中鼻血が出てタラッーと垂れてきた

               

              昨日の25日(水)は、外で遊んでいる時と、その日の夜も2回出た

               

              26日(木)、車で外出中に寝ている時にタラッーと垂れてきて目が覚める

                    家まであと15分程だったが、その間もずっと止まらず、ドロッとした固まりが出た

               

              この時にお店(他店舗)に電話をされ、様子を説明しお母さんの持っている桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)をまず服用するように指示

               

              服用してから5分くらい経ったが、鼻にティッシュを詰めているがドボドボになるくらい、止まる様子がないという事で、再度

              電話して相談。

               

              そして、その店舗の担当していたスタッフから私に連絡がありました。

               

               

              簡単にまとめると、ドロッとしたものが出るという事を瘀血(おけつ)と取って、まず桂枝茯苓丸を飲んでいただいたけれども血が止まらないということでした。

               

              さて、どうしましょう・・・・

               

              やはり、その女の子の状態と原因が大切です。

               

               

              夏の土用に入っていますし、よく食べて、よく飲むとのことです。甘い物やお菓子は食べている、カルピスの冷たい物も飲んでいると。下痢や熱はなし。顔色も変わりなく、鼻血以外は何も情報がない状態でした。ただ、喉は渇いて良く飲むということでした。3日前から出だしたという事ですが、以前からよく鼻血が出るかと聞くと、そんなことはないみたいです。でも痩せているとのことでした。汗もよくかく。 

               

               

              私はこういう場合は基本は小建中湯をまずは出しますが、血虚(けっきょ)を考え、当帰建中湯(とうきけんちゅうとう:膠飴入)をお出しするようにお伝え致しました。

               

               

               

              ※血虚と考えた理由について・・・

              人間、血が弱ってくると(血虚:けっきょ)、渇きます。水分も欲しくなる。汗は心(しん)の液であり、血の液であり、血の(陽気)エネルギーを発散していく行為なので、本当に血が弱ってくると汗はかけません。正常な発汗ができなくなります。少しは出ても、十分な発汗はしづらくなります。ただ、この子の場合はそこまでの血の弱りではなく、この夏の体の弱りからくる軽度の血虚と捉えました。ですから汗はかける。また逆を考えれば汗をかき過ぎることで、一時的な血虚が作られますから、結果的に血の働きが弱っていると考えられます。生理はまだ来ていないという事でしたが、男の子よりは女の子の方が血が弱りやすく、本来血が盛んであれば、肉も養われますから、肉付きや体格もしっかりしてきます。手足が細く、痩せているということからも、血虚になりやすいことが分かります。また血が弱れば血を貯めこむ肝も弱るので、甘いものが欲しくなってきます。甘味で肝を補おうと体が求めるのです。甘味も好んでいたので、これらのことから血虚の当帰建中湯を考えました。

               

               

               

              2018年7月27日

               

              昨日あの後すぐに店に漢方薬を取りに行き、店頭ですぐ1包を服用した。

               

              漢方薬を飲む前までは詰め物をしていても血が出ている感じが子供自身が分かると言っていたが、飲んですぐ2〜3分ほどで言わなくなり治まった。詰め物を取ってみると、透明の鼻水に戻っていた。その日の夜ももう1回服用し、夜中も何も鼻血も出ることなく大丈夫だった。

               

              と、漢方薬服用してすぐ鼻血が止まったことをご報告頂きました。

               

               

              7月28日

               

              1日2〜3回漢方薬を服用し、今日まで一度も鼻血は出ていません、と御連絡頂きました。

               

               

               

               

              当帰建中湯は血虚(けっきょ)の漢方薬です。つまり、血と体の疲れ・弱りです。食欲もあって食べているといっても、身についていない可能性、食べた物を全て勉強や運動に使っていて体に残っていない可能性が考えられます。

               

              腕や足の肉付き、これから大人の女性になるための体作り(生理)、成長にも関係してきますから、きちんと体作りをしていかないといけませんね、と説明させて頂きました。

               

               

              この説明をしている中で、お客様との会話中、ドキッとしたことがありました。

               

              私:「今年は火運太過です。今は夏の土用です。若い方でも、血が弱ることで心臓病や血の病、リウマチや白血病、ガン、膠原病(こうげんびょう)など出ることもあるから注意しなければいけませんよ・・・」ということを伝えたときに、

               

              お母さん:「26日の鼻血が出て止まらなかった時、そういえば子供が心臓が止まりそうな感じがするって、言ってました・・・」と言われました。

               

               

              夏は心臓が頑張る期節ですから、無理がかかると、本当に弱い人は、心臓が止まったり、脈や血圧などにも影響が出てきます。夏は体に熱が入り、その熱を汗として出して体温調節をしています。「汗は心(しん)の液」であり、血の液ですから、鼻血で心(しん)が弱れば、そのお子様が感じたように、心臓が止まりそうに感じる可能性もあると思います。

               

               

              こういうお子様は、漢方薬と一緒に「コンクレバン(心臓エキスが入ってます)」・「バイランカルシウム・鉄」を毎日飲んで体力づくり、血液作りをしていくと体は非常に良くなってくると思います。

               

               

               

              鼻血が治らなくて困っている方、もしよろしければお気軽にご相談下さいませ♪

               

               

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              | 漢方 | 17:35 | comments(0) | - |
              まぶたのピクピク   〜 病院で検査しても異常がなく1ヶ月長引いている 〜
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                JUGEMテーマ:健康

                 

                先日、50代の女性の方が、「1ヶ月ほど前からほぼ毎日、右目のまぶたの上がピクピク動く。それと連動して最近は目の奥も痛くなる。病院へ行って検査しても異常がないと言われるのですが、何かありませんか?」とご来店頂きました。

                 

                問診していきますと、

                ・1か月ほど前(2018年6月中旬頃)から、この症状が起こりだした

                ・ご自身で思い当たることは無し

                ・症状が起こりやすい時間帯や環境・生活など(クーラーの風、天気、梅雨、湿気)での変化なし

                ・口渇なし

                ・水分の取りすぎもなし

                ・汗はかきやすい方(顔と首)だが、今は汗かかないようにしている(ネチョッとするのが嫌なので)。お風呂も湯船には浸かっているが、37℃くらいで汗かかないようにしている。汗をかくことによって調子が悪くなるという事はない

                ・便は普通(固くなるよりは緩くなる体質)

                ・小便 1日8回ほど 

                ・クーラーは28℃くらい(→でも朝方は寒く感じる)

                ・めまい、耳鳴り、頭痛、頭冒(ずぼう)、胃の痞え、腹痛、腰痛、動悸、息切れなどの他の症状なし

                ・強いて言えば、血圧の薬服用していること、最近足がむくむ(夕方押すと少しへこむくらい)、膝(左)が正座する時等少しこわばる感じ(これもここ1ヶ月くらい前から)があるくらい

                ・4年程前(2〜3月頃)にもなったことあり(この時も長かった1ヶ月ほどかかった、知らない間に治まっていた)。その前も何回か繰り返しなっているようだが、今回のようにひどいのは初めて。

                ・嗜好品としては、ここ2ヶ月ほど前から貰い物のペットボトルのアイスコーヒーを毎日頑張って飲んでいる。アイスも食べる、クルミやアーモンドも(12個ほど/日)、あられ小さいのを3個、パンも。毎日20時頃バナナ1本、牛乳、果物や野菜をミキサーに入れて飲んでいる。

                 

                 

                さて、病院で検査しても異常が見つからず、ほぼ毎日症状が起こり目の奥まで痛くなってきておられます。この原因は何なのでしょうか。一見すると水が多そうには見えませんが、私は皮膚表面に水の停滞があり、これにより症状が起こっていると考えました。

                 

                 

                理由はいくつかあります。

                 

                 

                まず、1ヶ月ほど前から症状が起こっています。ご本人様は思い当たることはないということですが、1ヶ月ほど前は夏にあたります。夏は心(しん)が旺(おう)する期節であり、かつ肺や皮膚や大腸、鼻の働きが抑えられやすい期節になります。心が旺するとは、心臓や血管、脈を始め循環器系が力を持ち、熱がこもりやすい状態になっていることをいいます。ここに、あられやパンなどを取ることでさらに血に熱を持ちやすくなります。この血の熱は、血の液・心の液として汗で発散していけばいいのですが、この方の場合汗をあえてかかないようにしておられます。つまり、血の熱が十分に取れないことになります。

                 

                 

                熱を冷ますには、体内では水がその冷やす作用を担っています。血の熱が体内の水を引っ張り、その水分が関節や皮膚に流れます。「湿(重い水をイメージしてもらえば結構です)は関節に流る」と金匱要略(きんきようりゃく)にもちゃんと書かれております。これにより、膝の痛みが出ていると考えられます。

                 

                 

                「命にかかわる危険な暑さ」と連日ニュースで言われていますから、職場でも家でもクーラーは欠かせない環境になっております。クーラーで皮膚を冷やすことで、汗として皮膚から発散されるべき水分と血の熱は、外へ発しにくくなり、皮膚近辺に水分が停滞しやすくなります。この停滞した水分を、体は何とかして動かして治したいですから、無意識の筋肉運動を起こし、その時に発生する熱エネルギーでこの停滞した冷えた水を温めてさばきやすくしようとします。これがまぶたのピクピクの病理です。

                 

                 

                この方は細身の女性で、体の温める力はそれほど強くはありません。つまり皮膚のクーラーに抵抗する力、胃で飲食物を温めていく力も、それ相応になります。ここに、アイスコーヒーや、この酷暑によるクーラーの影響、汗のかき方や入浴などの生活習慣が加わり、特別メチャクチャなことをしていない、いつもと同じ日常生活の範囲内でこの状態が作られてきてしまったのです。

                 

                 

                 

                このような皮膚近辺の水、ちょうど皮膚の下の肉の辺りに滞ってしまった水をさばく時には、茯苓(ぶくりょう)という生薬が良く効きます。この方の皮膚の力と、クーラーなどの生活環境を考慮すると、皮膚を温めて停滞した水がさばきやすいように、気の発散と巡りを良くしていく桂枝(けいし)も必要です。そして茯苓と桂枝の働きを助けるために、血に入り皮膚を温めながら水をさばき、かつ筋骨や関節の痛みを和らげていく生薬や、とどまったものを和らげ症状を緩和し正常に戻していく生薬など、生薬1つ1つの働きから処方を選びました。養生法の説明と考えた漢方薬を1週間分差し上げました。

                 

                 

                 

                 

                4日後にお電話を頂きました。

                 

                「木曜日の夜から漢方薬を飲み始めて、土曜日の午前中には、ピクピクの症状が出る間隔が伸びて、程度も軽くなっていることに気付き、翌日の日曜日は症状が出ませんでした。今日も出ていませんが、まだ飲んだ方がよろしいですか?」

                 

                 

                バッチリ合っていることが分かりましたので、差し上げた1週間分は飲み切っていただけるようにお伝え致しました。

                 

                 

                 

                生薬の1つ1つが持つ気味(きみ:気と味)と薬能(やくのう:効能)から導き出していくことも大切ですね♪

                改めて勉強になりました(-ω-)/

                 

                 

                 

                因みに茯苓と桂枝が入った処方を参考までにいくつかご紹介させて頂きます。

                茯苓甘草湯(ぶくりょうかんぞうとう)、黒散(こくさん)、八味丸(はちみがん)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、苓桂甘棗湯(りょうけいかんそうとう)、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)、苓桂味甘湯(りょうけいみかんとう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、五苓散(ごれいさん)、茯苓沢瀉湯(ぶくりょうたくしゃとう)、防已茯苓湯(ぼういぶくりょうとう)・・・等々、沢山あります。ご興味のある方は、調べてみると「気の衝逆(しょうぎゃく)」、「水の衝逆」がその処方に隠されていることが発見できてきて、新たな発見があるかもしれません(/ω\)

                 

                 

                 

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                | 漢方 | 10:31 | comments(0) | - |
                2018年 夏の土用 
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                  JUGEMテーマ:健康

                   

                  2018年の夏の土用(参考記事:土用中の手術・治療は要注意!)は、7月20日〜8月6日までになります。

                   

                  今年は火運太過ですから、この夏の土用が一番体調を崩しやすい、不安定になりやすい時期になります。

                   

                  土用の時は、土の気が旺(おう)していて力をもち、体の土台・地面に当たる部分が動きやすくなっておりますので、今まで病状が安定している方でも症状が悪化したり、色々な症状が出てきても土用中は治療を変えたりせずに体に無理をかけないように気をつける季節です。(参考記事

                   

                  クーラーを直風で皮膚に当てる、冷たい物の取り過ぎ、甘い物、暴飲暴食、海や山、そして炎天下での作業など無理のかからないようにお体気をつけて養生してきましょう。

                   

                   

                   

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                  | 漢方 | 16:16 | comments(0) | - |
                  腕の付け根が痛い
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                    JUGEMテーマ:健康

                     

                     

                    2018年7月14日

                     

                    50代女性 右腕の前側の付け根付近が1週間ほど前から痛い。一向に良くならず、ご来店され相談。

                     

                    思い当たることを聞くと、犬の散歩をしていて右腕でリード(手綱)を引くので、これくらいしか思い当たることがない。でも犬の散歩は今までも毎日行っていたので、自分でもなぜ痛いのかが分からないとのことでした。

                     

                    それ以外の気になる症状も無く(肩こりなども何もなし)、今までこのような症状になったことはないと言われます。

                     

                    クーラーの風や冷たい飲食物などで体を冷やしていることもなく、楽な時や辛い時などの症状の変化もありませんでした。

                     

                    痛む場所は、中府(ちゅうふ)という太陰肺経(たいいんはいけい)の経穴近辺でした。

                     

                    この夏の時期は心(しん)が力を持ち頑張っていますから、バランス的に肺が抑えられやすくなっています。

                     

                    かつ今年は火運太過(かうんたいか)の年ですから、より一層肺の働きは弱りやすくなります。

                     

                    肺が弱れば、肺経にその影響が出ますし、冷やし過ぎていないとはいえ、この時期はクーラーや水分補給などで肺も大なり小なり冷えやしています。

                     

                    手足の冷え、舌(少し苔あり)だけ確認して、陰陽調節湯(いんようちょうせつとう)を処方致しました。

                     

                     

                    7月17日

                    漢方薬を服用すると、体がポッーと温かくなる感じがして調子がいいです、とのこと。

                    痛みも2日間で半分ほどになりました、とご報告頂きました。

                     

                     

                    その季節に伴う体の状態と経絡(けいらく)と合わせみていく大切さ、改めて勉強になりました(-ω-)/

                     

                     

                     

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                    | 漢方 | 14:24 | comments(0) | - |
                    1〜2日で逆子が治りました♪
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                      JUGEMテーマ:健康

                       

                      今日は逆子のことについて書きたいと思います。

                       

                      逆子になってしまい、逆子体操や病院などで手当てしても治らない方も多くいらっしゃいます。

                      でも、決して諦めないでくださいね。

                       

                      逆子が治らなくても帝王切開すればいいから、と安易に説明している医者も多いと聞きます。

                       

                      帝王切開になると、お母さんの体への負担が非常に大きくなり、産後の回復にも多大な影響が出てしまいます。

                      お母さんの体に対して影響が大きいという事は、出産後に母親からの母乳で育つ、母親と一緒に育っていく・守られていく赤ちゃんにとっても関係してくるという事になります。

                      出来る限り自然な形で出産していけるように、体の状態を整えていくことは非常に大切なことなのです。

                       

                       

                      現に、逆子の原因も、その母体によるところが大きく、一人ひとり様々です。

                       

                      私は今まで何人もの逆子のご相談を受けてまいりましたが、漢方薬の処方も1つだけ「逆子専用の漢方薬」なるものがあるわけではありません。その方の状態と原因を考えて、何が一番大きく逆子に影響してるかを捉えて、漢方薬を決めております。

                       

                       

                      その方一人ひとりに、必ず逆子になりやすくなる原因状態があります(捉えるのが難しい場合も多いですが(笑))。

                       

                       

                       

                      先日来られた逆子になってしまった女性の症例をご紹介させて頂きます。

                       

                       

                      2018年6月30日ご来店

                       

                      38〜39歳の女性 妊娠32週目(3人目?) 8月下旬が予定日 

                       

                      2週間以上前から逆子になってしまった

                       

                      病院ではウテメリンが処方(1日4回)

                       

                      まだ事務の仕事はしている

                       

                      お腹が張ってくると、お腹の赤ちゃんの頭の位置が分かり、逆子かどうか自分で分かる

                       

                      逆子体操している時、たまに逆子が治る時があるが、すぐ逆子に戻ってしまう(1時間くらいすると戻る)

                       

                      ここからもっとさらに深く問診していきます・・・

                       

                      ・頭冒(ずぼう:頭に帽子でもかぶさったような症状・状態) なし

                      ・耳の症状 なし

                      ・めまい なし(以前起こった時に鉄剤処方され、もう治った)

                      ・頭痛、頭重、赤み、のぼせ、首筋や肩こり 全て無し

                      ・咳 なし

                      ・目 1ヶ月ほど前から左目だけ目ヤニが出る(思い当たることなし)

                      ・便秘(妊娠初期からラキソベロン液が処方されているが、副作用を心配して服用していない)

                      ・小便→多く出る、うすい、近い

                      ・あと1ヶ月ほど(臨月に入るまで)はお腹の赤ちゃんが出てこないように絶えないといけないという不安感はあり

                      ・食欲はあるが、少し偏りあり

                       

                       

                      この方の逆子の大きな原因は、腎気(じんき)の突き上げです。腎は体の下に位置して、常に陽気を下に引いております。この腎の働きが正常に出来なくなると、気が上に衝(つ)き上がります。子宮は肝と腎の力を借り、任脈(にんみゃく)と衝脈(しょうみゃく)の影響を受けて胎(たい:お腹の中の赤ちゃん)を養っています。血の影響も大きいのですが、気の影響も大きい場所です。この方は元々血気(けっき)が盛んな方ではありませんので、ちょっとした精神的な影響、不安な気持ちやストレスの影響、またクーラーや飲食物からの冷え、季節などの内臓の働き方の影響などで、腎と胃のバランスが取れなくなり、腎気が衝(つ)き上がってしまうのです。ですので逆子体操などで一時は逆子が戻ってもまたその衝き上がる気によって、赤ちゃんが回ってしまうのです。

                       

                      腎が不安定になってこれば、不安感が出てきますし、大便や小便の具合にも影響を及ぼします。

                      胃と腎のバランスを良くして、腎の水の働きを助け、腎気の突き上げが治るような漢方薬を1週間分処方致しました。

                       

                       

                      7月7日 ご来店

                       

                      「漢方薬服用後1日半ほどで逆子が治ったことが分かりました。」

                      「昨日病院で定期検査でも確認してもらいましたが、逆子治ってました♪」

                      とご報告頂きました。

                       

                      この漢方薬を服用することで、

                      ・お腹らへんが軽く感じる

                      ・むくまなくなった

                      ・小便の出方や量は分からないが、便秘は治った

                       

                      逆子は治ったけど、もう少し飲みたいと言われ、再度1週間分お分け致しました。

                       

                       

                      漢方薬って本当にスゴイですね♪

                      その人自身が、治しやすい状態に、一番いい状態に整えてくれる・・、改めて勉強になりました(−ω−)/

                       

                       

                       

                      逆子でお悩みの方、諦める前にぜひ一度ご相談下さい(/ω\)

                       

                       

                       

                       

                       

                       

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                      | 漢方 | 18:05 | comments(0) | - |
                      痔がたった2日で劇的に治った・・・!!   〜 病名や症状ではなく、原因が大切 〜
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                        JUGEMテーマ:健康

                         

                        今朝、あまりにも劇的に痔が良くなった例がありましたので、ご紹介させて頂きます。

                         

                         

                         

                        2018年6月25日(月曜日)

                        30代後半の女性 久しぶりに痔が出来てしまい、漢方薬ありませんか、とご来店。

                         

                        先週の土曜日(2018年6月23日)くらいから出来始め、今日で3日目に当たる。

                        イボ痔で、下着に触れたり座ったりすると痛い。出血などは無し。

                         

                         

                        さて、もしここで病院へ行き、漢方薬を出して下さいと言えば、すぐ処方して下さるお医者さんがほとんではないでしょうか。

                        赤く腫れて痛みがある、痔、ということから枳実芍薬散(きじつしゃくやくさん)や排膿散(はいのうさん)、はたまた桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や乙字湯(おつじとう)など病名や症状で選んですぐ出してくれるはずです。

                        これで治ればいいのですが、本来は病名や症状が同じでも、人間顔が違うように原因や体質・状態は違い千差万別です。何より漢方薬は、その人自身が治していきやすいように整えていくお薬ですから、原因や状態が違えばまず効きませんし、治りません。

                         

                         

                         

                        病は原因が大切です。原因をお尋ねすると、自分では分からないと言われます。

                        (これもよくありますね、ご自身ではなぜなったのか分からない・・・、そりゃそうですよね、分かっていれば気をつけますもんね・・・。)

                         

                         

                         

                        さて、ここからが私たち漢方専門相談の腕の見せ所です。

                         

                        (今回はちょうど2日前のことで、問診時間も2〜3分で短く状態を捉えてお薬をお出しした方なので、記憶が鮮明ですから、どのように問診していったのかも書かせて頂きたいと思います。)

                         

                         

                         

                        冷たい物や甘い物、もち米など、食事の面をお聞きいたしました。が、特に悪い所は見当たりません。

                         

                        睡眠不足、ストレス、体の疲れなど、こちらも自覚症状も生活習慣も特別気になるところはございませんでした。

                         

                        女性は必ず生理を聞かないといけませんので、お聞きすると、今は生理後1週間くらい経った頃とのことでした。

                         

                        生理の時によく痔になるのかをお尋ねすると、そんなことはなく最近は全くなっていなかった、とのことでした。

                         

                         

                        では以前に痔になった時は何が原因で、どういう時になったのかをお尋ねすると、スノーボードに行く冬によくなっていた、とのことでした。10年ほど前には冬はスノーボードをしていたので、シーズン中はずっと痔になっていたが、もうスノーボードをしなくなり、冬でも大丈夫とのこと(その当時は、ほぼ毎週末ボードには行っていた)。

                         

                         

                        一番最近はいつ痔になったかを聞くと、2年ほど前に旅行に行ったときになりました、それ以来です、とのこと。

                         

                        便の状態は下痢も便秘も無し、痔以外の症状は特段辛い症状は無し。

                         

                         

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                        ここまでの問診で、ほぼ原因も予測でき、飲んで頂きたい漢方薬も決まりました。

                         

                         

                        病の原因は労(疲れ)と血虚(けっきょ:血の弱り)からくる血の滞りと捉えました。

                        生理後1週間ですから、生理の出血を経ると、どなたでも大なり小なり血が弱ります。肝は血を蔵するところです。つまり貯蔵するところですから、肝臓も弱ります。

                         

                        私自身も若い頃はスノーボードをよくしておりましたのでよく分かりますが、スノーボードは大変体が疲れます。しかも毎週、シーズン中はよく行っていたとのことですから、必ず肝の弱りがあります(体を温めるために熱を作ったり、肉体疲労を取っていく中心の臓器は肝臓です)。

                         

                        2年前の旅行の時に痔になったのは、恐らく旅行疲れではないかと考えました。

                         

                        私たちは口から入れた食べ物を消化し、主に腸から吸収します。腸から吸収された栄養素は門脈(もんみゃく)と言われる肝臓へとつながる血管を通して、重力に逆らい持ち上げながら腸から上に位置する肝臓へと吸い上げられます。そして体に必要なものに合成されて、全身へと運ばれます。

                         

                        血管には大きく分けて動脈と静脈があり、動脈で栄養や酸素を送ったあとは老廃物や二酸化炭素を受取り静脈を通して心臓へと送り戻しております。下から上に重力に逆らいながら老廃物を持ち上げ戻す静脈には、逆流防止のために弁というものが血管内についているのですが、この門脈には逆流防止のための弁が存在しません。つまり、腸から肝臓への血流は、肝臓の上に引っ張り上げる力、肝臓自身の力に直結しています。

                         

                        肝が疲れれば、上に正常に血液を吸い上げたり戻したりすることが出来ずに、腸付近、肛門付近に滞ります。その結果がポコッとできてしまったイボ痔なのです。

                         

                        ですから、この人自身は無理をして過労気味とか、睡眠不足、ストレスで肝臓を弱らせていなくても、生理後は血が弱りますから、普段の食事や生活習慣が変わらないものであっても、血を貯めこむ、血の状態が反映される肝臓(血海:けっかいとも表現されます)が弱り、血が滞って痔になってしまったのです。

                         

                        疲れを取り、肛門に滞った血液の渋滞を取り、肝臓を元気にする処方が必要ということになります。

                         

                         

                        虚労崩傷内衄湯(きょろうほうしょうないじくとう)を1週間分お出しさせて頂きました。

                         

                        痛みもひどくて擦れるだけでも痛いというので、塗り薬もご購入されました。

                         

                         

                         

                         

                        2018年6月27日(水曜日) 朝ご来店

                         

                        「大変良くなりました。もう治りました!」とご来店。

                         

                        私自身、えっ!と思い、詳しく経過をお聞きすると、25日の来店後にすぐ1包服用し、夕方に1包、寝る前に1包服用、塗り薬は寝る前に1度だけ塗りました。寝る前には、もうすでに小さくなって、症状も軽快していたそうです。翌日26日は漢方薬を1日3包服用し、塗り薬は一度も塗らなかった(症状が軽快して塗る程の状態ではなかったため)とのことでした。

                         

                        小さくなったってことですよね?と聞き返すと、「いえ、治りました!全く何もない状態になりました!私も1ヶ月くらい長引くかと思っていました(笑)」と改めて軽快ではなく、治っていることを教えて頂けました。

                         

                        「その効神の如し」ですね。

                         

                         

                         

                        病の原因・状態を捉えることの大切さと、漢方薬はその人の「自然治癒力が最大限発揮できるように整え手助けしていく薬」であることの再認識、改めて勉強になりました(-ω-)/

                         

                         

                         

                         

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                        漢方専門相談はお気軽にツルガ薬局 松原店(0770-22-8515)までお気軽にどうぞ♪

                         

                         

                         

                         

                         

                         

                         

                         

                        | 漢方 | 13:24 | comments(0) | - |
                        肝臓の病は、まず膵臓(すいぞう)や胃から良くする  〜 病気を治していくための原理原則 〜
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                          人は肝臓を病んでしまうと、その病の影響は膵臓(すいぞう)や胃を中心とした消化器系に流れていきます。

                           

                          これは不易(ふえき)、つまり変わることのない原理原則です。

                           

                          自然の流れや体のバランス、病の起こり方や影響の仕方など、きちんと理解している人(昔で言う上工:じょうこう)は、そのことが分かっているので、肝臓が弱って病んでいるときには、まず膵臓や胃を補い元気にする手当をします。そうすると、自然に肝臓は回復に向かっていきます。

                           

                           

                          肝臓だけではなく、他の臓器も同じような関係性があります。

                           

                          心臓が弱った病の時には、肺や皮膚、大腸を補う

                          すい臓が弱った病の時には、腎や膀胱、骨や歯を補う

                          肺が弱った病の時には、肝や胆、筋肉・血を補う

                          腎が弱った病の時には、心や小腸、脈、血流を補う

                           

                           

                          これらのことは、病の流れ方、影響の及び方、治し方の原則として非常に大切なことになります。

                           

                           

                          因みにこの場合は弱っている時の治し方、つまり補い方です。力を持ち過ぎている時は、補うのではなく余分に過ぎるものを取ってあげなければいけません。

                           

                           

                          これらのことは金匱要略(きんきようりゃく)にきちんと書かれております。

                          何千年も前から分かっていたことなのですね・・・。改めて勉強になりました(-ω-)/

                           

                           

                           

                           

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                          | 漢方 | 19:00 | comments(0) | - |
                          小指に出来ていたイボ、治りました♪ 〜 妊娠中 体をより良く整えることは大切です 〜
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                            30代の妊婦さんの喜びの声を頂きましたので、ご紹介させて頂きます。

                             

                            妊娠4ヶ月頃に小指にできたイボが、漢方薬を飲むようになり徐々に小さくなり、取れてキレイになったと喜びのご報告を頂きました。漢方薬を飲むようになってすぐにイボが小さくなった気がしたので、すぐに写真に撮ってくれていたみたいで、その写真を掲載させて頂きます。

                             

                             

                             ̄手の小指 内側 第二関節付近に妊娠中イボが出来た

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                            ⊆囲が盛り上がってきて、イボが剥がれ落ちそうになってくる

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                            イボの表面が取れて、中身が出てきたところ

                            2-2 中身出てきたところ

                             

                             

                            ぅぅ椶蘯茲譴謄レイになりました♪

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                            3-2

                             

                            この方が飲まれていた処方は・・・・、当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)です。

                             

                            以前の症例にも書いておりますが、妊娠6ヶ月の時に腕が痺れてきて、そけい部の辺りのしこり、頭痛、肩こりで当帰四逆湯を服用して頂いたときに、すぐ症状は治りましたがその後に、「この漢方薬を飲んでからイボが小さくなったような感じがするのですが、続けた方が良いですか?」と聞かれ、しばらく続けて頂きました。

                             

                            何度も申し上げておりますが、「どんな症状でも原因が大切」です。

                             

                            この方のイボのできた場所は少陰心経(しょういんしんけい)です。心(しん)は血をめぐらす働きがあり、血の状態が反映される場所です。2017年は木運不及(もくうんふきゅう)ですから1年を通して肝の力が弱っています。肝は血を貯蔵するところです。つまり肝の影響からの血の弱りが起こりやすい年なのです。さらにこの方は妊娠中であり、自分の血液や栄養をお腹の中の赤ちゃんに沢山送っておりますので、血の弱りが顕著に出てしまいます。血虚(けっきょ:血が弱っている状態)になることで、血をめぐらす少陰心経の場所に、イボが出来たのです。ですから当帰四逆湯が効くのです。

                             

                             

                            予想した通り、イボが取れてキレイになりました、と喜びのお声頂きました。

                             

                            理にかなった漢方薬の働きに、改めて勉強になりました(-ω-)/

                             

                             

                             

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                            | 漢方 | 17:57 | comments(0) | - |
                            10年以上前から続く耳鳴り、耳のつまり、鼻声が良くなる  〜 湿気の病は湿気を取らないと治らない!? 〜
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                              JUGEMテーマ:健康

                               

                               耳鳴り、耳のつまり、鼻のつまり、鼻声でもう10年以上もつらい症状でお悩みの75歳の女性の症例をご紹介致します。

                               

                               

                              「10年以上前から、耳鳴りのように耳がツーンと詰まったような感じがつらい。鼻も詰まる、声も鼻声のようになる。」

                              電車に乗ってトンネルに入るとツーンとなるような感じ。声も鼻声のようにつまった感じになる。目から鼻中心に顔がボッーとした感もあるとのことでした。

                               

                               

                              病は原因が大切です。原因とその人の体質、病の位置、寒熱と虚実の程度を見極めて、その病気・症状の根本を捉えることができれば、治し方が分かります。(漢方薬は 「病名に対して」ではなく、「その人に対して」決める

                               

                               

                               

                              そこで、どういうときに起きるかを詳しく聞いてきますと、

                               ●冷たい風に当たるとなりやすい(自転車で買い物→耳がボッーとなる)

                               ●乗り物に乗る時や台風が来る時(気圧の変化)、梅雨の時はあまり感じない

                               ●そう言われると雨の日もつらいかもしれない・・・

                               ●10年以上前から、毎日何回も起こる→30分や1時間、半日くらい、とりあえず治るまで放っておく

                               ●病院へ受診し検査をしても異常無しと言われる

                               ●朝起きた時寒いと調子悪い、朝に配達される牛乳(瓶)を冷たいまま飲む習慣あり

                               ●お風呂は、暖房をつけて年中シャワー    

                               ●膝が少しこわばりあり

                               ●ヨーグルトたまに食べる、冷たい物はあまり取らないが(温かいお茶)、あられ、もち米、甘い物、辛い物、味の濃いものは取られる

                               

                               

                              梅雨や台風の時に症状が悪化することに対してはご自身ではあまり実感がないようでしたが、詳しくお話ししていると雨の日は症状が悪化しやすい状態が捉えられました。私たちの体は目に見えないですが、皮膚から絶えず熱や気、水(汗)を発散して、外部からの邪(体に有害なもの)の侵入を防いだり、体温調節をしております。雨の日はこうした皮膚からの正常な発散がしにくい環境になります。ほとんどの人は実感するほどの影響は出ませんが、体内に湿気のある人はこの微妙な変化でも症状悪化につながります。

                               

                               

                               

                              朝は冷えますし、朝飲む牛乳でも体内が冷えます。湿気でも内は冷えますから、皮膚を温めている陽気が内の冷えに引かれて外の守りが悪くなります。そこに冷たい風が当たると、さらに皮膚からの発散が悪くなりこもるのです。耳や鼻にこもることで、耳鳴り、耳のつまり、鼻のつまり、鼻声が起こっているのです。シャワーも表面上しか温まらず体内は冷えますし、体内に水や湿気を帯びやすい甘い物やもち米の食べ物もお好きです。

                               

                              体内に湿気が多いと、陽気の出入りをする「平旦(へいたん:午前3〜5時))」「晡時(ほじ:午後3〜5時)」の時間帯に湿気が邪魔をしてうまく気が出入りできずこもって症状が悪化しやすくなります。そこで、時間帯のことをお聞きしてみると、朝起きた時や夕方3時以降くらいにそういえば症状がつらくなっていることに気付かれました。間違いないと考え、病の原因と体の状態、養生法を含め説明し、この風湿(風の影響と体内の湿気が原因の病)を取る漢方薬を1ヶ月分処方。

                               

                               

                               

                              【経過・結果】

                               

                              • 10日後 来店

                                まだ2週間も経っていないが・・・、すごく合っている!2〜3回分で耳鳴り(耳のこもり)が取れ、鼻や目や顔のこもりも取れ、調子が良いとのこと。10年以上症状が続いていたが、もう半分くらい症状が取れた。気圧の変化などのツーンとした感じはほとんどない、大変良くなっている実感あり。  風湿は重い水で、なかなか簡単には取り除けない性質があるので、完全に治すには時間がかかるが、漢方薬と一緒に養生を継続してもらうように説明。


                              • 約1ヶ月経過後 来店

                                調子良い。同じ処方を再度1か月分処方。              継続中

                               

                               

                               

                               

                              このように湿気の病は、実は意外と多いのです・・・。

                              もしお悩みの方は、お気軽にツルガ薬局までご相談下さいませ♪

                               

                               

                               

                               

                               

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                              | 漢方 | 18:56 | comments(0) | - |
                              病院で見逃されている湿気の病 〜めまい、耳鳴り、むくみ、倦怠感、下半身の痛み、腰・関節・神経痛、しびれ、うつ症状、喘息やてんかん、頭痛、鼻水や鼻づまり、咳・・・ 〜
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                                JUGEMテーマ:健康

                                 

                                ジメジメする季節になってきました。

                                 

                                梅雨の時期は湿気取りのドライペットのように、人の身体も湿気を吸って水が溜まりやすくなり、発散不良になり、体は重く、冷えや炎症、痛みが伴いやすくなります。

                                 

                                この体内の湿気によって病気になったり症状が悪化する人が、実は意外に多いのですが、このことについて病院や患者様自身気付いていないケースが沢山見受けられます。

                                 

                                湿気の病と言っても、検査項目があるわけでもなく目に見えませんし、医者も現代医学では習わないでしょうし、どんな症状が出てくるのか、何をどうやって捉えればいいのか分からないために、病院にかかっても見逃されているのだと思われます。

                                 

                                 

                                湿気が原因となり起こる症状として多いものが、めまい、耳鳴り、むくみ、倦怠感、下半身の痛み、腰・関節・神経痛、しびれ、うつ症状、喘息やてんかん、頭痛、鼻水や鼻づまり、咳などがあります。梅雨の時期には症状が特に激しくなる恐れがあります。

                                 

                                 

                                湿気は体内で重い性質の水ですから、湿気を取っていく時はゆっくりじっくりと取っていかなければいけません。また『脾胃(ひい:胃を中心とした消化器系)は湿を悪み、湿は関節に流れる』と言われております。脾胃の状態が反映される腕や足、また腰や膝などの関節に症状が出やすいということになります。

                                 

                                 

                                実際に湿気を取ることで良くなった例をご紹介致します。

                                 

                                ●あるクモ膜下の血管障害の後遺症でリハビリ中の方が、カラッと晴れている日はまだ調子が良いが、どんよりしている日は調子が悪くなるということから湿気を疑い、湿気を取っていく漢方薬で非常に状態が良くなった例があります。

                                 

                                ●また雨風の中でお仕事されるような人、例えば電柱に上って作業する人で、年の暮れに寒い中で仕事をしてから、毎夜全身がケイレンするようになった人がいらっしゃいました。この方も体の中の湿気と外からの冷え(風)が原因と捉え、風と湿気を取ることで数日で治りました。

                                 

                                ●朝の4時頃になると、涙が出るほどの膝の痛みで目が覚めてしまうという御婦人がいらっしゃいました。数年にわたって苦しんでおられましたが、数日で痛みが治り大変喜ばれた例があります。この方も、湿気が原因でした。(朝方や夕方のだいたい決まった時間に症状が出るという方)

                                 

                                 

                                あげればきりがないほどですが、天候に左右されやすい人、台風や気圧の変化で症状が変化する人、海や川、沼や田んぼの近く、または池などを埋め立てた場所、新築マンション(鉄筋コンクリート)に住んでから調子が悪くなった人、外で交通整理のお仕事をされている方、線路の点検・修理をするお仕事、露天商をされている方、その他にも給食室で働かれている人、冷蔵庫に入る仕事、下がコンクリートで水を使う仕事・・・etc(体内の湿気と皮膚に当たる風の影響)、このような方は湿気を帯びやすくなります。

                                 

                                 

                                 

                                病には、必ず原因があります。原因に対して、お薬も決まります。なぜその症状が出てきたのか、なぜ治らないのか、きちんと捉えていくことが大切です。お困りの方はツルガ薬局までお気軽にご相談下さい。

                                 

                                 

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                                | 漢方 | 18:10 | comments(0) | - |
                                傷寒論(しょうかんろん)・金匱要略(きんきようりゃく)には全て書いてあった・・・!
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                                  昨日、東京の朴庵塾(ぼくあんじゅく)セミナーに行ってまいりました。

                                   

                                  午前中は痙病(けいびょう)、湿病(しゅうびょう)、暍病(えつびょう)の所だったのですが、以前に書いた記事の例がよく考えればそのまま載っていることに気付きました。

                                   

                                  逆を言えば、この傷寒論(しょかんろん)・金匱要略(きんきようりゃく)は約1800年ほど前にまとめられた書物ですが、病気の原因や流れ・経過がもうすでに理解され記されていたということになります。すごいですよね・・・Σ(・□・;)

                                   

                                   

                                  白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう) その効き目神の如し

                                  この記事にも書きましたように、この子のてんかん発作のきっかけとなったのは入浴です。

                                  それにより入院することになり、退院後にお腹がパンパンになり、寝返りがうてず、水逆(すいぎゃく:水を吐く)が起こりました。

                                  白虎加人参湯で治りましたが、この病の流れが痙病の条文に書いてあったのです。今まで何度も読んでいたつもりだったのですが、気づくことが出来ませんでした。

                                   

                                  痙病4条

                                   太陽病 発汗太(はなはだ)多ければ 因(よ)って 痙(けい)を致す

                                   

                                   →汗をかかせ過ぎたことにより、痙病(筋肉がひきつる、発作、この場合はてんかん発作)が起こる

                                  汗をかかせ過ぎたとは書いてありますが、虚弱で陽気が少なく津液(しんえき:体液)が乏しい人や、血虚(けっきょ:血が弱い、少ない)の人は少しの汗でもこの状態を起こします。例えば、出産後の人や、手術後の人などもこの状態を十分に注意していかなければいけません。(この産後の痙病についても、手術後の人の痙病についても、きちんと他の条文に記載はされております。)

                                  この子供さんも、ベースには血虚があり、入浴により必ず汗が出たであろうと思われます。汗は血の液ですから、血の陽気、津液が出ますから、少しの出方であってもこの子の場合は、条文の「はなはだ多い」という状態になったことが推察できます。

                                   

                                   

                                  痙病7条

                                   病者身熱足寒・・・・其脈如蛇   

                                   

                                   →痙病の症状が書かれております。

                                   

                                  痙病8条

                                   暴(にわか)に腹 脹大(ちょうだい)なる者は解せんと欲すると為す 其の脈故(もと)の如(ごと)く 反(かえ)って伏弦(ふくげん)する者は痙す

                                   

                                   →この条文は前7条の条文に続いているものです。痙病の発作的な症状を起こしたものが、そのあとに暴に、つまり急にお腹が張って大きくなるものは、陽気が戻って復してきた証拠だから、病が治ろうとしている、前のように蛇のようにぐちゃぐちゃの脈に戻って内に縮んではっきりしない弦(ビーンと弓の張ったような脈)の脈を示す者はまた痙病が起こるという訳です。

                                   

                                  ここに、「発作の後にお腹が張ってくるものは治ろうとしている」と書かれております。この子もお腹がパンパンに張りましたが、治ろうとしている体の反応だったのかもしれません。ここに書かれている通りの経過をたどっているという事に驚きと条文の奥深さを改めて感じました。

                                   

                                   

                                  人の体、病気の起こり方、流れ方、これは不変で変わりないことです。

                                  こういう原理原則、自然の摂理が書かれている傷寒論・金匱要略。

                                   

                                  荒木先生や藤本先生がおっしゃられていたとされる「傷寒論・金匱要略を繰り返し、繰り返し読みなさい。ちゃんと書いてありますよ。」と言うお言葉・・・。本当にその通りですね。

                                   

                                   

                                   

                                   

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                                  | 漢方 | 10:29 | comments(0) | - |
                                  5月5日から 夏に入りました(2018年 火運太過)
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                                    JUGEMテーマ:健康 

                                     

                                    2018年は5月5日が立夏になり、ここから夏に入ります。

                                     

                                    夏は「心(しん)が旺(おう)する期節」です。

                                    ここでいう心とは、心臓や血管血液、循環器系、血圧、脈、舌や小腸、精神である神、熱、汗などを総称して表現しております。

                                     

                                    簡単に言うと、夏は心臓や血管系が頑張っている期節なので、無理をするとここに熱がこもりやすくなりますよ、ということになります。

                                     

                                    また夏は、バランス的に肺や大腸、皮膚や鼻の働きは抑えつけられやすくなる期節です。ここが弱い方、持病をお持ちの方は注意して下さい。

                                     

                                    今年は火運太過(かうんたいか)の年ですから、昨年末に書きましたが、恐らく1年を通して一番この夏の時期、夏の終わりの夏の土用(7/20〜8/6)頃が、一番体調が乱れやすく病気も治りにくくなると思われます。今から日々の体調管理に気をつけていきましょう。

                                     

                                    その人に合った夏場の養生法や、食事のバランス、食材がありますので、ご興味のある方はお気軽にツルガ薬局 松原店までご来店くださいませ。

                                     

                                     

                                     

                                     

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                                    | 漢方 | 19:49 | comments(0) | - |
                                    春の土用に入りました  〜 2018年4月17日から5月4日まで 〜
                                    0

                                      JUGEMテーマ:健康

                                       

                                      4月17日(火)から土用に入りました。

                                      ゴールデンウィークの5月4日までが土用になります(5月5日は立夏になります)。

                                       

                                       

                                      土用は、土の気、脾胃(ひい:広い意味で胃を中心にした消化器系)の気が旺している、つまり力を持って頑張る季節です。

                                       

                                      土は、土台になり、真ん中であり、万物の帰するところ、つまり伝えるところがない大元です。その土台が頑張っている時、無理がかかりやすい時に、体を疲れさせるような慣れない土いじりや運動、過労、暴飲暴食、そして手術や体にメスを入れること(歯の治療もこれに当たります)は、体の大元を損なわせ病気や症状の悪化や回復を遠ざける事につながっていきます。最悪の結果にもつながることも多いと聞いております。

                                      できる限り土用中の手術や検査(肉を傷つけるような検査)は避けるべきです。症状が落ち着いている方でも、土用中は地面である土の気が盛んですから、症状がぶり返しやすくなります。

                                       

                                      食事の面では甘い物は脾胃を補いますから、お菓子やジュース、パン類などの体を養う食事以外の甘味のものは取り過ぎないように気をつけて下さい。ただでさえ力を持って頑張っている脾胃に無理やり負担をかけることになってしまいます。

                                       

                                      もちろん、脾胃が弱っている方が、この土用の季節を利用して働きを高めて治りやすくなることもありますから、体のバランスを見ながら養生していくことが大切になります。

                                       

                                       

                                       

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                                      | 漢方 | 10:14 | comments(0) | - |
                                      葛根湯の下痢とは違う厥陰病(けっちんびょう)の下痢
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                                        JUGEMテーマ:健康

                                         

                                        先日の朴庵塾(ぼくあんじゅく)セミナーで講義を受けている時、ハッと気付けたことがありましたのでご紹介させて頂きます。

                                         

                                        ちょうど厥陰病(けっちんびょう)のところで、今までも何回か厥陰病は勉強していたのですが、その10条を読んだ時にあるお客様の状態のことを言っていることに気づくことができて密かに感動してしまいました。

                                         

                                         

                                        10条

                                        「傷寒(しょうかん)一二日(いちふつか)より四五日に至りて厥(けっ)する者は必ず発熱し 前に熱する者は後必ず厥し 厥深き者は熱も亦(また)深く 厥微なる者は熱も亦微 厥之(これ)を下すに応ずるに而(しこう)して反(かえ)って汗を発する者は必ず口傷(やぶ)れて爛(ただ)れ赤し」

                                         

                                         

                                        その前に、厥陰病とは何なのかご存知じゃない方もいらっしゃいますので、簡単にご説明させて頂きます。

                                        本当に簡単に表現させて頂きますと、体が冷えて冷えて、体内の少ない熱が血に逃げ込んでしまい、肝や心包(しんぽう:心臓を包み込んで心の働きを支えているところ)を中心に影響が出てきてしまう病のことを言います。血を貯蔵しているところは肝であり、流すところは心(しん)です。血は熱を持ちますから、肝にも熱がこもり体のちょうど真ん中で横隔膜によって仕切られているところにも熱がこもり、上半身と下半身との気の巡行がうまくできなくなります。心臓などの上は熱く、下は冷える、また内は冷えて外側に熱が浮かんでくるような状態になります。

                                         

                                         

                                        さて、10条の条文の簡単な訳を書きます。

                                        「傷寒、つまり寒に傷られて、風邪をひいてから1,2日から4,5日になって厥する者、厥(けつ)とは、冷えのことです(厥は、冷える、気が上る、尽きる、などの意味として解釈される文字ですがこの場合は分かりやすく冷えと訳します)。ここでは厥陰病のことを説明していますので、体全体が冷えて陽気が乏しい人のことを言っております。体は冷えてくると、冷えに対抗するように熱を持とうとしますので、その対抗した熱が発熱として現れてきます。冷えと熱は本来はバランスを取り合うものですから、冷えが先に現れてその後熱が出てくるものもあれば、熱が先に出てその後冷えが出てくる場合もあります。冷えの程度が強ければその冷えに見合った熱も強く、冷えが弱い場合は熱も弱くなるはずです。冷えが出てきている場合、小便や大便などで下から抜いていかなければいけない時に、反対に発汗してしまうと口の中が赤く爛(ただ)れたり傷ついて痛みが出てきます。私たちの体は基本的に発汗は上半身の水が、小便大便は下半身の水が出やすいとされています。下から出すべき時に、反対に上から出す発汗をすると、特に厥陰病になるような陽気の乏しい体の冷えた人に無理やりなことをすると、簡単に気や体液のバランスが乱れてしまいます。陰陽の交錯する、外と内との境目である咽(のど)や口にその症状が出てくるのです。」

                                         

                                         

                                        この条文の特に最後の方の「・・・厥 之を下すに応ずるに・・・」という箇所なのですが、直訳すると冷えて下から抜いていくべきところを・・・、と言う意味です。冷えているのに下す・・・、一見するとおかしいと思われる方々も多いのではないでしょうか。本来、厥陰病のような冷えている人は、温薬で温めていかなければいけません。また、下し、例えば下剤などで便を出させる行為は基本的に熱やエネルギーを抜いていく行為になります。少しでも過ぎてしまうことで、容易に体内バランスが乱れてしまいます。この冷えを下していくべきケース・・・、私も今までは何となくのイメージでしか理解していませんでしたが、今回のあるお客様の状態がこれに当たるのではないかと感じました。

                                         

                                         

                                        83歳の痩せて色白な男性の症例です。

                                        2018年(火運太過)1月25日に病院へかかり、ペレックス(風邪薬)、カルボシステイン(痰切り)、デキストロメトルファン(咳止め)、セフカペン(抗生剤)が5日分処方されました。

                                        1月26日に奥様がご来店され、25日の時は微熱くらいだったのが、病院のお薬飲んでいたのに逆に今日は38.6℃で高くなってきてしまったので病院へまた行くべきかどうか、待ち時間も長いので逆に症状が悪化してしまうのではないか不安で、ということでした。

                                        ご様子をお聞きすると、しんどさはなく、食欲も今朝はおかゆを食べて、2杯も食べれた、その後食べ過ぎたせいか少し気持ち悪くなったみたいだが、しばらくして落ち着き今は家で寝ている、とのことでした。

                                        この方は以前に肺炎を起こし入院されたことがある方です。痩せていて陽気が少ない方です。なぜ今日熱が高くなってきたのか、そして今の状態と養生法、肺炎への注意をお伝えして、桂姜棗草黄辛附湯(けいきょうそうそうおうしんぶとう)を2日分差し上げました。家にあるコンクレバンと保元黄も一緒に服用して体力を高め、ご自宅で様子を見るようにお伝え致しました。

                                         

                                        後日、ご来店頂いたときに経過をお聞きすると、翌日は下痢が数回起こり、熱は知らない間に下がっていた、とのことでした。その下痢の様子を聞くと、水みたいな下痢でもなく、ドロッとした感じでもなく、あまりご本人様も分からない感じでしたが、下痢をした後ドカッ―としんどくなるような下痢ではないようでした。

                                         

                                         

                                         

                                        ちなみに葛根湯にも下痢があります。

                                         

                                        太陽病(たいようびょう)中篇の2条

                                        「太陽と陽明(ようめい)の合病(ごうびょう)の者は必ず自下痢(じげり)す 葛根湯 之を主る」

                                         

                                        風邪で表に邪(じゃ:体を害するもの)があり、胃が弱っていると胃の方に落ち込んできた邪を表に戻せずに下痢してしまうことがあります。ただその本は表にありますから、表を治す葛根湯で良い場合があります。

                                         

                                         

                                         

                                        漢方薬は、その人のその時の状態を考え、体が治りやすいように、邪を出しやすいように手助けするものです。この83歳の男性も汗で熱を出すのではなく、下痢で熱を出す方が、体に無理なく自然に治りやすかったということになります。病の位置や体の力の持ち方によって治り方が違うのです。この人のケースは、太陽と陽明の合病の葛根湯の下痢ではなく、厥陰病の「厥之を下すに応じる」の状態に当てはまります。つまり、桂姜棗草黄辛附湯により体の中の熱(38.6℃)の原因になっていた冷え(厥)を下痢で押い出すことができたという事です。冷えを下痢で出した、出すべき時の状態をこの方の治験例で知ることが出来ました。非常に勉強になりました(-ω-)/本当に傷寒論(しょうかんろん)・金匱要略(きんきようりゃく)って、すごいですね・・・。

                                         

                                         

                                        補足ですがもし仮に、桂姜棗草黄辛附湯ではなく、葛根湯を服用していたらどうなっていたか・・・。

                                        大変な状態になっていたと思います。例えば、条文どおりに「而(しこう)して反(かえ)って汗を発する者は必ず口傷(やぶ)れて爛(ただ)れ赤し」になっていたかもしれませんね。

                                         

                                         

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                                        | 漢方 | 19:16 | comments(0) | - |
                                        急に腕がヒリヒリして・・・ (季節・経絡・症状の関連性)
                                        0

                                          JUGEMテーマ:健康

                                           

                                          冬のある某日。

                                          急に上腕の後ろ側の皮膚がヒリヒリして痛くなりました。
                                          朝は自分でも気付かないくらいだったのですが、夕方から夜にかけて洋服が少しすれるだけでも痛くなってしまいました。
                                          あまりにヒリヒリして痛いので、何か出来ているのではと思い、鏡で見てみても赤くも何ともありません。
                                          左腕だけでしたので、片側でヒリヒリをピリピリとして神経症状のように捉えると、もしかすると帯状疱疹なのかも!?と心配にもなりました。(そこまでの免疫力低下・体力低下にはなっていないので、多分違うだろうとは思っていましたが・・・。)

                                          その日の夜ご飯、22時頃になりましたが、食べ終わる頃に猛烈にお腹が痛くなって軟便(少し下痢)になりました。
                                          何も冷たい物の取り過ぎも、メチャクチャな暴飲暴食も、偏食も間食も無いのに、なぜ急に下痢したのか・・・。

                                          そういえば、この1週間くらい前から、口角炎(口の横が赤くなる)が出来始め、ここ数日前から口内炎らしきものも出来始めていました。
                                          そして冬です。「腎」が力を持ち、バランス的に「心」が押さえ込まれやすい季節です。

                                           


                                          この下痢は、そうです、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)ですね。

                                          案の定、半夏瀉心湯を飲んでから、便の様子も正常に、上腕のヒリヒリ感もほぼ無くなり、口角炎・口内炎も痛みが楽になりました!

                                           


                                          これらの症状の原因は、「小腸の熱」でした。
                                          冬は心の働きが抑えられます。心は「小腸」と表裏の関係があります。
                                          つまり冬は、誰でも小腸に無理がかかって、気が不足して熱をおびやすくなっている季節になります。
                                          また冬は、外気が寒いのでこの寒さに負けないように体内に熱を溜め込む、つまり熱がこもりやすくなる季節でもあります。
                                          そのため、小腸を中心として胃や消化器系の熱が口内炎や口角炎の症状を引き起こしてしまったのです。
                                          上腕のちょうどヒリヒリした場所は、「太陽小腸経(たいようしょうちょうけい)」という経絡が通る場所です。小腸の熱が、小腸の状態を映し出す経絡の場所に症状として現れていたのです。
                                          ですので、小腸の熱をとる処方で全てが良くなったのです。

                                           

                                           

                                           

                                          漢方理論の素晴らしさを改めて実感できました。

                                           

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                                          | 漢方 | 17:00 | comments(0) | - |
                                          85歳の男性  気持ちの良い便が出るようになりました ♪
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                                            JUGEMテーマ:健康

                                             

                                            年齢を重ねてくるとスッキリとした便がなかなか出ず、お悩みになられている人も多いと思います。

                                             

                                            その中で、先日85歳の男性の便秘のご相談をご紹介させて頂きたいと思います。

                                             

                                            2018年(火運太過)2月下旬

                                            ●食事量も減っているため、大便もやせていてよい便が出ない

                                            ●病院のお薬はランドセン、フルタミド、ユリーフ、ベタニスを服用されている

                                            ●便が出ないとセンナの煎じを服用されている

                                            ●最近食欲がない(食も細い)

                                            ●お腹が張る

                                            ●ここ数日、下剤のセンナの煎じ薬を服用しても便が出ていない

                                            ●手足細く、痩せられている

                                             

                                             

                                            食べ物には、大便の原料になる食べ物とならない食べ物があります。

                                            例えばお米や野菜、海藻類、キノコ類や豆類やイモ類などは大便のもとになる食べ物です。これらの量も足りていないのはもちろんですが、そもそもこの方はご高齢で食欲がなくお食事自体の量も減っていますから、大便の原料自体も少なく、大便が出たとしても少量なのはごく自然のことになります。

                                             

                                            気持ちの良い太くてスルッと出るバナナ便が理想ですから、これに近づけるために、大便の原料の「イサゴール50億」を大便の食事として服用して頂くようにご説明させて頂きました。

                                            若い方なら食事で不足している大便の原料(イサゴール50億)を補うだけで気持ちの良い便が出る場合が多いのですが、この方は85歳です。そして食欲もなく、胃や腸の動き、ぜん動運動も衰え、しかもお腹も張っております。センナの煎じは強力な下剤です。センナで腸をしぼって冷やしておりますからお腹も冷えて弱ってきます。85歳の年齢ですから、体を温めたり動きをよくする陽気の働きも乏しくなっている上に、冷やして弱らしています。食事量も少ないという事は、体の中に入ってくる熱となるエネルギーも少ないという事です。さらに冷えやすいという事になります。

                                             

                                             

                                            手足が細いということは、脾胃(ひい:消化器系)の弱りが伺えます。体は陽気と陰気(いんき)がバランスを取ることで健全を保つことが出来ます。この方は肺の陽気が乏しいことで、肺の裏である大腸、つまり腹中の陽気と陰気が不足してバランスが取れずお腹が張ってきています。体を補いながら腹中に陰気を補う桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)が必要になります。

                                            胃が弱って冷えてしぶって食欲がないですから、乾きを潤ししぶりをゆるめる人参(にんじん)も必要です。腹中を温めるために蜀椒(しょくしょう)、体の深い所を温める乾姜(かんきょう)、お腹に力を与える膠飴(こうい)も必要です。これらの漢方薬を3日分、イサゴール50億と一緒に服用していただくようにお渡しいたしました。

                                             

                                             

                                             

                                            3月7日 ご来店

                                            「漢方薬3日服用して、すごく調子良くなり、大便が1日1回しっかり出るようになった!食べた以上に大便出る感じがする!」

                                            と喜びのお声を頂きました。

                                             

                                             

                                             

                                             

                                             

                                            食事量が減って便が痩せてきて、下剤でただ絞り出すように出すだけ・・・

                                             

                                             

                                             

                                            諦めないでください。この方のようご高齢であっても気持ちの良い大便を作っていくことは可能なのです!

                                            お困りの方はツルガ薬局までお気軽にご相談下さいませ(/ω\)

                                             

                                             

                                             

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                                            | 漢方 | 19:28 | comments(0) | - |
                                            のどの痞えが4ヶ月間治らない 〜 たった1週間で治りました 〜
                                            0

                                              JUGEMテーマ:健康

                                               

                                              今日も症例をご紹介させて頂きます。

                                               

                                              60代男性ののどの痞えです。

                                               

                                              2018年(火運太過)2月2日 病院へかかり半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が1週間分処方されて服用しても変わらず、2月9日 再度病院へかかり、胃カメラ検査もしたが潰瘍や逆流性食道炎の所見はなく異常なし。異常は無いが胃酸が刺激になっている可能性を考えてなのかネキシウム20mg(胃酸分泌を抑える薬)と、また半夏厚朴湯が処方されました。

                                              他院で、すでに何年もネキシウム20mgを服用されておられる方ですので、疑義照会してネキシウムの重複投与は防ぐことが出来ましたが、半夏厚朴湯ではよくなっていないことから、きちんと状態を捉えていこうと問診させて頂きました。

                                               

                                              お聞きしていくと、

                                              ●のどに何か痞えた感じは4ヶ月ほど前からずっと毎日ある、朝から晩まで、楽になる時はない(症状の増減なし)

                                              ●家族や仕事への責任感あり

                                              ●実は4か月前に親戚の方が食道ガンになったと聞いてから、絶えずのどの多くが痞えて気になり始めた

                                              ●食欲あり、あり過ぎるほど、よく食べる、胃は一切悪くない

                                              ●アダラートCR(血圧)、アーチスト(心臓血圧)、アロプリノール(尿酸)、ブロプレス(血圧)、リバロ(コレステロール)、ネキシウム(胃)、ガストローム(胃)、マイスリー、デパスなどのお薬服用してしている

                                              ●血糖が高い(食後二時間で205)

                                              ●体格よく、少し赤ら顔に見える

                                              ●喉が気になり、しょっちゅううがいする

                                              ●大便 1日2〜3回スッキリ出ている(ゆるくはない)

                                               

                                               

                                              昨年(木運不及)の秋から冬にかけて症状が出始め、きっかけが不安や心配の精神的な負担がのどの痞えを起こしていることが分かりました。

                                              秋は肺が旺(おう)して(力を持ち)、肝が抑えられる期節です。肝は血を蔵します(貯めこみます)から、つまり血が抑えられることになります。黄帝内経の霊枢に「肝を病めば多く驚駭(きょうがい)す」と載っております。血を貯めこむ肝が弱れば驚きやすくなるということです。肝は魂(こん)を主っており、理性や判断、思惟(しい)、意志を正しく働かせておりますから、そこにも影響が出てきます。

                                              冬は腎が旺して心が抑えられる期節です。心は血をめぐらすところですから、同じように血が抑えられます。心は神(しん)を主っており、精神活動を取りまとめております。血や気が少なくなることで、心気(しんき:心が正常に働くために必要な気)が弱ります。心気虚すれば恐れやすくなり、精神活動は乱れます。

                                              この血が弱りやすく精神の力が抑えられやすい時期に、親戚の方の食道がん発症を聞き、気がこもってしまったのです。特にのどの辺りを中心に。そのもとは、精神活動を中心で支えている心(しん)の弱りですから、心気を補い、気を通じる処方が合うと考えました。甘草通気湯(かんぞうつうきとう)を1週間分お渡しいたしました。

                                               

                                               

                                               

                                              2月15日 

                                              お電話がありご様子をお聞きすると、4ヶ月毎日続いていたのどの症状が無くなり、もう気にならないということでした。

                                              のどの症状が気にならなくなったことで、元々あった他の症状について新たにご相談を頂きました。

                                               

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                                              4ヶ月続いた症状も、状態を捉えて合えば1週間で無くなるのですね。改めて勉強になりました(-ω-)/

                                               

                                               

                                               

                                               

                                               

                                               

                                               

                                               

                                               

                                               

                                              | 漢方 | 19:17 | comments(0) | - |
                                              いくつかの漢方薬を飲んでも効かない時・・・ 原因がはっきり分からない時・・・ 四逆散 茯苓飲
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                                                JUGEMテーマ:健康

                                                 

                                                45歳の女性の症例をご紹介させて頂きます。

                                                 

                                                2018年(火運太過)1月に入ってから胃のむかつきと背中の痛みを感じ、いくつか漢方薬は飲んだけれども治らない、とご来店されました。

                                                 

                                                経過を聞くと、

                                                年末年始は食欲があり食べると胃の痛みが出てきたので、この時はいつも持っている半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)を服用して治していた。

                                                1月17日から土用に入り、むかつき(むかつきはあるけれども食事は食べれる、空腹時や食後など何か飲食物が胃に入ることによっての症状変化はなし)が強く出てきて、いつも服用する半夏瀉心湯を飲んでも効かない。胃だけでなく、背中まで痛い。

                                                自分で何種類か持っている漢方薬のうち、胃が冷えたのかとも考え人参湯(にんじんとう)も飲んでみたが良くならない。柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)も飲んだが良くならない。本日の午後から病院へ行こうかと思っているとのこと。

                                                 

                                                 

                                                <考察>

                                                この方は、よく漢方薬をお作りしている方です。大抵の症状ならご自身で判断されて早めの服用で治りますが、今回は治らないとのことでした。

                                                 

                                                漢方薬をお出しする上で、一番大切なことはその方の状態を捉える事、根本を捉える事です。根本を捉えるためには、病の原因が分からなければいけません。なぜその症状が出るようになったのか・・・。本人の体のことはその方自身が一番よく知っておりますから、聞き出していかなければいけません。しかし現実的には、本人もなぜなったのか、思い当たることもなく、訴えている症状以外は何も変わりなく、なかなか十分な情報が得られないケースも多々あります。今回もそうでした。

                                                 

                                                そういう時はどうすればいいのか・・・・。その人の体質と生活や食事、環境、季節、他の人の症状の出方などからも色々と予測することが可能ですから、そういうところからきちんと考えていきます。

                                                 

                                                 

                                                今回の場合は、年末年始からの疲れと食べ過ぎからの胃腸への負担があるのは間違いありません。胃が弱れば、胃中は気が滞りやすくなり、冷えや熱も持ちやすくなってきます。その上1月17日から土用に入り、土用は脾胃(ひい:消化器系)が力を持つ季節ですので、より胃は疲れが出やすく、熱を持ちやすくなってきます。ですから土用に入ってから、むかつきと背中の痛みもより一層つらくなっています。そして、背中の痛みの位置もちょうど胃の後ろらへんです。胃兪(いゆ)といって胃の状態が出るところに痛みを感じておりました。それ以外の症状は、冷えや口渇などもなく、小便や大便の出も確認し問題ありませんでした。

                                                 

                                                上記の3処方は服用しても効かないことは分かっております。1月17日〜2月3日までは土用は土用でも、冬の土用です。冬は腎が旺(おう)する期節で冬の寒さで腎が冷えやすく影響が出やすい時でもあります。腎が冷えれば心(しん)である血が熱を持つようになり血液の流れや、脈、血管に影響が出やすくなります。血に熱のしこりができて、ちょうど胃や肝臓の半表半裏(はんぴょうはんり:半分表でもあり半分裏である位置、つまり中間付近)の位置に気の痞えが出来ていると考え、少陰病(しょういんびょう)に載っている四逆散(しぎゃくさん)を考えました。少陰の病は、心と腎の経絡の影響が一番に出ますし、その血のしこりが土用の時期に胃に入りむかつきと背中の痛みを出していると考えたからです。

                                                 

                                                店頭ですぐ1包服用してもらい、30分後にもう一度服用して、数時間あけてもう一度、1日分を午前中で服用してご様子を教えて頂くようにお伝え致しました。

                                                 

                                                 

                                                 

                                                お昼頃に再度ご来店。

                                                 

                                                吐気は少し楽になったが、背中の痛みは変わらないとのことでした。まだ2回しか飲めていないとのことでしたので、店頭でもう一回分服用してもらいました。その服用後に、漢方薬を服用する水分でむかつきを少し感じると言われました。ん?、と思い、再度いくつか問診させて頂きました。そうすると、今日は水分を飲んでいるわりに尿の出が悪いことが分かりました。

                                                 

                                                「心胸中に停痰宿水ありて自ら水を吐出し 後心胸間虚し 気満ちて食する能わざるを治す 痰気を消しよく食せしむる」

                                                の条文を取り、茯苓飲(ぶくりょういん)を処方しました。

                                                 

                                                 

                                                翌日来店。

                                                服用後、むかつきも楽になり、胃の辺りも楽になり、尿の出も良くなり、少し様子を見ようと病院への受診はしませんでした。もう少し服用を続けてみたいとのことで、茯苓飲を購入されました。

                                                 

                                                その後、日に日に症状が軽減して病院へ受診せずに治せました、もうすっかり良くなりました、とご報告頂けました。

                                                 

                                                 

                                                 

                                                 

                                                その季節やその人の状態を考えて、根本を捉えていくことの大切さ、改めて勉強になりました(-ω-)/

                                                 

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                                                | 漢方 | 10:32 | comments(0) | - |
                                                2月4日から春 肝が旺(おう)する期節
                                                0
                                                  JUGEMテーマ:漢方


                                                  暦的には、春になりました。

                                                  春は、「肝が旺(おう)する期節」です。肝の働きが高まる、頑張る時期です。
                                                  肝とは、単に肝臓だけのことを指すのではなく、胆のうや筋肉、目、爪、自律神経、木、風、緊張やイライラ・判断力などの精神などの働きもさします。自然界や人間の肉体や精神も、季節ごとに働き方やバランスが変わってくるのです。

                                                  この時期は、筋肉に熱がこもりやすく、めまい、ふらつき、耳鳴り、肩こりや筋肉の痛み、目の症状、生理症状、イライラしたり、逆に眠くなったり(春眠暁を覚えず)が出やすくなります。また、バランスとして胃腸が抑えられやすい季節になりますので、胃腸を弱らせないように養生することも大切です♪

                                                  チョコレートやお菓子などで、肝の働きをさらに暴走させてバランスを乱れ過ぎないように気を付けましょう♪

                                                  JUGEMテーマ:健康




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                                                  | 漢方 | 18:35 | comments(0) | - |
                                                  2018年1月17日から土用に入りました
                                                  0

                                                    JUGEMテーマ:健康

                                                     

                                                    2018年1月17日から土用に入りました。

                                                     

                                                     

                                                    土用は、土の気、脾胃の気が旺(おう)している、つまり力を持って頑張る季節です。

                                                    土は、土台になり、真ん中であり、万物の帰するところ、つまり伝えるところがない大元です。その土台が頑張っている時、無理がかかりやすい時に、体を疲れさせるような慣れない土いじりや運動、過労、暴飲暴食、そして手術や体にメスを入れること(歯の治療もこれに当たります)は、体の大元を損なわせ病気や症状の悪化や回復を遠ざける事につながっていきます。最悪の結果にもつながることも多いと聞いております。

                                                    できる限り土用中の手術や検査(肉を傷つけるような検査)は避けるべきです。症状が落ち着いている方でも、土用中は地面である土の気が盛んですから、症状がぶり返しやすくなります。精神面でもぐらつきやあすくなり、精神不安やイライラも起こりやすくなります。

                                                     

                                                    土用は1月17日から2月3日ですから、そのちょうど真ん中のあたりは特に土用の土の気がピークの時ですから、肉への熱のこもり方も一番激しい時です。口は、胃であり、肌肉(きにく)に当たります。歯ぐきは肌肉であり、脾胃の状態が反映される場所です。肉が腫れてこないように、胃腸を労わり、無理をなされないように気をつけて過ごして下さい。

                                                     

                                                     

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                                                    | 漢方 | 09:52 | comments(2) | - |
                                                    茯苓四逆湯(ぶくりょうしぎゃくとう)からの・・・ 〜漢方薬1つ1つの作用をきちんと考えることが大切〜
                                                    0

                                                       

                                                       

                                                      明けましておめでとうございます。

                                                      本年もどうか皆様にとって幸せな年となりますように♪

                                                       

                                                      今日は、年末に私自身が勉強にもなり感動した出来事をご紹介させて頂きたいと思います。

                                                       

                                                       

                                                       

                                                      2017年12月31日 

                                                      朝にある方から電話があり、その電話されてこられた方のお知り合いの人のご相談でした。

                                                      内容は、「今朝から急に吐気がして、吐いて吐いて血が混じるほど吐いた、気分が悪く寒気や節々の痛みがあり、熱もある。

                                                      病院の解熱鎮痛剤を服用しても痛みも熱も下がらない。清心丸を何丸も飲んでいるが、寝ようとしても体の置き場がなくしんどくて寝れない。何とかなりませんか?」とのことでした。

                                                       

                                                      因みに、このご本人様(今体調が悪くなっている方)とは、私自身大変お世話になっている方です。今までも何回かご相談いただいている方ですので、外見や体格、体質などもある程度分かっている方です。

                                                       

                                                      さて、電話でのまた聞きですが、まずは吐いて血が混じると言われたので、その血がどの程度のものなのか、緊急性があるのか、万が一の状態も考えた方が良いのか確認したところ、吐く回数が多く喉の粘膜が少し切れたくらいの出血だと分かりました。

                                                      原因を聞こうにも、電話がご本人様でないために詳しくは分かりませんが、まず漢方の教科書である「傷寒論(しょうかんろん)・金匱要略(きんきようりゃく)」で言うと、症状は霍乱病(かくらんびょう)に当てはまります。

                                                       

                                                      霍乱病とは、急な吐き下しの病です。頭痛や体・節々の痛み、発熱、嘔吐、下痢などの症状を伴った時の原因や状態、処方などが書

                                                      かれております。基本としては、人参湯(にんじんとう)と五苓散(ごれいさん)を考えるのですが、この方の場合は、症状が激しく、もっともっと体が虚(きょ)して弱っています。これらの処方では恐らく治りません。

                                                       

                                                      「傷寒論・金匱要略」は書いてある順序が非常に大切です。病の流れ方や経過、その処方で治らない時の状態や他処方などヒントが沢山書かれています。これは、直接お会いしたことはありませんが、本を読ませて頂いて非常に尊敬している「藤本肇先生」が書かれておられます。

                                                       

                                                      霍乱病の人参湯よりももっと虚した状態に使う処方の一つに「四逆加人参湯(しぎゃくかにんじんとう)」があります。実際に人参湯や五苓散が載っている条文の前に載っております。さすが傷寒論・金匱要略ですね。そしてこの方は元々四逆加人参湯をよく服用されておられます。つまりよく合う、そしてこの状態になりやすい体質ということが言えます。

                                                       

                                                      ここからは応用と加減なのですが、この人は「寝ようとしても体の置き場がなくて、しんどくて寝れない」という症状があります。これは煩躁(はんそう)という状態です。吐いて吐いて、津液(しんえき:広い意味で体液)が不足したための煩躁ですから、水を収(おさ)め乾きを潤す働きのある茯苓(ぶくりょう)が必要です。

                                                       

                                                       

                                                      四逆加人参湯に茯苓を加えると、「茯苓四逆湯(ぶくりょうしぎゃくとう)」と言う処方になります。この処方は、どこに載っているでしょうか・・・。そうです、太陽病中篇39条にあります。

                                                       

                                                      「発汗もしくは之を下し 病なお解せず 煩躁する者 茯苓四逆湯之を主る」

                                                       

                                                      これも条文の前後の流れが非常に大切になるのですが、桂枝甘草湯(けいしかんぞうとう)、苓桂甘棗湯(りょうけいかんそうとう)苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)、からのこの条文の茯苓四逆湯です。

                                                       

                                                       

                                                      人間は基本として、体表部に病の原因がある時は発汗で、内部に病の原因がある時は下して治していこうとします。ただ体力がないと、この発汗や下しでは病は治りません。そういう時は補わないといけません。もし補わないといけない状態で、発汗し過ぎるとどうなるか、下してしまうとどうなるか、どなたでもお分かり頂けることと思います。

                                                      上記の茯苓四逆湯の条文は、まさにこの補わないといけない方のことを言っております。汗は、血の液であり、血の陽気の熱エネルギーを出す行為ですから、元々が体力が弱い方、別の表現で言いますと血の体力が弱い方に、汗をかかせてしまうと、体内の津液(体液)のバランスが崩れ、潤いを失い乾いたところには熱がこもります。この熱が煩躁(はんそう:もだえさわぐ)としての症状を引き起こしてしまうのです。こういう煩躁が出てきた状態に茯苓四逆湯がよく効きます。

                                                       

                                                      もちろん煩躁があれば何でもかんでも茯苓四逆湯ではないですから、そこだけは間違えないようにしなくてはいけません。寒があれば熱もあるように、虚があれば実もあります。茯苓四逆湯の煩躁を虚とすれば、大青竜湯(だいせいりゅうとう)は実の煩躁です。

                                                       

                                                      ・・・・、あまり脱線してはいけませんので、戻ります。

                                                       

                                                       

                                                      ですので、この方には茯苓四逆湯が合うと思いました。それほど体の状態は虚しているという事になります。ですから一般的な解熱鎮痛薬では痛みも熱も下がらないのです。

                                                      すぐに煎じ薬を作って3日分差し上げました。

                                                       

                                                       

                                                       

                                                      2017年12月31日 午前中 また電話がありました。

                                                      吐気は落ち着いたのですが、節々の痛みと熱、寒気がひどいとのことでした。昨日はなんとか寝れたようでしたし、一番つらかった吐気が治まっていたので、茯苓四逆湯は効いていると思いました。ただ、まだ寒気と熱、節々の痛みがあり、電話越しの声も弱々しくしんどそうでした。

                                                       

                                                      このまま続けるべきか否か・・・。

                                                      正直申しますと、私の頭の中では、附子湯(ぶしとう)や麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)、桂姜棗草黄辛附湯(けいきょうそうそうおうしんぶとう)などを考えておりました・・・。処方を変えようかと・・・。

                                                       

                                                      ここで前日に偶然、荒木性次先生の七合(しちごう)という本を読んでいたことを思い出しました。

                                                      「歯の痛みに、桂枝附子湯(けいしぶしとう)を使うことで外の痛みが治り内に痛みが移動し、黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)を使うことで内の痛みが治り外に痛みが移動した、このことから麻黄附子細辛湯を使い表裏の痛みを取り、再発した痛みには八味丸(はちみがん)で治した」という症例がありました。これは、病の位置を考え、その漢方処方がどの病位にどのように効くかが分かっているからこそできる荒木先生の症例です。

                                                       

                                                       

                                                      茯苓四逆湯は効いています。ただこれだけでは速やかな回復ができないということは、どこかに邪魔をしている、整っていないところがあるのです。茯苓四逆湯は、茯苓・甘草(かんぞう)・乾姜(かんきょう)・附子(ぶし)・人参で構成されておりますから、甘草乾姜で陽気を復し、人参と茯苓で血の乾きを潤し補い、附子で陽気を増して津液を保ちます。つまり裏(り:この場合体内のこと)を補う処方です。上述した荒木先生のように病の位置を考えてみると、この人は茯苓四逆湯で一番の急な吐気は良くなり、裏は回復しつつあります。そうするとこの寒気と熱、節々の痛みの病位(びょうい:病の位置)はどこにあるのか・・・、表です。表に行く処方が必要です。のどからの血、冷え、寒気、熱、節々の痛み、体質などを考慮して、少陰病(しょういんびょう)に出ている麻黄附子細辛湯を考えました。裏を補う茯苓四逆湯の服用を続けながら、表にいく麻黄附子細辛湯を服用するようにお渡しいたしました。

                                                       

                                                       

                                                       

                                                      2017年12月31日  13時頃電話がありました

                                                      「麻黄附子細辛湯 2回飲みました。知らない間に眠ることが出来て、体が大変楽になりました。汗もしっかり出て冷えも取れて、熱も下がり、節々の痛みも無くなりました。」と処方が合っているみたいだと大変調子が良くなったとのご連絡を頂きました(お知り合いの方からの御連絡でした)。

                                                       

                                                       

                                                       

                                                      2018年1月4日 ご本人様がご来店され、実際に体調をお伺いすることができました。

                                                      「麻黄附子細辛湯を服用したその日の夜から、熱も痛みも寒気も取れ、年末年始の親戚の方々へのご挨拶や応対もすることができました。こんなにも効くのなのですね、本当に助かりました、ありがとうございました。」と言って頂けました。

                                                       

                                                       

                                                      前日に読んでいた荒木先生の本・・・。病の位置を考え、その漢方処方がどの病位にどのように効くか、きちんと考えなければいけませんよ、とご指導いただいた気がしました。本当に感謝致します。

                                                       

                                                       

                                                      荒木先生からの教えと、漢方薬の理にかなった効果に感動致しました(/ω\)

                                                       

                                                       

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                                                      | 漢方 | 19:28 | comments(0) | - |
                                                      火運太過は2/4に始まり、2019年の2/3まで
                                                      0

                                                         

                                                         

                                                        以下に書いております2018年運気は、正確に言うと2018年2月4日から2019年2月3日までの運気となります。

                                                        もちろん前後して影響が出てくる場合が多いので、参考にして頂けましたら幸いです。

                                                         

                                                         

                                                        | 漢方 | 13:00 | comments(0) | - |
                                                        2018年(平成30年)は火運太過(かうんたいか)の年
                                                        0

                                                           

                                                          この世界は自然も人の体や心、食べ物や環境なども互いに影響し合い、助け合い、調和されるようにバランスを取り合っています。

                                                          その年その年で、人の体や心、自然界に対しての影響も実は少しずつ変わっているのです。

                                                           

                                                          2018年(平成30年)はと言うと、火運太過(かうんたいか)の年になります。

                                                           

                                                           

                                                          火運太過の年は、火を表す「心臓や小腸、血管や血流、脈、舌や毛、夏、熱、精神など」が力を持ち過ぎる、力が偏る、度を超えやすくなる年です。例えば、自然界では火事や噴火、干ばつ、温暖化の影響、水不足などが起こりやすく、熱中症や脱水、様々な炎症疾患は激しくなる恐れがあります。心筋梗塞や狭心症、不整脈などの心臓疾患や、高血圧、出血、下血、血栓に伴うしびれや末梢神経症状、脳梗塞や脳内出血、大動脈解離や血管病などには十分注意が必要になります。

                                                           

                                                           

                                                          小腸が熱を持つことでの下痢やお腹の症状、精神的には目つきや顔つき、顔色、気分が変わりやすく、憂(うれ)いや不安、悲しみなどの症状も感じやすくなると考えられます。ストレスに弱い方は要注意です。火である心(しん)は血をめぐらす場所ですから、血の余りである毛や血の液である汗にもその影響が出て、薄毛や脱毛、うまく汗がかけずに熱中症や発散不良からくるめまいや筋肉のこりが出てきやすくなります。舌への影響では味覚障害や舌炎、舌の違和感、口内炎なども起こりやすくなります。

                                                           

                                                           

                                                          火である心(しん)は熱がこもりやすく過度な熱の偏りを嫌う場所です。血に熱が寄り滞れば於血(おけつ:一種の血の滞り、古く濁って流れを妨げる血)にもなりますので、おりものや生理不順、唇の色が悪かったり静脈瘤などで於血がある方は、症状がひどくなる可能性があります。熱が過度になる年ですから、熱は上にのぼる性質があるように、鼻血やのぼせ、赤ら顔、イライラしたり体の上部、背中側や肩甲骨などの陽部、頭や顔にも症状が出やすくなります。

                                                           

                                                           

                                                          人は過労すると、血が弱ります。つまり、最終的には心臓に負担がかかってしまいます。

                                                          「久視(きゅうし) 血を傷(やぶ)り、心を労(ろう)す 」と言われ、根詰めて何かをやり過ぎたとき、または集中して長時間目を使ったり(例えばパソコンであったり、仕事、携帯、将棋やゲームなど)、気遣いや極度の緊張状態などでの精神的疲労があると、心気(しんき:心を正常に働かせる気)が不足し、血や心臓に影響が出る、ということです。2018年は特に過度な目や体への負担、精神的ストレスには十分に注意して下さい。

                                                           

                                                           

                                                           

                                                          また火運太過の年は、バランス的に金運(きんうん)が抑え込まれやすくなります。経済不安やマネーショック、お金の運用や投資などにも注意が必要となります。そして、

                                                          ●肺がんや慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺炎や喘息などの呼吸器疾患をお持ちの方

                                                          ●大腸ポリープや大腸がん、潰瘍性大腸炎、便秘や下痢などの腸疾患をお持ちの方

                                                          ●蓄膿や副鼻腔炎などの鼻疾患(鼻血や鼻茸なども)をお持ちの方

                                                          ●アトピーやアレルギーなどの様々な皮膚病をお持ちの方

                                                          は、悪化しやすく治りにくくなるかもしれません。例年通りの生活習慣や食事であっても、なぜか治りにくい、熱感や炎症の度合いが強い、特にすぐに皮膚の見た目が赤くなって湿疹が出やすくなると思われます。食生活には気をつけていきましょう!

                                                           

                                                           

                                                           

                                                          火が力を持つ火運太過の年は、体内でも水の働きを担う腎が疲れやすくなります。腎はオーバーヒートしている火を制御して何とかしてバランスを取ろうとしているからです。そうなりますと、奔豚気病(ほんとんきびょう)も増えてくると思います。奔豚気病とは、腎を中心にした精神の弱りの一つの症状で、下から上に気が突き上げてくるような症状を言います。例えば動悸やソワソワ感、不安感、恐怖感、パニック障害、ノイローゼ、てんかんや逆子、出産日が遅れたり、多動や不眠症などの症状として現れる方が多いです。火運太過で心気不足にもなりやすいので、やはり精神の症状がたくさん出てくると思われます。

                                                           

                                                           

                                                           

                                                          1年を通してその影響は続きますが、特に夏は要注意です。火運は夏の気を主っているため、火運太過で熱の症状がより一層激しくなるためです。5月5日前後(立夏を過ぎる頃くらい)から、8月6日前後(夏の土用の終わり頃)にかけては、特に注意が必要な時期になります。

                                                           

                                                           

                                                           

                                                          血や心臓に負担がかかり、肉体的にも精神的にも疲れがたまってきたら、日水清心丸で早めに疲れを取ってこもっている熱を冷まし元気に回復させてあげることが大切になります。また、苦味のものは心臓を補います。普段の食事から、緑黄色野菜や根菜類などの苦味のものを利かせ、バランスのよい食事に気をつけていきましょう。お菓子やジュース、甘いものや、添加物の多い物、味の濃い物、血に熱を持つもち米のもの(せんべいやおもち、あられなど)などは食べ過ぎないように気をつけて下さい。

                                                           

                                                           

                                                           

                                                          何か体調でお困りのことがございましたら、お気軽にツルガ薬局 松原店(田邉宗久)までどうぞ♪

                                                           

                                                          2018年もどうか皆様が、元気で幸せな方向へ進んでいけますように(/ω\)

                                                           

                                                           

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                                                          | 漢方 | 20:35 | comments(0) | - |
                                                          土用が終わり冬に入りました
                                                          0

                                                            2017年11月7日は立冬です。

                                                            本日から冬になります。

                                                             

                                                            前日まで(秋の土用まで)、何か調子が悪いという方が多くいたのではないでしょうか?

                                                             

                                                            ある40歳前後の男性も、今まで風邪をひいてもすぐ治っていたのですが、今回は長引いておりました。

                                                            今の風邪は、喉から始まり、たん・はなが出て、咳が残って長引く人が多いように感じます。

                                                             

                                                            この男性の方も同じような経過をたどり、ただ他の方と違っていたのが皮膚病も併発したことでした。

                                                            所々水泡のような赤味も出て、胸からお腹中心に(片側に多く)、お尻にも集中し、内またのほうにもポツポツと出ておりました。

                                                            当初は帯状疱疹かと心配しておりましたが、明らかにその状態とは違い、風邪のウイルスからくる湿疹でした。

                                                            色々と漢方薬をお出しして服用して頂きましたが、効いていて楽にはなるのですが、いつもならスパッと早く回復されている方なのに、今回はなかなか治りきらない状態が続いておりました。

                                                             

                                                            そういう状態が土用の最終日の昨日から、皮膚の状態がグッと見違えるように良くなり、今日見せて頂いたときにはもう薄い赤味は消えて、水泡はかさぶたになり大変よくなられておりました。

                                                             

                                                            その方自身がおっしゃられるには、「先生から、もう少しで土用が明けるから、それまでは治りにくいかもしれません、と言われていましたが、本当にその通りでした。土用が終わりに差し掛かったら、何も変わったことはしていないのですが、急激に漢方薬が効いて治ってきました!」と喜びの声を頂きました。

                                                             

                                                             

                                                            土用の時は、土の気が旺(おう)していて力をもち、体の土台・地面に当たる部分が動きやすくなっておりますので、今まで病状が安定している方でも症状が悪化したり、色々な症状が出てきても土用中は治療を変えたりせずに体に無理をかけないように気をつける季節です。

                                                             

                                                            今年は木運不及の年で肝が弱りやすく、秋には肝がさらに抑えられ、秋の土用で地面もグラつき、普段体力のある人でも、肝がそこまで弱くないような方でも影響が出てきます。例え若くて体力のある方でも、血に力があり・肝臓に力がある方であっても、夏の弱りや栄養素の不足の積み重ねなどにより、知らず知らずのうちに肝血が弱くなっているのです。

                                                             

                                                             

                                                            『土用中の病は治りにくい、土用が明ければ回復に向かう』

                                                            まさしく漢方理論の通りですね。

                                                             

                                                            自然の流れの中で人もその影響を受けて生きていること、改めて勉強になりました(-ω-)/

                                                             

                                                             

                                                            bnr_hp150.gif

                                                             

                                                             

                                                             

                                                             

                                                             

                                                             

                                                             

                                                             

                                                            | 漢方 | 19:17 | comments(0) | - |
                                                            ひざの痛み  〜 秋の土用中 〜
                                                            0

                                                              JUGEMテーマ:健康

                                                               

                                                              今日は30歳前後の男性のご相談をご紹介させていただきます。

                                                               

                                                              2017年9月下旬ころ

                                                              ウォーキングや筋トレなどが趣味の筋肉質の男性。数週間くらい前から膝が痛い。正座ができない。色々と他の薬局で栄養剤や漢方薬をもらったが痛みが取れず、ご相談。

                                                               

                                                              問診すると、

                                                              ・のどの渇きあり

                                                              ・おしっこの量もしっかり出ている

                                                              ・冷えなし

                                                              ・汗もよくかく

                                                              ・食欲あり

                                                              などから、越婢加朮湯を差し上げました。

                                                               

                                                              1週間後にご様子をお聞きすると、痛みが楽になり座れるようになりました、と喜びのお声をいただきました。

                                                               

                                                               

                                                               

                                                              さてこの方が、つい先日10月30日に再度ご来店されました。

                                                              また膝が痛くなってきて、以前の時と同じように越婢加朮湯をまた買って飲んでみたが痛みが取れずまた相談に来ました、とのことでした。

                                                              さて、特別変わったことはしていないみたいで、様子も9月の時と変わらないような感じです。

                                                              でも越婢加朮湯は効かない。そうすると、時期を考えます。10月20日から秋の土用に入っております。土用は脾胃(ひい)が力を持ち腎である関節や腰、膝が痛められやすくなります。少し肌寒く感じるときも増えてきました。お仕事もバタバタと忙しかったので動き回っていた、とも言われておられました。つまり、外寒(がいがん)と労(ろう)があります。水分もよく取っておられますし、取った分はきちんと出せております。

                                                               

                                                              漢方の教科書の金匱要略(きんきようりゃく)の中風歴節病(ちゅうふうれきせつびょう)、血痺虚労病(けっぴきょろうびょう)、消渇小便利淋病(しょうかちしょうべんりりんびょう)に掲載されている条文を考え、八味丸を処方いたしました。

                                                               

                                                              11月2日ご来店

                                                              楽になりました。まだ3日ですが、10の症状が3くらいになりました。と喜んでいただきました。

                                                               

                                                               

                                                              やはり病を発する期節・時期というのは非常に大切ですね。

                                                              改めて勉強になりました(-ω-)/

                                                               

                                                               

                                                               

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                                                              | 漢方 | 19:13 | comments(0) | - |
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