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小建中湯(しょうけんちゅうとう)が鼻水に効く!?
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    今回は私自身、非常に勉強になった症例がありましたので、簡単な説明ではありますがご紹介させて頂きたいと思います。

     

     

     

    皆さん、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)という漢方処方はご存知でしょうか。

     

    一般的によく鼻水がボトボト垂れる時によく効くとされる漢方薬ですが、私自身も小青竜湯を飲むことがありますし、お客様にもよくお出し致します。良く効きます。

     

    小青竜湯よりも一段と冷えが強く、体の一番深い所に位置する腎まで冷えが及んでしまうと、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)などの処方が必要になる人もいらっしゃいます。

     

     

    さて、今回の方は40歳ほどの男性の方なのですが、いつもは小青竜湯が良く効いている方です。一段と冷えの強い時は麻黄附子細辛湯も服用される方です。漢方薬を服用すれば症状が落ち着くのには1日もかかりません。数時間で楽になられてその後は養生される方です。

     

    先日も(秋の土用中)鼻水がいつもと同じように出て、くしゃみも寒気もしていましたから、ここ最近の不養生がたたっていたということで、いつも通り上記の2処方をお出ししました。しかし、いつもはスパッと効くはずが、量を多くしたり、間隔をつめて服用してもらっても効いてこないというのです。他の処方など色々と変えて、それでも1〜2日で治ったのですが、その人の中ではいつもの漢方薬の切れ味のするどさがなかったと言われておられました。

     

     

    この前の記事にも書きましたように、今年は火運太過であり、年中肺が抑えつけられ、肺が抑えられれば肺の状態を反映する鼻や皮膚も弱ります。今年の夏は酷暑であり、夏は肺・鼻・皮膚がまたさらに押さえつけられてしまう季節であり、夏場のクーラーでさらに皮膚を冷やし、皮膚が冷えれば鼻が冷えますから、抑えられている上に冷やされる、そして夏から秋に変わり、秋は肺・鼻・皮膚が一番頑張らないといけない季節です。弱って冷やされてから働かされるわけですから、鼻は相当弱ってしまいます。そして冬に入り外気温が下がってきて皮膚が冷やされ、その冷えは鼻に伝わりますから、鼻水の症状は激しく、治りにくくなります。これはこの人に限ったことではなく、他の方々の風邪等の症状の経過を見ていればよく分かることです。こうした影響が必ずありますから、いつものようにスパッとは治らなかったのだろうと思っておりました。

     

     

    それから2週間ほどして、つい数日前、また同じようにボトボトの鼻水、くしゃみが出て、いつもの状態になったので漢方薬を下さい、とご来店されました。いつもと同じ症状です。しかし2週間前はスパッと1〜2時間で治りませんでした。従来のように何とか数時間で治したいとおっしゃられます。

     

    そこで病の原因、昨日のお昼頃から症状が出始めた状況をお聞きしました。まとめますと、運動不足解消のため山を走って登り、休憩なしで降りてきた、その時間30分程、全力を使い果たし直ぐに帰ってお風呂に入っている時からくしゃみ、鼻水が出てきたというのです。冷たい物は飲まないようにしていたみたいですが、今日は体中が筋肉痛で、昨夜も早めに疲れて寝て睡眠時間は十分取ったはずだと、いうことでした。でも眠いし、体がだるくて重いのです。

     

     

    これは、労です。寝ても疲れが取れていません。体が疲れれば必ず胃も弱ります。胃が弱れば、飲んだ水分を温められず、正常に尿や便から出すことはできません。冷たい物でなくても、飲み過ぎていなくても、それを十分にさばくことすらできないほどに弱ってしまっている状態と考えると分かりやすいかもしれません。

    すぐに小建中湯を服用して頂き、その後いつもの鼻水の漢方薬を飲んで頂きました。いつもの通り、数分で楽なのを店頭で実感されました。その後は間隔を短くして服用するようお伝え致しました。

     

     

    その日の夕方に、「もう症状はほとんど気にならず、小建中湯を服用すると、筋肉痛や体のだるさ、声の出方も楽で、お腹痛もお昼頃起こりかけましたが、すぐ治まりました、ありがとうございました」とご報告頂きました。

     

     

    やはり「原因ありて、病あり」ですね。いくら鼻や肺や皮膚、また腎を直接温めてみても効いてこない訳です。効かすだけの脾胃(ひい)の状態(体の土台の状態)がないわけですから。小建中湯で病の原因の労を取り、脾胃の回復を早め、ついで肺・鼻を温める漢方薬で鼻水をさばいてあげれば効いてきます。

     

    当たり前のことなのですが、ご本人様ですら大抵の場合、何が病の原因になっているか分かりませんから、私たち漢方を勉強している者が、原因や状態を捉える情報を引き出し、病の根本を捉えて治し方をお伝えしていくことが大切になってきますね。改めて勉強になりました(-ω-)/

     

     

     

     

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    | 漢方 | 17:31 | comments(0) | - |
    膀胱炎になりかけ・・・早めの手当でスッキリ!  〜 経絡から推察 当帰四逆湯 〜
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      本日来られた40歳の女性の方のご相談です。(2018年11月16日)

       

      このまま放っておくと膀胱炎になりそうに思うので、漢方薬を作ってほしいとご来店されました。

       

       

      ご様子をお伺いすると、

      ●昨日の夜からおかしいなと思い、今日は両上腕と、両足太ももの前の部分(大腿四頭筋:だいたいしとうきん)がとにかく寒い。寒気がするとか、風邪のようなということではないが、とにかく冷えるのでカイロをお腹と腰には貼っている

       

      ●小便は少し出が悪く、小便が出た直後から膀胱に尿が溜まり始めているような感覚がある

       

      ●食欲はあり

       

      ●肩こりや腰重、頭痛やめまいなどの他の症状は無し

       

      ●生理中ではない(生理がくる1週間前くらい)

       

      ●自身で思い当たることもない→冷たい物を取っているわけでもなく、果物も食べないし、常温のお茶を飲んでいるくらい、寒い所で体を冷やした覚えもなし

       

       

      さて、お聞き出来る情報はこれだけしかありません。ここからは色々と原因や状態を推察していかなければいけません。

       

      簡単ではありますが、私の考え方を書かせて頂きます。冬に入り、気温も下がり、自身では体を冷やしていなくても、冷えに負けている状態と考えました。膀胱炎は「膀胱の風邪」ですから、大抵冷えが絡んでいる場合が多いです。腿の前の部分は基本は胃系(胃の状態が現れやすい場所)であり、腿には肉がありますから筋肉を主っている肝の影響がよく出る場所です。上腕で寒いと感じている場所は、大腸経・小腸経で、共に陽経(ようけい:体を温めている経絡)です。本来、陽が強い場所であるはずの上腕外側が冷えるということは、体の陽気(温める働きの力)が弱っていることが推察できます。膀胱がある場所は、陰部であり、腎経と肝経の影響が良く出る場所です。

       

      立冬を過ぎ、少しずつ気温も下がり、外気温の冷えを真っ先に感じる器官は皮膚でありますから、恐らく皮膚の冷えがあります。今年は火運太過であり、年中肺が抑えつけられ、肺が抑えられれば肺の状態を反映する皮膚も弱ります。今年の夏は酷暑であり、夏は肺・皮膚がまたさらに押さえつけられてしまう季節であり、夏場のクーラーでさらに皮膚を冷やし、そして夏から秋に変わり、秋は肺・皮膚が一番頑張らないといけない季節です。また頑張って働かされて弱らせ、冬に入り外気温が下がってきて冷やされたのですから、皮膚の冷えに抵抗する力が弱まっていて当たり前ですよね。ですから冷やしているつもりがなくても、冷えてしまうのです。冷えが皮膚から入り、その影響が肝にいき、陰部である膀胱に出ている、そう考えました。

       

      手足の冷えを聞くと、指先だけが冷たいことが分かり、これは「手足厥寒(しゅそくけっかん):手足の冷え」ですから、傷寒論の条文どおりです。皮膚を温め外寒を退け、肝を温め補い気血の巡りをよくすることで上腕・太もも・膀胱の冷えを取り、手足末端まできちんとめぐるようにする処方、当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)を2日分お渡し致しました。(→妊婦さんの腕のしびれに当帰四逆湯を出した症例

       

      店頭で1包服用して頂き、様子を見て良い感じなら追加して服用して下さい、とお伝え致しました。

       

       

       

      午後、お電話を頂き、「1包服用して30〜40分後に2包目を服用して、上腕と太ももの冷えは取れ、膀胱炎になりかけのような症状も良くなりました、再発しないように残りの分もきちんと服用します。」とご報告を頂きました。

       

       

       

      ここ最近、色々な方と接する中で感じる事が、血の弱りと、肺の弱りです。肺は、皮膚や鼻、大腸に繋がりっていますから、風邪のような症状、喉痛や、咳、たん、皮膚病でなかなか治らず長引いてお困りの方が多いように感じます。上にも記載致しましたが、火運太過で、酷暑を過ぎ、秋を越え、冬に入り気温が下がることで、治りにくくなる状態が作られていることは間違いないかと思います。来月は年末です。お忙しくはなるとは思いますが、十分に体調管理には気をつけて下さい。

       

       

       

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      | 漢方 | 19:03 | comments(0) | - |
      2018年 11月7日から冬に入ります
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        2018年11月6日までは土用でしたが、11月7日は立冬になり、ここから冬が始まります。

         

        「冬は腎が旺(おう)する期節」です。旺するというのは、働きが高まる、頑張る、ということです。

         

        腎は、腎臓だけのことを指すわけではなく、例えば、膀胱や骨・歯、耳、髪の毛、水系、下半身、ホルモン系、子宮や生理・妊娠、性、生命力、脳、豆、黒、燥、寒、志、記憶力、塩辛い、久立、北、恐・驚・悲、・・・・様々な意味を含んでいるものになります。

         

         

        体の中では腎は、下半身を中心に温めて養っている場所になります。冷えは下から入ってきますから、冬の寒さから下半身を守るために、この冬の時期には腎が働きを高めて頑張っているのです。

         

        ですから、当然のことながら、せっかく頑張っている腎を弱らせることはしないようにしましょう。

         

        腎は冷えを嫌います。冷たい物、防寒に注意して下さい。甘い物(パンやお菓子、ジュース、飴、チョコなど)は腎の働きを抑えます。取り過ぎには注意しましょう。腎は水をさばくところですから、果物や水分の取り過ぎには気をつけて下さい。長い立ち仕事は骨や関節を痛めつけることになり、腎が疲れてしまいます。無理しないようにしましょう。味の濃い物、特に塩辛い物や血に熱をこもらせるチョコやナッツ系、せんべいやあられなどのようなもち米類は取り過ぎに注意しましょう。

         

         

         

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        | 漢方 | 18:50 | comments(0) | - |
        口の乾きと耳鳴り   柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
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          先日、来られた60代女性の方。

           

          土用に入る数日前から急に口の乾きと耳鳴りが出てきて困っているとのご相談でした。

           

          耳鳴りはジッーと虫が鳴いている感じで、ご本人様は思い当たることがないと言われます。

           

          実際、土用に入る前でもその影響が出てくる人も多くいらっしゃいます。

           

          その他の特に気になる症状も何もないとのことでしたので、土用の影響で腎が剋(こく)される(抑えられる)体の状態になり、腎の主っている耳や水分代謝に症状が出てきたとして、八味地黄丸(はちみじおうがん)を4日分差し上げました。

          (→参考:八味丸の効く人、効かない人)

           

           

          4日後にご来店、八味丸(八味地黄丸)を服用したことで、おしっこがスッキリ出たこと、服用し始めた金・土曜日は耳鳴りが出ませんでした、とのことでした。しかし、日曜日の夜22時頃耳鳴りが起こり、一旦は知らない間に寝てしまうが、深夜の物音で(1:30頃)起きたときに耳鳴りが左右で起こり、あまり眠れなかったとのことでした。早朝に八味丸をまた服用し、その後は耳鳴りはありません、とのことでした。

           

           

          八味丸で、自分自身でも気づいていなかった尿の出が良くなったことからも効果は出ています。しかし、耳鳴りは私的には他の原因から来ているのではないかと感じました。お客様とお話ししている中で、日曜日に持病の検査結果について知り合いの人から色々と話をされたことや、持病が常に気にかかっている様子が伺えました。夜なども考えてしまっているようでした。

           

           

           

          ここまでお聞き出来れば原因が分かります。

           

          自分自身でも自覚していない、精神的な不安感や心配。これが影響して、自律神経が緊張気味になり、眠りも浅く、口も乾き、熱が上に、頭に上りやすくなります。熱が上に上るということは、本来下半身を温めるための熱が上に上ってしまっているということですから、下半身はこちらも自覚されておられませんが冷えるということになります。下半身は「腎」が主る場所ですから、腎が冷える事につながります。腎が冷えれば、正常に働けず水を調節することが出来ず、体内で水分の偏在をきたします。口や腎が乾き、熱を持つことにもまた繫がります。ですから、尿の出も知らず知らずのうちに悪くなってしまいます。上に上った熱は血に入り、肝へ影響し少陽胆経(しょうようたんけい)の巡りを悪くさせます。少陽胆経は耳の周りを巡っている経絡(けいらく:気血の通り道)ですから、これにより耳鳴りも出やすくなると考えられます。

           

          つまり腎の弱りと乾き、そして肝や血の熱のこもりがあり、熱が偏るが為に体の深い所は冷え、体表部の陽気も乏しくなり気が上に熱と共に突き上がりやすくなっている状態です。これを和らげてあげればいいのです。

           

           

          腎の弱りと乾きには牡蛎(ぼれい)で補い、肝や血の熱のこもりは黄芩(おうごん)と柴胡(さいこ)、栝樓根(かろうこん)で冷まし、体の深い所の冷えは乾姜(かんきょう)で温め、体表部の陽気も乏しくなり気が上に熱と共に突き上がりやすくなっている状態を桂枝(けいし)で治していく、寒熱の偏りや急迫(きゅうはく:緊張やつまり、差し迫るような状態)症状を甘草(かんぞう)で和らげていく、この生薬構成の処方が柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)です。

           

           

          八味丸を減らし、柴胡桂枝乾姜湯を夜に服用して頂くように処方致しました。

           

           

          10日ほど後にご来店されたときにご様子をお聞きすると、もう耳鳴りはほとんど出ていない事と、夜がぐっすり眠れるようになり、よく合うということを教えて頂きました。

           

           

           

          どなたでも土用の時は、腎が弱りやすくなります。秋は肝が弱りやすい時であり、この2つが重なる秋の土用の時期は、肝と腎のトラブルが出やすい時期になります。このことも影響して上記のような状態が出やすくなったのかもしれません。

           

          また、柴胡桂枝乾姜湯の合う人は、まじめな人が多いです。

          頑張り屋さんで、周りに色々と気を遣える人、集中力があり、色々と忙しくバタバタと頑張って、陽気が足りなくなってくる人は、上記に説明した体の状態になりやすくなります。ひどくなると、動悸や胸苦しさ、足や体の冷えも激しくなり、気持ちが落ち着かなくコントロールも難しくなります。

           

           

           

           

          どんな症状でも諦めず、必ず原因がありますから、何かお困りの症状がございましたら、お気軽にツルガ薬局までご相談下さいませ(/ω\)

           

           

           

           

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          | 漢方 | 13:35 | comments(0) | - |
          点滴後の薬疹、その後から顔の筋肉が垂れ下がる 〜 寒熱の根本をみることが大切 〜
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            昨日は、名古屋で毎月行われている山総漢方セミナーの日でした。

             

            そこで、ある薬局の先生の症例なのですが、貴重なお話しを聞くことが出来ました。

             

            50〜60代くらいの男性が風邪をひいて病院へ受診し点滴を3本打って帰宅後、薬疹か蕁麻疹か分からないが出てしまった(写真も有りました)。その数日後に、奥様が薬局に来店され相談。皮膚の赤みと大煩渇(だいはんかつ:水をたくさん飲む)を主目症として、白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)を処方され、湿疹と大煩渇を治され、その後お顔の半分の筋肉が垂れ下がっきてしまったのを桂枝人参湯(けいしにんじんとう)1〜2ヶ月で治されたというものでした。

             

            肌肉(きにく)から皮膚・皮毛(ひもう)にかけて熱がこもってしまい白虎加人参湯が必要になったものの、この方自身が脾胃から皮毛にかけて元々冷えを持っていたために桂枝人参湯で治ったと考えられます。

            ちなみに、白虎加人参湯は表から裏まで全て熱がこもったような状態、熱が非常に盛んな時に熱を冷やす目的で使う処方です。桂枝人参湯は、裏の土台である胃が冷えて、表の皮膚も冷えているような状態を温める処方です。

             

             

            熱と冷えとは真逆です。なので、冷えが元々ある方なのに白虎加人参湯ほどの熱がこもるのか、不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、これは私たち人間の体ではよく起こることで、非常に大切なことなのです。(参考:白虎加人参湯の寒熱激しい症例

             

             

            例えば、大病を患い亡くなられる前の状態の人で口が渇いて、冷たい物を飲みたい・食べたくなる人がいます。

            また、しもやけもイメージしやすいかもしれませんが、寒い所で冷えてしまうことで手足の末端が赤く熱をもってかゆい、痛い状態の炎症を持ちます。

            体を冷やしてしまい風邪をひいたときもそうです。冷やしたが為に、熱を持ちます(発熱)。傷寒論と金匱要略にも書いてあります、「およそ、寒に傷られれば、即ち病みて熱を為す」と。冷えることでその冷えに対抗するために熱を持つのです。これは体の自然治癒力の反応です。ですので、風邪をひいて熱があるのに熱いからと言って氷を脇の下に当てたり、薄着したり、冷たい物を飲むなどは、自然治癒力を低下させてしまう真逆のことになるのです。

             

             

             

            現代の医学は、このような人間の原理原則、原因や自然治癒力をあまり理解されていないことが多く、大変残念に思うことが多々あります。

             

            冷えれば熱を持つし、熱を持てば冷える、冷えが極まれば熱も極まるし、その逆もまたしかりです。その体の反応は何故おこっているのか、どうやったら治っていきやすいのか、きちんと状態を捉えていくこと、原因を知り治し方を理解することが非常に大切なことなのです。

             

             

             

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            | 漢方 | 11:21 | comments(0) | - |
            土用中の胃の痛み
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              2018年(火運太過)、10月25日(秋の土用中) 30代男性のご相談です。

               

              起床時は何ともなかったが、職場へ出勤してから急に胃が痛くなり、病院には行きたくないので何か漢方薬で治りませんか?とご来店。

               

               

              色々と問診していくも、特別胃の痛み以外は症状もなく、原因や思い当たることもないとのことでした。

               

              でも症状が出るからには、必ず出る原因があるはずです。

               

              お話ししていく中で、土用の影響を受けて症状が出てきているように感じましたので、食欲(いつも通り)、便通(便秘でも下痢でも無し)を確認し、半夏通気湯(はんげつうきとう)を処方致しました。

               

               

              店頭で1包服用して頂き、養生法をお伝えしていた時なのですが、本当に服用して1分もたたないうちに、「少し楽かも・・」とおっしゃり、それから2〜3分後に大変楽になられました。胃腸が動くような感じがして、少しガスが出て、自身でも自覚していなかったみたいですが、お腹の張りも楽になって、もう服用5分後には症状が無くなり、喜んで帰って行かれました。

               

               

              土用中は、胃を中心とした消化器系が力を持ち頑張っています。熱もこもりやすくなります。熱が盛んな人は、みぞおち近辺が硬くなったり、胸から胃の上部近辺に出やすくなります。熱がそこまで強くない人はみぞおちより少し下、胃の下部から小腸近辺に痞えや痛みとして症状が出やすくなります。

               

               

              自然の流れの中で人も影響を受けて生きていること(土用の影響)、漢方薬の即効性、改めて勉強になりました(-ω-)/

               

               

               

               

               

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              | 漢方 | 13:41 | comments(0) | - |
              血痰を吐いて、声も枯れて、体がだるい  
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                先日、30代の知り合いの女性から、早朝に御連絡を頂きました。

                「今朝、痰に血が混じり、声も枯れて、手足が非常にだるくて、ふらつくので、薬頂けませんか?」ということでした。

                 

                 

                詳しくお聞きしていくと、数日前から喉がイガイガしてきて(痛みというよりもイガイガする感じ)、咳と痰がでるようになり、昨日は早く寝るようにしたが(21時には就寝)、今朝血痰が出て体が非常にしんどいということでした。

                 

                のどがイガイガして漢方薬もいくつか飲んでいたようで、桂姜棗草黄辛附湯(けいきょうそうそうおうしんぶとう)や桔梗湯(ききょうとう)、甘草湯(かんぞうとう)、温経湯(うんけいとう)、小建中湯(しょうけんちゅうとう)とその時の症状に合わせて飲んでいたようでした。

                 

                 

                やはり「病の源」、原因がどこにあるか捉えることが一番大切です。

                 

                お話しをお聞きしていき、病の源が、疲れによって血が弱り、血虚(けっきょ:血の弱り)を通り越して亡血(ぼうけつ:血を失うくらいの血の弱り)までいってしまっている、と私は捉えました。

                 

                授乳中の子供さんがいること、夜遅くまで家事や仕事をしていて最近睡眠時間が少なかったこと、生理後であること、ここ数日お弁当を作るために早朝もいつもより早起きしていたことで、非常に体に無理がかかっておられました。さらに、今年は火運太過で血が弱りやすい年、今は秋の土用中で血が弱り体の土台が不安定になりやすい時ですから、全てが重なると血痰が出るほどまでの弱った状態になってしまいます。

                 

                冷えは感じておりませんでした。足の冷え、下半身の冷えはなく、熱も無し、胸の痛みもなし、ただ手足がだるく、咳はもう出ないが声が出なくなってきた、ということでしたので、この方の血痰は、亡血からくる肺の陽気不足と取りました。

                 

                四逆加人参(しぎゃくかにんじん)をお出ししました。

                1日1回で柴陥湯(さいかんとう)を飲むようにお伝え致しました。

                 

                 

                その日の午後にお電話がありまして、四逆加人参を服用して手のだるさが取れ、体が非常に楽になりました!とご報告頂きました。

                 

                 

                今年はとにかく血が弱っている方が多いです。皆さんもどうか無理をなされないようにして下さい。

                 

                 

                 

                 

                 

                漢方専門相談は、お気軽にお電話にてご予約下さいませ。

                 

                 

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                | 漢方 | 13:20 | comments(0) | - |
                『あけび』って見たことありますか・・・?   〜 木通(もくつう)・通草(つうそう)〜
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                  先程、お客様からアケビを頂きました。

                  皆さんはアケビ、ご覧になられたことはございますでしょうか?(/ω\)

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                  恥ずかしい話、私個人的には初めて見ました・・・(笑)

                  (因みに山形県があけびの収穫量がダントツで日本一らしいです。)

                   

                  漢方では、あけびの蔓(つる)を木通(もくつう)又は通草(つうそう)と言い、当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)や当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)に使われております。

                   

                  その気味(きみ)は辛平であり、気を通じて血をめぐらし、よく手足を温める働きがあるとされております。

                   

                   

                   

                   

                   

                  ある先生が言われていた通り、断面をよく見ると小さい穴が沢山開いています。

                   

                  この穴が気を通じると言われている由縁なのですね♪

                   

                   

                  大変勉強になりました(-ω-)/

                   

                   

                   

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                  | 漢方 | 18:11 | comments(0) | - |
                  2018年 秋の土用   〜 10月20日から11月6日まで 〜
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                    2018年の秋の土用は、10月20日から11月6日までとなっております。

                     

                    土用の時は、土の気が旺(おう)していて力をもち、体の土台・地面に当たる部分が動きやすくなっておりますので、今まで病状が安定している方でも症状が悪化しやすかったり、不安定になりやすい季節になります。またバランス的に腎・膀胱系の働きが抑えられやすい季節にもなりますので、特に腎臓が弱い方はお体十分に注意するようにして下さい。手術や、歯を抜いたり、体に負担がかかるような検査は極力避けるようにして下さい。

                     

                    土用関連記事→(参考記事(参考記事◆土用中の手術・治療は要注意!)

                     

                     

                    今年は火運太過(かうんたいか)の年で酷暑でしたから、大抵の方は血が弱っています。秋の土用に入り、体の水はけが悪くなり、冷えや熱の寒熱症状が出やすくなると思われます。胃を中心にした消化器系が頑張る時ですから、食欲が増す人もいらっしゃると思いますが、胃に負担をかけないように腹八分目、よく噛んで、冷えた物や甘い物の取り過ぎには気をつけるようにしましょう。

                     

                    また、この時期は特に長い立ち仕事をしている方や、マイナス思考や不安や恐怖、悲しみ想う感情があまりに強いと、骨や腎に無理がかかり、腰から下の症状が出やすくなります。下半身を冷やさないように、体も心も無理し過ぎないように気をつけて下さい。

                     

                     

                     

                    もし体調崩されてしまったときには、ツルガ薬局までお気軽にご相談下さいませ。

                     

                     

                     

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                    | 漢方 | 10:00 | comments(0) | - |
                    生理前の頭痛が取れない・・・
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                      JUGEMテーマ:健康

                       

                       

                      昨日、店頭である40代女性の方から嬉しいご報告を頂きました。

                       

                      「今まで色々と漢方薬を飲んできても取れなかった、生理前の頭痛、少し気持ち悪い症状がこの漢方薬で楽になりました!」と。

                       

                       

                      今まで、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)、呉茱萸湯(ごしゅゆとう)、当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)、小柴胡湯(しょうさいことう)等・・・色々と服用したみたいでした。

                       

                       

                      婦人帯下湯(ふじんたいげとう)で症状が楽になられました。

                       

                      やはり、生薬構成が似ていても、その量とバランスが違えば、作用の出方も違うんですね♪

                      漢方薬は奥が深いです、改めて勉強になりました(-ω-)/

                       

                       

                       

                       

                       

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                      | 漢方 | 11:07 | comments(0) | - |
                      病院では治らない蕁麻疹(じんましん)
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                        今のこの秋の時期は、肺・大腸・鼻や皮膚・呼吸器系が力を持ち頑張る時期です。ですから、皮膚病も出やすい季節になります。

                         

                         

                        先日、2018年9月27日に来られた30歳の女性の皮膚病のご相談をご紹介致します。

                         

                        先週の土曜日の9月22日から急に蕁麻疹が出始め、病院に受診。病院ではクラリチン錠、塗り薬はオイラックスが処方されるも、全く効かず治らない。別の薬局で「タウロミン」を購入し、夜寝る時に服用しているが治らない。漢方か何かいいものはありませんか?とご来店。

                         

                        問診していくと、

                        ●まず最初はお腹に出て、足の太ももから膝下まで、手から腕までも出るようになってきた

                         

                        ●ちょうど10年程前にも同じように蕁麻疹が起こり、そのときもなかなか治らず(1ヶ月以上)大変だった。この時は無理していたとのこと

                         

                        ●蕁麻疹が出る時間帯は、16:00頃(ちょうど仕事終わり)〜 30分程でおさまる 18:30〜19:00頃(子供と入浴した後) これも30分程でおさまる L訝罎凌写12時頃に出てきてかゆみで目が覚める この時にタウロミン12錠飲むが、あまり聞いた感じしない なんとかかゆみを耐えて眠っているうちに朝は少し落ち着いている、これが毎日続いている

                         

                        ●ご本人自身は思い当たること、原因は分からない

                         

                        ●先月から職場復帰(介護)

                         

                        ●今月から断乳(1歳の子供)

                         

                        ●生理は数か月前からあり(先週ちょうど生理後に当たる)、生理前はいつも眠気あり、生理後の症状はなし

                         

                        ●ふらつき、肩・首コリ、のぼせ、動悸、頭汗などはなし

                         

                        ●舌は苔なし 赤い

                         

                        ●飲物→アイスコーヒー 氷はたべない

                         

                        ●お風呂は医者から湯船に浸かると蕁麻疹ひどくなるからシャワーにするように言われている

                         

                        ●仕事中は間食しないが、休みの日は食べることあり(スナック・チョコ)

                         

                         

                         

                        さて、まずやはり病の原因が大切です。なぜ蕁麻疹が出てくるのか、店頭にご相談に来られる人の蕁麻疹の原因は、飲食物からのものが多いのですが、この人は食事には関係しておりません。会話している中で、私は血虚(けっきょ:血の弱り)が原因だと思いました。ご本人様は無理・疲れや、体力低下を自覚されておられませんでしたが、出産後1年は経ちますが、体が以前のように回復されていない状態と捉えました。生理での出血や子育て、最近まで授乳もされておられましたから、まだお若いので自覚されていなかっただけです。血虚があることで、夕方に陽気が体内に入ってきてもスムーズに体内をめぐることが出来ず蕁麻疹として出てくる、またお風呂で皮膚表面からの寒冷刺激によって滞った体内の熱が蕁麻疹として出てくる、夜中は陰気が盛んで陽気が復する還る時であり、特に0時から陽気の働きが始まる頃に当たりますから、血虚があることにより陽気が動じて表面に上り蕁麻疹が出てくる、このように考えました。

                         

                         

                        この方の根本的原因である血虚を補う漢方薬(虚労崩傷内衄湯:きょろうほうしょうないじくとう)と、蕁麻疹の症状を出している熱のこもりを取る漢方薬(陰陽調節湯:いんようちょうせつとう)を処方致しました。お風呂に入ること、間食、冷食などの養生法もお伝え致しました。

                         

                         

                         

                        10月5日 電話にてご様子をお伺い致しました。

                         

                        「症状はもうほとんどなくなり(10が1くらい)、気になりません。9/27の来店したその日は出ましたが、翌日9/28は程度軽くなり(夜中の0時頃は少しで出ましたがかゆみは楽)、服用3日目くらいにはほとんど出なくなりました。今は加減して服用しています。漢方薬が無くなって飲まなくなるとまたなるかもしれないからまだ続けた方が良いか悩み中です。」とのことでした。

                         

                         

                        もちろん、血虚がベースにあることが原因ですから、体作りをしていくことが、蕁麻疹に限らずこれからの体調や様々な病気や症状の予防になることはお伝えさせて頂きました。

                         

                         

                         

                         

                        最近店頭で様々な方のご相談をお受けして感じることは、自分自身でも気づかないうちに血虚になっている人が大変多いということです。弱って出た症状は、自分でその弱りを改善していかなければ、当たり前のことなのですが治りません。病院のお薬は弱りを改善するものではなく、一時的に症状を抑えるもの、一時的な対処のお薬です。対処している間にご自身で弱りを改善できなければ、いくら病院のお薬を続けても治ってきません。

                         

                        体の状態、病の原因をきちんと捉えることが、まず治していく上で非常に大切なことになるのです。

                         

                         

                        状態・原因を捉えたい方、ツルガ薬局にご相談下さい(/ω\)

                         

                         

                         

                         

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                        | 漢方 | 09:50 | comments(0) | - |
                        小便をすると頭が痛くなる   〜 苓桂味甘湯(りょうけいみかんとう)の病態を考える 〜
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                          JUGEMテーマ:健康

                           

                          今回は苓桂味甘湯の冒(ぼう:頭に物がかぶさったような状態)について書かせて頂きたいと思います。

                           

                           

                          ある30代半ばの女性の方の頭痛に苓桂味甘湯(りょうけいみかんとう)を出しているのですが、これが良く効いております。

                           

                          病院でもらう鎮痛剤でも頭の痛みが取れないときに、苓桂味甘湯を服用すると20〜30分程で本当に1包で大変よくなるそうなのですが、先日興味深いことを教えて頂きました。

                           

                           

                          頭が痛くなって症状の出ている時にトイレに行くと(小便をすると)、頭がキュッと締め付けられるように痛くなる、というのです。頭痛の出ている時はいつも起こるみたいで、苓桂味甘湯を服用して頭痛が取れた後はトイレに行ってももう痛くはないというのです。何なんでしょうか?と尋ねられました。

                           

                           

                           

                          苓桂味甘湯は、金匱要略(きんきようりゃく:漢方の教科書)の痰飲咳嗽病(たんいんがいそうびょう:水の飲み過ぎの病)に書かれております。一応、条文と簡単な訳も書かせて頂きます。

                           

                           

                          38条 

                          「 青竜湯(せいりゅうとう)を下し已(おわ)り 多唾口燥(ただこうそう)寸脈(すんみゃく)沈 尺脈(しゃくみゃく)微(び) 手足 厥逆(けつぎゃく) 気 少腹(しょうふく)従(よ)り上って胸咽(きょういん)を衝(つ)き 手足痺(ひ)し其の面 翕然(きゅうぜん)として酔状(すいじょう)の如く 復(ま)た陰股(いんこ)に下流するに因(よ)りて小便難(がた)く 時に復た冒(ぼう)する者 苓桂味甘湯を與(あたえ)て其の気衝(きしょう)を治せ 」

                           

                           

                          簡単に訳しますと、

                          「小青竜湯などの漢方薬を服用してから、唾が多く出て口が渇き、表の陽気が虚して(寸脈沈)、裏も虚した(尺脈微)状態になってしまい、手足が冷えあがり、腎の気が下っ腹の少腹から上の胸や咽まで衝き上がってくる 手足も痺れ 顔はお酒を飲んでポッーと赤くなったような状態になる その上に衝き上がっていた気が下の陰部や股の所に流れ影響が出ると小便は出にくくなり、時に冒の症状が出る者には、苓桂味甘湯を与えてその上に突き上げている気、気衝を治してあげなさい」となります。

                           

                           

                          この条文にも書かれているように、「上に突き上げた気により、頭に冒が起こる」、これが苓桂味甘湯の証です。なぜ気が上に突き上げてくるか、気が上に衝き上がる原因も色々あるのですが、苓桂味甘湯の気衝の状態は先日書いたブログを読んで頂ければ分かって頂けると思います。

                           

                           

                          気が上に突き上げる、この気は腎の気ですから、本来腎は膀胱を腑(ふ:臓と対をなし浅い位置にある器官)となし、尿として体内の不要な水を外へ出しています。その腎の気が正常に巡らず、動じて上に突き上げているわけですから、尿もしっかり正常に出すことが難しくなります。条文にも「復た陰股に下流するに因りて小便難く」と書かれております。小便を出すということは、体内の水分だけでなく、体温を保っている熱も、陽気も陰気も一緒に出す行為になります。苓桂味甘湯の冒が起こっている方は、この小便を正常に出すこと(出ないわけではありません、本人からするといつも通りの出方に感じるかもしれませんが)や、頭からの陽気の正常な発散が出来ていません。本来は頭は陽気の発散の盛んなところで、熱が寄りやすい所です。しかし冒が起きている時は、その発散が出来ず、頭にこもっている状態です。頭に突き上げてきた気がこもり、その気を発散することが出来ず冒を起こしている、この時に小便で体内の津液(しんえき:水)と一緒に陽気・陰気が出てしまうと、その少しの変化でもこもって充満していますから、痛みが出るのだと思います。この方は、「頭がキュッと締め付けられるように痛くなる」と表現されておりますから、頭の陽気が尿により抜けて、一時的に陰気に偏り、陰気は縮まりますから、血管や頭の神経などが縮まりこのような症状が出たと考えられます。

                           

                           

                          冒が起こっている時と言うのは、体内の水分や陽気・陰気のバランスが少し変わるだけで、その変化が症状に出やすくなります。

                           

                           

                           

                          今回のことは、条文には直接的には書かれておりませんが、傷寒論(しょうかんろん)や金匱要略を1つずつ理解していけば分かります。お客様が訴えられる症状はその人それぞれ様々な症状や表現がなされますが、きちんと根元をつかみ、原理原則に基づいて考えることが出来れば、一見聞いたことのないようなことでも対応できるのではないでしょうか。

                           

                          勉強になりました(-ω-)/

                           

                           

                           

                           

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                          | 漢方 | 13:59 | comments(0) | - |
                          この時期に意外と多い症状(頭や顔、耳や目) 〜皮膚が冷えれば、熱は顔や頭に上る〜
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                            JUGEMテーマ:健康

                             

                             

                            秋になり敦賀でもお盆の花火大会が終わってから、気候もずいぶん涼しくなりました。

                             

                             

                            肺や大腸、鼻や皮膚が頑張るこの秋の時期は、夏の弱りや外気温の涼しさがきっかけになり、肺の気が十分に伸びられずに咳などの呼吸器疾患や、鼻の症状、皮膚病が出やすくなってきます。現に、帯状疱疹(たいじょうほうしん)や、鼻炎・鼻水、長引く咳、下痢や便秘などの大腸症状でご相談されるお客様が増えております。

                             

                             

                             

                            今回はこれ以外の症状なのですが、ここ最近立て続けに同じような症状のご相談がありましたのでご紹介させて頂きたいと思います。

                             

                             

                            のぼせや、耳のこもりや詰り(耳鳴り・難聴)、頭重や頭痛、頭がボッーとする感じ、首筋や肩こり、顔の赤みや熱感、ポッーとする、目が見にくい・充血などの症状を伴うことはありませんか?

                             

                             

                             

                            ある30代女性、レストランで食事をした後に、頭が痛くなり帰って家で横になって休むもあまりよくならず、病院の痛み止め(カロナール)を服用しても痛み止まらず、何かないですかとご連絡がありました。問診していくと、頭に気が突き上げてこもっていることが分かりましたので、「気衝湯(きしょうとう)」をお出し致しました。1時間ほどしてご連絡頂き、「1包服用後、驚くほど楽になりました!1包でほぼ治りました。」と感謝のお電話を頂きました。

                             

                             

                            他にも、70代の痩せ型の女性、この方は数週間前から、顔から頭にかけてポッーと熱くなってしんどいという症状のご相談でした。この方に出した漢方薬も気衝湯でした。

                             

                             

                            80代女性、耳なりと顔の赤さ、顔が熱くなる症状のご相談。病院では清暑益気湯(せいしょえっきとう)が出され服用しても変わらない。この方も気衝湯を服用すると症状が楽になり落ち着きます。

                             

                             

                             

                            3人とも、共通していることは血虚(けっきょ:血の力が弱っている状態)がベースにあるということです。そして、肺の気がうまく巡れないことで、腎気(じんき:腎の気)が上に突き上げて、頭や顔にこもってきたのです。

                             

                             

                            今年のように猛暑・酷暑の後は血が弱りやすいですから、夏で血が弱った後、秋に入り急に涼しくなると若い方でもこういう状態に陥りやすくなります。(もちろん産後や授乳中の方、手術後・生理後の方、過労気味の方、食事の偏りや小食、胃腸の弱い方は血が弱りやすいですから注意が必要です。)

                             

                             

                            血が弱っている時にクーラーの風などで皮膚を冷やしたり、冷たい物や果物、飲み物によって、肺の気が十分に巡らなくなると、腎の働きが弱ります。このことは金匱要略(きんきようりゃく)に書いてあります。「…上虚下を制する能わざる(じょうきょげをせいするあたわざる)…」と表現されております。腎は、体を温める陽気が上に偏ってのぼせないように下に引いて、常に下半身を温め守っておりますから、ここの働きが制御できなくなると、上に気が突き上げ頭にこもるのです。(最初の30代の女性の方に問診した時に、レストランでクーラーの風が直風で当たる席に座っていたことや、レストランから出て車に乗った時に、「暑い」ではなく「暖かい」と感じたと言われておりました。)

                             

                             

                             

                            このようなケースは結構多いと思います。日常生活の中で原因となる血虚が作られ、知らず知らずのうちに肺の気の巡りが悪くなってしまう…。このような症状でお困りの方は、お気軽にツルガ薬局までご相談下さいませ♪

                             

                             

                             

                             

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                            | 漢方 | 16:58 | comments(0) | - |
                            秋に入りました  〜 肝・脾胃が弱らないようにしましょう 〜
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                              JUGEMテーマ:健康

                               

                               

                              2018年8月7日は立秋になります。

                               

                              つまり今日から秋になります。夏の土用も終わり、秋になりました。

                               

                               

                              秋は、肺・大腸・鼻・皮膚などが力を持って頑張る期節になります。

                               

                              ここが力を持って頑張るためには、肝や胆のう、筋肉や自律神経などの力を必要とします。

                               

                              脾胃(ひい:すい臓や胃)の消化器系の力も必要になります。

                               

                               

                              肝や脾胃の力を借りて、肺はしっかりと頑張れるようになっています。

                               

                               

                              肝は血を蔵(ぞう)するところです。つまり血を貯めこむ、血の影響が現れるところです。

                               

                              血が弱っている人は要注意です。単純に貧血の方もそうですし、女性だと生理後、出産後、授乳中、手術後、血となるタンパク質・アミノ酸が食事で十分に足りていない人などは、血が弱ります。血を補うようにしましょう!

                               

                               

                              また肝は疲れを取る中心の臓器ですから、ストレスや過労、睡眠不足にも気をつけましょう!

                               

                               

                               

                              まだ暑い日が続くからと言って冷たい物や水分の取り過ぎで、脾胃を弱らせないように気をつけましょう。

                               

                               

                              今までの夏の時期と同じような感覚でクーラーをかけ過ぎると、皮膚が冷え、その基である肺も弱ってきてしまいます。クーラー病に気をつけていきましょう。

                               

                               

                               

                              8月7日〜10月19日まで秋になります。肺の陽気がしっかりと養われ収まるように、養生していきましょう。

                               

                               

                               

                               

                              漢方薬や養生法、健康のご相談は、お気軽にツルガ薬局までご相談下さい(/ω\)

                               

                               

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                              | 漢方 | 19:21 | comments(0) | - |
                              夏の土用 ムカつき・吐気に 小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)
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                                JUGEMテーマ:健康

                                 

                                昨日の続きになりますが、もう一人、夏の土用中の胃腸関連のご相談をご紹介させて頂きます。

                                 

                                もう1人の方は、50代女性で、こちらも土用中にご来店。

                                 

                                ご来店された日の午前中から最初にフラッ〜としてムカつきが襲ってきた。実際に吐くわけではないが、ムカムカして、まだ夜ご飯は食べていないないが、冷たい物かあっさりとしたものくらいじゃないと食べれない気がする。とにかくこのムカムカするのを治してほしい。

                                 

                                ここ最近暑い日が続いているため、結構冷たい物は取っている。この夏休み中だけ学童をみる仕事をしていて、クーラーはしているが暑くて動いて汗も沢山かく、水分補給も多くしている(常温)、今日は職場が違う場所だったみたいでストレスがかかったことが原因のように思う、下痢や熱などのそれ以外の症状はなし、とのことでした。

                                 

                                舌は渇いているわけでも、結構濡れて歯型がついているような感じでもなく、うっすら白い苔が中央にはあるものの、問題なさそうに見えました。

                                 

                                 

                                さて、病の位置と虚実(きょじつ:強さや弱さ)寒熱(かんねつ:冷えや熱)を考えてみると、ストレスと連日の冷たい物の取り過ぎ、多めの水分補給が原因で胃が弱り、滞った水が肺に行くことで吐気が出ているように見えました。気を補い肺の水をさばいて、吐気を治していく半夏(はんげ)が必要です。

                                 

                                胃には冷えもあります。そして汗をかく、またさらに冷たい物を取る、この繰り返しにより、胃と皮膚機能が冷えて弱っています。胃を温め皮膚の発散を正常にし、吐気を治していく生姜(しょうきょう)が必要です。

                                 

                                めまいや動悸は無いにしろ、胃の辺り、心下(しんか)のみぞおちの辺りにも滞った水があるので、これをしっかりさばいて正常に尿として出せるように助けてあげる茯苓(ぶくりょう)があると、治りが早いです。

                                 

                                 

                                1つ1つの生薬自身の働きと気味(きみ:気の働きと味の働き)から導き出すと、半夏と生姜と茯苓の三味からなる小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)が合いそうです。養生法と一緒に2日分お渡しいたしました。

                                 

                                 

                                翌日、別の店舗にご来店下さったみたいで、すぐムカつきは治まり、もうすっかり治ったみたいでした。

                                (後々聞いたところ、1包で良くなったとのことでした!)

                                 

                                 

                                 

                                このように、その人の状態を生薬の働きから探していけば、自然と漢方薬の処方に繋がることがあります。

                                 

                                生薬の働きを勉強したい方は、朴庵塾セミナーで販売されている「新古方薬嚢用(しんこほうやくのう)」をお勧め致します。

                                 

                                 

                                 

                                なかなか良くならない胃腸関連症状のご相談は、お気軽にツルガ薬局までご相談下さいませ♪

                                 

                                 

                                 

                                 

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                                | 漢方 | 14:30 | comments(0) | - |
                                夏の土用の様々な胃腸の弱り  〜 透析中の胃腸症状に生姜瀉心湯(しょうきょうしゃしんとう)〜
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                                  JUGEMテーマ:健康

                                   

                                   

                                  酷暑が続いております、十分に体調にお気をつけください。

                                   

                                   

                                  最近、胃腸のご相談が増えております。

                                   

                                  2018年7月20日〜8月6日まで夏の土用ですから、胃腸関連の症状は当然出やすくなってきます。

                                   

                                   

                                  もちろん、その人の主となっている病の位置とその状態、虚実(きょじつ)や寒熱(かんねつ)によって、治し方・漢方薬は変わってきます。

                                   

                                   

                                   

                                  私がよくこの時期の胃腸症状に出す漢方薬として、五苓散(ごれいさん)や桂枝人参湯(けいしにんじんとう)、瀉心湯(しゃしんとう)類、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)、茯苓飲(ぶくりょういん)などが多いです。

                                   

                                   

                                   

                                  最近の胃腸関連のご相談、お二人ご紹介させて頂きます。

                                   

                                   

                                   

                                  透析をされている60代女性 逆流性食道炎のように胃酸が上がってくる、げっぷが出る、咳が1ヶ月ほど前から治らない、胃からお腹の辺りが張って物が食べられない(食欲低下)、下痢もする、病院の先生に相談してもラベプラゾール(胃酸分泌抑える薬)やSPトローチ、諸々の咳止めなどが処方はされるが飲んでいても治らない、漢方薬で何かありませんか?とご相談がありました。

                                   

                                  これもちょうど土用に入ってからのご相談でした。

                                   

                                  元々冷たい物を飲むと調子悪くなるということで、真夏でも必ず温かいものを飲んでいるという方なのですが、胃が弱り冷えて小腸に熱がこもっている感じに見えましたので、生姜瀉心湯(しょうきょうしゃしんとう)を3日分お出ししました。

                                   

                                   

                                  3日後にご来店されたときに、「服用初日、2回漢方薬を服用しただけで、げっぷとお腹から胃の辺りの痞えはとても楽になりました。咳も1ヶ月ほど治らなかったのですが10→5くらいの半分くらいになりました。今日は病院受診日で検査のため朝から漢方薬は飲んでいないのですが、そのせいなのか咳がまた少し出るようになってきました(10→7〜8くらい)。下痢は漢方薬を服用していた2日間は下痢止め飲まなくても形のある便が出て調子が良いです。」とご報告頂きました。

                                   

                                   

                                  げっぷや胃の痞え、お腹の張りはすぐ治ったみたいでしたし、下痢も良くなっているという事で胃の冷えと小腸の熱は間違いないということが分かりましたので、調子が良いようなのであと1週間分同じ処方をお渡しいたしました。胃の冷えと小腸の熱がある程度取れて、土用が終われば、その後は腎を中心に温めて補うような処方に変えていくと、体は更に良くなってくると思われます。

                                   

                                   

                                   

                                  この時期は気をつけていても、そこまで胃腸を冷やしているつもりが無くても、必然的に胃腸が冷えやすくなります。クーラーなどの外からの冷えもありますし、体の働きを見たときに夏は胃腸を中心に内臓が冷えやすくなっていること、外気温が高いことで無意識の汗などで水分補給が他の季節に比べるとどうしても多くなってしまうため、水は陰であり体内では熱を冷ます働きがありますから、意識していなくても胃は冷えやすいのです。その冷えのために、胃の働きが悪くなり、気が滞り、げっぷがでるのです。

                                   

                                   

                                   

                                  もう一人の方の症例は明日、ご紹介させて頂きたいと思います。

                                   

                                   

                                  胃腸の不快症状がなかなか治らない人は、お気軽にツルガ薬局までご相談下さいませ(/ω\)

                                   

                                   

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                                  | 漢方 | 13:06 | comments(0) | - |
                                  9歳の女の子の鼻血  〜 鼻血でよく使う漢方薬 〜
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                                    ここ数日、子供さんの鼻血のご相談が数件ありましたので、その中の1件についてご紹介させて頂きたいと思います。

                                     

                                     

                                    まず、鼻血についてですが、どうして出るの?、何の漢方薬がいいの?と時々尋ねらるのですが、このブログでも何回も書かせて頂いていることなのですが、やはり鼻血も「全ての人の鼻血には、この漢方薬!」というものがある訳ではございません。

                                     

                                    鼻血の原因が色々だからです。漢方薬は、その人の原因と状態を考えて根本を捉えることで決まりますので、やはりその人それぞれで漢方薬の処方は変わってきます。が、その季節や天候、性別や体力の度合い、同じような飲食物や生活環境がある程度似通ってこれば、同じような漢方薬で治ります。

                                     

                                     

                                    参考までに、私が鼻血でよく使う漢方薬としては、

                                     

                                    〃貲からの瀉心湯(しゃしんとう)類や黄連(おうれん)剤・・・瀉心湯とは、三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)、甘草瀉心湯(かんぞうしゃしんとう)、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)、生姜瀉心湯(しょうきょうしゃしんとう)、附子瀉心湯(ぶししゃしんとう)などを言います。黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)、乾姜黄連黄芩人参湯(かんきょうおうれんおうごんにんじんとう)などは黄連剤に当たりますが、捉え方次第では少陰(しょういん)の瀉心湯、厥陰(けっちん)の瀉心湯とも考えられます。

                                     

                                    表虚(ひょうきょ)からの桂枝湯(けいしとう)等

                                     

                                    I充臓覆劼腓Δ犬帖砲らの麻黄湯(まおうとう)等

                                     

                                    Oからの小建中湯(しょうけんちゅうとう)等

                                     

                                    瘀血(おけつ)からの桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)等

                                     

                                    サぞ廖覆しょう)からの苓桂味甘湯(りょうけいみかんとう)等

                                     

                                    Π瀁からの承気湯(しょうきとう)類

                                     

                                    肺熱からの小陥胸湯(しょうかんきょうとう)等

                                     

                                     

                                    などになります。

                                     

                                    少し専門的になり過ぎて難しいと思いますので、ここまでにさせて頂きます。

                                     

                                     

                                     

                                    さて、昨日、他店舗にご来店された、9歳の女の子の鼻血のご相談です。

                                     

                                    2日前の7月24日(火)に、夜中鼻血が出てタラッーと垂れてきた

                                     

                                    昨日の25日(水)は、外で遊んでいる時と、その日の夜も2回出た

                                     

                                    26日(木)、車で外出中に寝ている時にタラッーと垂れてきて目が覚める

                                          家まであと15分程だったが、その間もずっと止まらず、ドロッとした固まりが出た

                                     

                                    この時にお店(他店舗)に電話をされ、様子を説明しお母さんの持っている桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)をまず服用するように指示

                                     

                                    服用してから5分くらい経ったが、鼻にティッシュを詰めているがドボドボになるくらい、止まる様子がないという事で、再度

                                    電話して相談。

                                     

                                    そして、その店舗の担当していたスタッフから私に連絡がありました。

                                     

                                     

                                    簡単にまとめると、ドロッとしたものが出るという事を瘀血(おけつ)と取って、まず桂枝茯苓丸を飲んでいただいたけれども血が止まらないということでした。

                                     

                                    さて、どうしましょう・・・・

                                     

                                    やはり、その女の子の状態と原因が大切です。

                                     

                                     

                                    夏の土用に入っていますし、よく食べて、よく飲むとのことです。甘い物やお菓子は食べている、カルピスの冷たい物も飲んでいると。下痢や熱はなし。顔色も変わりなく、鼻血以外は何も情報がない状態でした。ただ、喉は渇いて良く飲むということでした。3日前から出だしたという事ですが、以前からよく鼻血が出るかと聞くと、そんなことはないみたいです。でも痩せているとのことでした。汗もよくかく。 

                                     

                                     

                                    私はこういう場合は基本は小建中湯をまずは出しますが、血虚(けっきょ)を考え、当帰建中湯(とうきけんちゅうとう:膠飴入)をお出しするようにお伝え致しました。

                                     

                                     

                                     

                                    ※血虚と考えた理由について・・・

                                    人間、血が弱ってくると(血虚:けっきょ)、渇きます。水分も欲しくなる。汗は心(しん)の液であり、血の液であり、血の(陽気)エネルギーを発散していく行為なので、本当に血が弱ってくると汗はかけません。正常な発汗ができなくなります。少しは出ても、十分な発汗はしづらくなります。ただ、この子の場合はそこまでの血の弱りではなく、この夏の体の弱りからくる軽度の血虚と捉えました。ですから汗はかける。また逆を考えれば汗をかき過ぎることで、一時的な血虚が作られますから、結果的に血の働きが弱っていると考えられます。生理はまだ来ていないという事でしたが、男の子よりは女の子の方が血が弱りやすく、本来血が盛んであれば、肉も養われますから、肉付きや体格もしっかりしてきます。手足が細く、痩せているということからも、血虚になりやすいことが分かります。また血が弱れば血を貯めこむ肝も弱るので、甘いものが欲しくなってきます。甘味で肝を補おうと体が求めるのです。甘味も好んでいたので、これらのことから血虚の当帰建中湯を考えました。

                                     

                                     

                                     

                                    2018年7月27日

                                     

                                    昨日あの後すぐに店に漢方薬を取りに行き、店頭ですぐ1包を服用した。

                                     

                                    漢方薬を飲む前までは詰め物をしていても血が出ている感じが子供自身が分かると言っていたが、飲んですぐ2〜3分ほどで言わなくなり治まった。詰め物を取ってみると、透明の鼻水に戻っていた。その日の夜ももう1回服用し、夜中も何も鼻血も出ることなく大丈夫だった。

                                     

                                    と、漢方薬服用してすぐ鼻血が止まったことをご報告頂きました。

                                     

                                     

                                    7月28日

                                     

                                    1日2〜3回漢方薬を服用し、今日まで一度も鼻血は出ていません、と御連絡頂きました。

                                     

                                     

                                     

                                     

                                    当帰建中湯は血虚(けっきょ)の漢方薬です。つまり、血と体の疲れ・弱りです。食欲もあって食べているといっても、身についていない可能性、食べた物を全て勉強や運動に使っていて体に残っていない可能性が考えられます。

                                     

                                    腕や足の肉付き、これから大人の女性になるための体作り(生理)、成長にも関係してきますから、きちんと体作りをしていかないといけませんね、と説明させて頂きました。

                                     

                                     

                                    この説明をしている中で、お客様との会話中、ドキッとしたことがありました。

                                     

                                    私:「今年は火運太過です。今は夏の土用です。若い方でも、血が弱ることで心臓病や血の病、リウマチや白血病、ガン、膠原病(こうげんびょう)など出ることもあるから注意しなければいけませんよ・・・」ということを伝えたときに、

                                     

                                    お母さん:「26日の鼻血が出て止まらなかった時、そういえば子供が心臓が止まりそうな感じがするって、言ってました・・・」と言われました。

                                     

                                     

                                    夏は心臓が頑張る期節ですから、無理がかかると、本当に弱い人は、心臓が止まったり、脈や血圧などにも影響が出てきます。夏は体に熱が入り、その熱を汗として出して体温調節をしています。「汗は心(しん)の液」であり、血の液ですから、鼻血で心(しん)が弱れば、そのお子様が感じたように、心臓が止まりそうに感じる可能性もあると思います。

                                     

                                     

                                    こういうお子様は、漢方薬と一緒に「コンクレバン(心臓エキスが入ってます)」・「バイランカルシウム・鉄」を毎日飲んで体力づくり、血液作りをしていくと体は非常に良くなってくると思います。

                                     

                                     

                                     

                                    鼻血が治らなくて困っている方、もしよろしければお気軽にご相談下さいませ♪

                                     

                                     

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                                    | 漢方 | 17:35 | comments(0) | - |
                                    まぶたのピクピク   〜 病院で検査しても異常がなく1ヶ月長引いている 〜
                                    0

                                      JUGEMテーマ:健康

                                       

                                      先日、50代の女性の方が、「1ヶ月ほど前からほぼ毎日、右目のまぶたの上がピクピク動く。それと連動して最近は目の奥も痛くなる。病院へ行って検査しても異常がないと言われるのですが、何かありませんか?」とご来店頂きました。

                                       

                                      問診していきますと、

                                      ・1か月ほど前(2018年6月中旬頃)から、この症状が起こりだした

                                      ・ご自身で思い当たることは無し

                                      ・症状が起こりやすい時間帯や環境・生活など(クーラーの風、天気、梅雨、湿気)での変化なし

                                      ・口渇なし

                                      ・水分の取りすぎもなし

                                      ・汗はかきやすい方(顔と首)だが、今は汗かかないようにしている(ネチョッとするのが嫌なので)。お風呂も湯船には浸かっているが、37℃くらいで汗かかないようにしている。汗をかくことによって調子が悪くなるという事はない

                                      ・便は普通(固くなるよりは緩くなる体質)

                                      ・小便 1日8回ほど 

                                      ・クーラーは28℃くらい(→でも朝方は寒く感じる)

                                      ・めまい、耳鳴り、頭痛、頭冒(ずぼう)、胃の痞え、腹痛、腰痛、動悸、息切れなどの他の症状なし

                                      ・強いて言えば、血圧の薬服用していること、最近足がむくむ(夕方押すと少しへこむくらい)、膝(左)が正座する時等少しこわばる感じ(これもここ1ヶ月くらい前から)があるくらい

                                      ・4年程前(2〜3月頃)にもなったことあり(この時も長かった1ヶ月ほどかかった、知らない間に治まっていた)。その前も何回か繰り返しなっているようだが、今回のようにひどいのは初めて。

                                      ・嗜好品としては、ここ2ヶ月ほど前から貰い物のペットボトルのアイスコーヒーを毎日頑張って飲んでいる。アイスも食べる、クルミやアーモンドも(12個ほど/日)、あられ小さいのを3個、パンも。毎日20時頃バナナ1本、牛乳、果物や野菜をミキサーに入れて飲んでいる。

                                       

                                       

                                      さて、病院で検査しても異常が見つからず、ほぼ毎日症状が起こり目の奥まで痛くなってきておられます。この原因は何なのでしょうか。一見すると水が多そうには見えませんが、私は皮膚表面に水の停滞があり、これにより症状が起こっていると考えました。

                                       

                                       

                                      理由はいくつかあります。

                                       

                                       

                                      まず、1ヶ月ほど前から症状が起こっています。ご本人様は思い当たることはないということですが、1ヶ月ほど前は夏にあたります。夏は心(しん)が旺(おう)する期節であり、かつ肺や皮膚や大腸、鼻の働きが抑えられやすい期節になります。心が旺するとは、心臓や血管、脈を始め循環器系が力を持ち、熱がこもりやすい状態になっていることをいいます。ここに、あられやパンなどを取ることでさらに血に熱を持ちやすくなります。この血の熱は、血の液・心の液として汗で発散していけばいいのですが、この方の場合汗をあえてかかないようにしておられます。つまり、血の熱が十分に取れないことになります。

                                       

                                       

                                      熱を冷ますには、体内では水がその冷やす作用を担っています。血の熱が体内の水を引っ張り、その水分が関節や皮膚に流れます。「湿(重い水をイメージしてもらえば結構です)は関節に流る」と金匱要略(きんきようりゃく)にもちゃんと書かれております。これにより、膝の痛みが出ていると考えられます。

                                       

                                       

                                      「命にかかわる危険な暑さ」と連日ニュースで言われていますから、職場でも家でもクーラーは欠かせない環境になっております。クーラーで皮膚を冷やすことで、汗として皮膚から発散されるべき水分と血の熱は、外へ発しにくくなり、皮膚近辺に水分が停滞しやすくなります。この停滞した水分を、体は何とかして動かして治したいですから、無意識の筋肉運動を起こし、その時に発生する熱エネルギーでこの停滞した冷えた水を温めてさばきやすくしようとします。これがまぶたのピクピクの病理です。

                                       

                                       

                                      この方は細身の女性で、体の温める力はそれほど強くはありません。つまり皮膚のクーラーに抵抗する力、胃で飲食物を温めていく力も、それ相応になります。ここに、アイスコーヒーや、この酷暑によるクーラーの影響、汗のかき方や入浴などの生活習慣が加わり、特別メチャクチャなことをしていない、いつもと同じ日常生活の範囲内でこの状態が作られてきてしまったのです。

                                       

                                       

                                       

                                      このような皮膚近辺の水、ちょうど皮膚の下の肉の辺りに滞ってしまった水をさばく時には、茯苓(ぶくりょう)という生薬が良く効きます。この方の皮膚の力と、クーラーなどの生活環境を考慮すると、皮膚を温めて停滞した水がさばきやすいように、気の発散と巡りを良くしていく桂枝(けいし)も必要です。そして茯苓と桂枝の働きを助けるために、血に入り皮膚を温めながら水をさばき、かつ筋骨や関節の痛みを和らげていく生薬や、とどまったものを和らげ症状を緩和し正常に戻していく生薬など、生薬1つ1つの働きから処方を選びました。養生法の説明と考えた漢方薬を1週間分差し上げました。

                                       

                                       

                                       

                                       

                                      4日後にお電話を頂きました。

                                       

                                      「木曜日の夜から漢方薬を飲み始めて、土曜日の午前中には、ピクピクの症状が出る間隔が伸びて、程度も軽くなっていることに気付き、翌日の日曜日は症状が出ませんでした。今日も出ていませんが、まだ飲んだ方がよろしいですか?」

                                       

                                       

                                      バッチリ合っていることが分かりましたので、差し上げた1週間分は飲み切っていただけるようにお伝え致しました。

                                       

                                       

                                       

                                      生薬の1つ1つが持つ気味(きみ:気と味)と薬能(やくのう:効能)から導き出していくことも大切ですね♪

                                      改めて勉強になりました(-ω-)/

                                       

                                       

                                       

                                      因みに茯苓と桂枝が入った処方を参考までにいくつかご紹介させて頂きます。

                                      茯苓甘草湯(ぶくりょうかんぞうとう)、黒散(こくさん)、八味丸(はちみがん)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、苓桂甘棗湯(りょうけいかんそうとう)、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)、苓桂味甘湯(りょうけいみかんとう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、五苓散(ごれいさん)、茯苓沢瀉湯(ぶくりょうたくしゃとう)、防已茯苓湯(ぼういぶくりょうとう)・・・等々、沢山あります。ご興味のある方は、調べてみると「気の衝逆(しょうぎゃく)」、「水の衝逆」がその処方に隠されていることが発見できてきて、新たな発見があるかもしれません(/ω\)

                                       

                                       

                                       

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                                      | 漢方 | 10:31 | comments(0) | - |
                                      2018年 夏の土用 
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                                        JUGEMテーマ:健康

                                         

                                        2018年の夏の土用(参考記事:土用中の手術・治療は要注意!)は、7月20日〜8月6日までになります。

                                         

                                        今年は火運太過ですから、この夏の土用が一番体調を崩しやすい、不安定になりやすい時期になります。

                                         

                                        土用の時は、土の気が旺(おう)していて力をもち、体の土台・地面に当たる部分が動きやすくなっておりますので、今まで病状が安定している方でも症状が悪化したり、色々な症状が出てきても土用中は治療を変えたりせずに体に無理をかけないように気をつける季節です。(参考記事

                                         

                                        クーラーを直風で皮膚に当てる、冷たい物の取り過ぎ、甘い物、暴飲暴食、海や山、そして炎天下での作業など無理のかからないようにお体気をつけて養生してきましょう。

                                         

                                         

                                         

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                                        | 漢方 | 16:16 | comments(0) | - |
                                        腕の付け根が痛い
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                                          JUGEMテーマ:健康

                                           

                                           

                                          2018年7月14日

                                           

                                          50代女性 右腕の前側の付け根付近が1週間ほど前から痛い。一向に良くならず、ご来店され相談。

                                           

                                          思い当たることを聞くと、犬の散歩をしていて右腕でリード(手綱)を引くので、これくらいしか思い当たることがない。でも犬の散歩は今までも毎日行っていたので、自分でもなぜ痛いのかが分からないとのことでした。

                                           

                                          それ以外の気になる症状も無く(肩こりなども何もなし)、今までこのような症状になったことはないと言われます。

                                           

                                          クーラーの風や冷たい飲食物などで体を冷やしていることもなく、楽な時や辛い時などの症状の変化もありませんでした。

                                           

                                          痛む場所は、中府(ちゅうふ)という太陰肺経(たいいんはいけい)の経穴近辺でした。

                                           

                                          この夏の時期は心(しん)が力を持ち頑張っていますから、バランス的に肺が抑えられやすくなっています。

                                           

                                          かつ今年は火運太過(かうんたいか)の年ですから、より一層肺の働きは弱りやすくなります。

                                           

                                          肺が弱れば、肺経にその影響が出ますし、冷やし過ぎていないとはいえ、この時期はクーラーや水分補給などで肺も大なり小なり冷えやしています。

                                           

                                          手足の冷え、舌(少し苔あり)だけ確認して、陰陽調節湯(いんようちょうせつとう)を処方致しました。

                                           

                                           

                                          7月17日

                                          漢方薬を服用すると、体がポッーと温かくなる感じがして調子がいいです、とのこと。

                                          痛みも2日間で半分ほどになりました、とご報告頂きました。

                                           

                                           

                                          その季節に伴う体の状態と経絡(けいらく)と合わせみていく大切さ、改めて勉強になりました(-ω-)/

                                           

                                           

                                           

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                                          | 漢方 | 14:24 | comments(0) | - |
                                          1〜2日で逆子が治りました♪
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                                            JUGEMテーマ:健康

                                             

                                            今日は逆子のことについて書きたいと思います。

                                             

                                            逆子になってしまい、逆子体操や病院などで手当てしても治らない方も多くいらっしゃいます。

                                            でも、決して諦めないでくださいね。

                                             

                                            逆子が治らなくても帝王切開すればいいから、と安易に説明している医者も多いと聞きます。

                                             

                                            帝王切開になると、お母さんの体への負担が非常に大きくなり、産後の回復にも多大な影響が出てしまいます。

                                            お母さんの体に対して影響が大きいという事は、出産後に母親からの母乳で育つ、母親と一緒に育っていく・守られていく赤ちゃんにとっても関係してくるという事になります。

                                            出来る限り自然な形で出産していけるように、体の状態を整えていくことは非常に大切なことなのです。

                                             

                                             

                                            現に、逆子の原因も、その母体によるところが大きく、一人ひとり様々です。

                                             

                                            私は今まで何人もの逆子のご相談を受けてまいりましたが、漢方薬の処方も1つだけ「逆子専用の漢方薬」なるものがあるわけではありません。その方の状態と原因を考えて、何が一番大きく逆子に影響してるかを捉えて、漢方薬を決めております。

                                             

                                             

                                            その方一人ひとりに、必ず逆子になりやすくなる原因状態があります(捉えるのが難しい場合も多いですが(笑))。

                                             

                                             

                                             

                                            先日来られた逆子になってしまった女性の症例をご紹介させて頂きます。

                                             

                                             

                                            2018年6月30日ご来店

                                             

                                            38〜39歳の女性 妊娠32週目(3人目?) 8月下旬が予定日 

                                             

                                            2週間以上前から逆子になってしまった

                                             

                                            病院ではウテメリンが処方(1日4回)

                                             

                                            まだ事務の仕事はしている

                                             

                                            お腹が張ってくると、お腹の赤ちゃんの頭の位置が分かり、逆子かどうか自分で分かる

                                             

                                            逆子体操している時、たまに逆子が治る時があるが、すぐ逆子に戻ってしまう(1時間くらいすると戻る)

                                             

                                            ここからもっとさらに深く問診していきます・・・

                                             

                                            ・頭冒(ずぼう:頭に帽子でもかぶさったような症状・状態) なし

                                            ・耳の症状 なし

                                            ・めまい なし(以前起こった時に鉄剤処方され、もう治った)

                                            ・頭痛、頭重、赤み、のぼせ、首筋や肩こり 全て無し

                                            ・咳 なし

                                            ・目 1ヶ月ほど前から左目だけ目ヤニが出る(思い当たることなし)

                                            ・便秘(妊娠初期からラキソベロン液が処方されているが、副作用を心配して服用していない)

                                            ・小便→多く出る、うすい、近い

                                            ・あと1ヶ月ほど(臨月に入るまで)はお腹の赤ちゃんが出てこないように絶えないといけないという不安感はあり

                                            ・食欲はあるが、少し偏りあり

                                             

                                             

                                            この方の逆子の大きな原因は、腎気(じんき)の突き上げです。腎は体の下に位置して、常に陽気を下に引いております。この腎の働きが正常に出来なくなると、気が上に衝(つ)き上がります。子宮は肝と腎の力を借り、任脈(にんみゃく)と衝脈(しょうみゃく)の影響を受けて胎(たい:お腹の中の赤ちゃん)を養っています。血の影響も大きいのですが、気の影響も大きい場所です。この方は元々血気(けっき)が盛んな方ではありませんので、ちょっとした精神的な影響、不安な気持ちやストレスの影響、またクーラーや飲食物からの冷え、季節などの内臓の働き方の影響などで、腎と胃のバランスが取れなくなり、腎気が衝(つ)き上がってしまうのです。ですので逆子体操などで一時は逆子が戻ってもまたその衝き上がる気によって、赤ちゃんが回ってしまうのです。

                                             

                                            腎が不安定になってこれば、不安感が出てきますし、大便や小便の具合にも影響を及ぼします。

                                            胃と腎のバランスを良くして、腎の水の働きを助け、腎気の突き上げが治るような漢方薬を1週間分処方致しました。

                                             

                                             

                                            7月7日 ご来店

                                             

                                            「漢方薬服用後1日半ほどで逆子が治ったことが分かりました。」

                                            「昨日病院で定期検査でも確認してもらいましたが、逆子治ってました♪」

                                            とご報告頂きました。

                                             

                                            この漢方薬を服用することで、

                                            ・お腹らへんが軽く感じる

                                            ・むくまなくなった

                                            ・小便の出方や量は分からないが、便秘は治った

                                             

                                            逆子は治ったけど、もう少し飲みたいと言われ、再度1週間分お分け致しました。

                                             

                                             

                                            漢方薬って本当にスゴイですね♪

                                            その人自身が、治しやすい状態に、一番いい状態に整えてくれる・・、改めて勉強になりました(−ω−)/

                                             

                                             

                                             

                                            逆子でお悩みの方、諦める前にぜひ一度ご相談下さい(/ω\)

                                             

                                             

                                             

                                             

                                             

                                             

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                                            | 漢方 | 18:05 | comments(0) | - |
                                            痔がたった2日で劇的に治った・・・!!   〜 病名や症状ではなく、原因が大切 〜
                                            0

                                              JUGEMテーマ:健康

                                               

                                              今朝、あまりにも劇的に痔が良くなった例がありましたので、ご紹介させて頂きます。

                                               

                                               

                                               

                                              2018年6月25日(月曜日)

                                              30代後半の女性 久しぶりに痔が出来てしまい、漢方薬ありませんか、とご来店。

                                               

                                              先週の土曜日(2018年6月23日)くらいから出来始め、今日で3日目に当たる。

                                              イボ痔で、下着に触れたり座ったりすると痛い。出血などは無し。

                                               

                                               

                                              さて、もしここで病院へ行き、漢方薬を出して下さいと言えば、すぐ処方して下さるお医者さんがほとんではないでしょうか。

                                              赤く腫れて痛みがある、痔、ということから枳実芍薬散(きじつしゃくやくさん)や排膿散(はいのうさん)、はたまた桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や乙字湯(おつじとう)など病名や症状で選んですぐ出してくれるはずです。

                                              これで治ればいいのですが、本来は病名や症状が同じでも、人間顔が違うように原因や体質・状態は違い千差万別です。何より漢方薬は、その人自身が治していきやすいように整えていくお薬ですから、原因や状態が違えばまず効きませんし、治りません。

                                               

                                               

                                               

                                              病は原因が大切です。原因をお尋ねすると、自分では分からないと言われます。

                                              (これもよくありますね、ご自身ではなぜなったのか分からない・・・、そりゃそうですよね、分かっていれば気をつけますもんね・・・。)

                                               

                                               

                                               

                                              さて、ここからが私たち漢方専門相談の腕の見せ所です。

                                               

                                              (今回はちょうど2日前のことで、問診時間も2〜3分で短く状態を捉えてお薬をお出しした方なので、記憶が鮮明ですから、どのように問診していったのかも書かせて頂きたいと思います。)

                                               

                                               

                                               

                                              冷たい物や甘い物、もち米など、食事の面をお聞きいたしました。が、特に悪い所は見当たりません。

                                               

                                              睡眠不足、ストレス、体の疲れなど、こちらも自覚症状も生活習慣も特別気になるところはございませんでした。

                                               

                                              女性は必ず生理を聞かないといけませんので、お聞きすると、今は生理後1週間くらい経った頃とのことでした。

                                               

                                              生理の時によく痔になるのかをお尋ねすると、そんなことはなく最近は全くなっていなかった、とのことでした。

                                               

                                               

                                              では以前に痔になった時は何が原因で、どういう時になったのかをお尋ねすると、スノーボードに行く冬によくなっていた、とのことでした。10年ほど前には冬はスノーボードをしていたので、シーズン中はずっと痔になっていたが、もうスノーボードをしなくなり、冬でも大丈夫とのこと(その当時は、ほぼ毎週末ボードには行っていた)。

                                               

                                               

                                              一番最近はいつ痔になったかを聞くと、2年ほど前に旅行に行ったときになりました、それ以来です、とのこと。

                                               

                                              便の状態は下痢も便秘も無し、痔以外の症状は特段辛い症状は無し。

                                               

                                               

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                                              ここまでの問診で、ほぼ原因も予測でき、飲んで頂きたい漢方薬も決まりました。

                                               

                                               

                                              病の原因は労(疲れ)と血虚(けっきょ:血の弱り)からくる血の滞りと捉えました。

                                              生理後1週間ですから、生理の出血を経ると、どなたでも大なり小なり血が弱ります。肝は血を蔵するところです。つまり貯蔵するところですから、肝臓も弱ります。

                                               

                                              私自身も若い頃はスノーボードをよくしておりましたのでよく分かりますが、スノーボードは大変体が疲れます。しかも毎週、シーズン中はよく行っていたとのことですから、必ず肝の弱りがあります(体を温めるために熱を作ったり、肉体疲労を取っていく中心の臓器は肝臓です)。

                                               

                                              2年前の旅行の時に痔になったのは、恐らく旅行疲れではないかと考えました。

                                               

                                              私たちは口から入れた食べ物を消化し、主に腸から吸収します。腸から吸収された栄養素は門脈(もんみゃく)と言われる肝臓へとつながる血管を通して、重力に逆らい持ち上げながら腸から上に位置する肝臓へと吸い上げられます。そして体に必要なものに合成されて、全身へと運ばれます。

                                               

                                              血管には大きく分けて動脈と静脈があり、動脈で栄養や酸素を送ったあとは老廃物や二酸化炭素を受取り静脈を通して心臓へと送り戻しております。下から上に重力に逆らいながら老廃物を持ち上げ戻す静脈には、逆流防止のために弁というものが血管内についているのですが、この門脈には逆流防止のための弁が存在しません。つまり、腸から肝臓への血流は、肝臓の上に引っ張り上げる力、肝臓自身の力に直結しています。

                                               

                                              肝が疲れれば、上に正常に血液を吸い上げたり戻したりすることが出来ずに、腸付近、肛門付近に滞ります。その結果がポコッとできてしまったイボ痔なのです。

                                               

                                              ですから、この人自身は無理をして過労気味とか、睡眠不足、ストレスで肝臓を弱らせていなくても、生理後は血が弱りますから、普段の食事や生活習慣が変わらないものであっても、血を貯めこむ、血の状態が反映される肝臓(血海:けっかいとも表現されます)が弱り、血が滞って痔になってしまったのです。

                                               

                                              疲れを取り、肛門に滞った血液の渋滞を取り、肝臓を元気にする処方が必要ということになります。

                                               

                                               

                                              虚労崩傷内衄湯(きょろうほうしょうないじくとう)を1週間分お出しさせて頂きました。

                                               

                                              痛みもひどくて擦れるだけでも痛いというので、塗り薬もご購入されました。

                                               

                                               

                                               

                                               

                                              2018年6月27日(水曜日) 朝ご来店

                                               

                                              「大変良くなりました。もう治りました!」とご来店。

                                               

                                              私自身、えっ!と思い、詳しく経過をお聞きすると、25日の来店後にすぐ1包服用し、夕方に1包、寝る前に1包服用、塗り薬は寝る前に1度だけ塗りました。寝る前には、もうすでに小さくなって、症状も軽快していたそうです。翌日26日は漢方薬を1日3包服用し、塗り薬は一度も塗らなかった(症状が軽快して塗る程の状態ではなかったため)とのことでした。

                                               

                                              小さくなったってことですよね?と聞き返すと、「いえ、治りました!全く何もない状態になりました!私も1ヶ月くらい長引くかと思っていました(笑)」と改めて軽快ではなく、治っていることを教えて頂けました。

                                               

                                              「その効神の如し」ですね。

                                               

                                               

                                               

                                              病の原因・状態を捉えることの大切さと、漢方薬はその人の「自然治癒力が最大限発揮できるように整え手助けしていく薬」であることの再認識、改めて勉強になりました(-ω-)/

                                               

                                               

                                               

                                               

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                                              漢方専門相談はお気軽にツルガ薬局 松原店(0770-22-8515)までお気軽にどうぞ♪

                                               

                                               

                                               

                                               

                                               

                                               

                                               

                                               

                                              | 漢方 | 13:24 | comments(0) | - |
                                              肝臓の病は、まず膵臓(すいぞう)や胃から良くする  〜 病気を治していくための原理原則 〜
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                                                人は肝臓を病んでしまうと、その病の影響は膵臓(すいぞう)や胃を中心とした消化器系に流れていきます。

                                                 

                                                これは不易(ふえき)、つまり変わることのない原理原則です。

                                                 

                                                自然の流れや体のバランス、病の起こり方や影響の仕方など、きちんと理解している人(昔で言う上工:じょうこう)は、そのことが分かっているので、肝臓が弱って病んでいるときには、まず膵臓や胃を補い元気にする手当をします。そうすると、自然に肝臓は回復に向かっていきます。

                                                 

                                                 

                                                肝臓だけではなく、他の臓器も同じような関係性があります。

                                                 

                                                心臓が弱った病の時には、肺や皮膚、大腸を補う

                                                すい臓が弱った病の時には、腎や膀胱、骨や歯を補う

                                                肺が弱った病の時には、肝や胆、筋肉・血を補う

                                                腎が弱った病の時には、心や小腸、脈、血流を補う

                                                 

                                                 

                                                これらのことは、病の流れ方、影響の及び方、治し方の原則として非常に大切なことになります。

                                                 

                                                 

                                                因みにこの場合は弱っている時の治し方、つまり補い方です。力を持ち過ぎている時は、補うのではなく余分に過ぎるものを取ってあげなければいけません。

                                                 

                                                 

                                                これらのことは金匱要略(きんきようりゃく)にきちんと書かれております。

                                                何千年も前から分かっていたことなのですね・・・。改めて勉強になりました(-ω-)/

                                                 

                                                 

                                                 

                                                 

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                                                | 漢方 | 19:00 | comments(0) | - |
                                                小指に出来ていたイボ、治りました♪ 〜 妊娠中 体をより良く整えることは大切です 〜
                                                0

                                                   

                                                  30代の妊婦さんの喜びの声を頂きましたので、ご紹介させて頂きます。

                                                   

                                                  妊娠4ヶ月頃に小指にできたイボが、漢方薬を飲むようになり徐々に小さくなり、取れてキレイになったと喜びのご報告を頂きました。漢方薬を飲むようになってすぐにイボが小さくなった気がしたので、すぐに写真に撮ってくれていたみたいで、その写真を掲載させて頂きます。

                                                   

                                                   

                                                   ̄手の小指 内側 第二関節付近に妊娠中イボが出来た

                                                  1

                                                   

                                                  ⊆囲が盛り上がってきて、イボが剥がれ落ちそうになってくる

                                                  2-1

                                                   

                                                   

                                                  イボの表面が取れて、中身が出てきたところ

                                                  2-2 中身出てきたところ

                                                   

                                                   

                                                  ぅぅ椶蘯茲譴謄レイになりました♪

                                                  3-1

                                                   

                                                  3-2

                                                   

                                                  この方が飲まれていた処方は・・・・、当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)です。

                                                   

                                                  以前の症例にも書いておりますが、妊娠6ヶ月の時に腕が痺れてきて、そけい部の辺りのしこり、頭痛、肩こりで当帰四逆湯を服用して頂いたときに、すぐ症状は治りましたがその後に、「この漢方薬を飲んでからイボが小さくなったような感じがするのですが、続けた方が良いですか?」と聞かれ、しばらく続けて頂きました。

                                                   

                                                  何度も申し上げておりますが、「どんな症状でも原因が大切」です。

                                                   

                                                  この方のイボのできた場所は少陰心経(しょういんしんけい)です。心(しん)は血をめぐらす働きがあり、血の状態が反映される場所です。2017年は木運不及(もくうんふきゅう)ですから1年を通して肝の力が弱っています。肝は血を貯蔵するところです。つまり肝の影響からの血の弱りが起こりやすい年なのです。さらにこの方は妊娠中であり、自分の血液や栄養をお腹の中の赤ちゃんに沢山送っておりますので、血の弱りが顕著に出てしまいます。血虚(けっきょ:血が弱っている状態)になることで、血をめぐらす少陰心経の場所に、イボが出来たのです。ですから当帰四逆湯が効くのです。

                                                   

                                                   

                                                  予想した通り、イボが取れてキレイになりました、と喜びのお声頂きました。

                                                   

                                                  理にかなった漢方薬の働きに、改めて勉強になりました(-ω-)/

                                                   

                                                   

                                                   

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                                                  | 漢方 | 17:57 | comments(0) | - |
                                                  10年以上前から続く耳鳴り、耳のつまり、鼻声が良くなる  〜 湿気の病は湿気を取らないと治らない!? 〜
                                                  0

                                                    JUGEMテーマ:健康

                                                     

                                                     耳鳴り、耳のつまり、鼻のつまり、鼻声でもう10年以上もつらい症状でお悩みの75歳の女性の症例をご紹介致します。

                                                     

                                                     

                                                    「10年以上前から、耳鳴りのように耳がツーンと詰まったような感じがつらい。鼻も詰まる、声も鼻声のようになる。」

                                                    電車に乗ってトンネルに入るとツーンとなるような感じ。声も鼻声のようにつまった感じになる。目から鼻中心に顔がボッーとした感もあるとのことでした。

                                                     

                                                     

                                                    病は原因が大切です。原因とその人の体質、病の位置、寒熱と虚実の程度を見極めて、その病気・症状の根本を捉えることができれば、治し方が分かります。(漢方薬は 「病名に対して」ではなく、「その人に対して」決める

                                                     

                                                     

                                                     

                                                    そこで、どういうときに起きるかを詳しく聞いてきますと、

                                                     ●冷たい風に当たるとなりやすい(自転車で買い物→耳がボッーとなる)

                                                     ●乗り物に乗る時や台風が来る時(気圧の変化)、梅雨の時はあまり感じない

                                                     ●そう言われると雨の日もつらいかもしれない・・・

                                                     ●10年以上前から、毎日何回も起こる→30分や1時間、半日くらい、とりあえず治るまで放っておく

                                                     ●病院へ受診し検査をしても異常無しと言われる

                                                     ●朝起きた時寒いと調子悪い、朝に配達される牛乳(瓶)を冷たいまま飲む習慣あり

                                                     ●お風呂は、暖房をつけて年中シャワー    

                                                     ●膝が少しこわばりあり

                                                     ●ヨーグルトたまに食べる、冷たい物はあまり取らないが(温かいお茶)、あられ、もち米、甘い物、辛い物、味の濃いものは取られる

                                                     

                                                     

                                                    梅雨や台風の時に症状が悪化することに対してはご自身ではあまり実感がないようでしたが、詳しくお話ししていると雨の日は症状が悪化しやすい状態が捉えられました。私たちの体は目に見えないですが、皮膚から絶えず熱や気、水(汗)を発散して、外部からの邪(体に有害なもの)の侵入を防いだり、体温調節をしております。雨の日はこうした皮膚からの正常な発散がしにくい環境になります。ほとんどの人は実感するほどの影響は出ませんが、体内に湿気のある人はこの微妙な変化でも症状悪化につながります。

                                                     

                                                     

                                                     

                                                    朝は冷えますし、朝飲む牛乳でも体内が冷えます。湿気でも内は冷えますから、皮膚を温めている陽気が内の冷えに引かれて外の守りが悪くなります。そこに冷たい風が当たると、さらに皮膚からの発散が悪くなりこもるのです。耳や鼻にこもることで、耳鳴り、耳のつまり、鼻のつまり、鼻声が起こっているのです。シャワーも表面上しか温まらず体内は冷えますし、体内に水や湿気を帯びやすい甘い物やもち米の食べ物もお好きです。

                                                     

                                                    体内に湿気が多いと、陽気の出入りをする「平旦(へいたん:午前3〜5時))」「晡時(ほじ:午後3〜5時)」の時間帯に湿気が邪魔をしてうまく気が出入りできずこもって症状が悪化しやすくなります。そこで、時間帯のことをお聞きしてみると、朝起きた時や夕方3時以降くらいにそういえば症状がつらくなっていることに気付かれました。間違いないと考え、病の原因と体の状態、養生法を含め説明し、この風湿(風の影響と体内の湿気が原因の病)を取る漢方薬を1ヶ月分処方。

                                                     

                                                     

                                                     

                                                    【経過・結果】

                                                     

                                                    • 10日後 来店

                                                      まだ2週間も経っていないが・・・、すごく合っている!2〜3回分で耳鳴り(耳のこもり)が取れ、鼻や目や顔のこもりも取れ、調子が良いとのこと。10年以上症状が続いていたが、もう半分くらい症状が取れた。気圧の変化などのツーンとした感じはほとんどない、大変良くなっている実感あり。  風湿は重い水で、なかなか簡単には取り除けない性質があるので、完全に治すには時間がかかるが、漢方薬と一緒に養生を継続してもらうように説明。


                                                    • 約1ヶ月経過後 来店

                                                      調子良い。同じ処方を再度1か月分処方。              継続中

                                                     

                                                     

                                                     

                                                     

                                                    このように湿気の病は、実は意外と多いのです・・・。

                                                    もしお悩みの方は、お気軽にツルガ薬局までご相談下さいませ♪

                                                     

                                                     

                                                     

                                                     

                                                     

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                                                    | 漢方 | 18:56 | comments(0) | - |
                                                    病院で見逃されている湿気の病 〜めまい、耳鳴り、むくみ、倦怠感、下半身の痛み、腰・関節・神経痛、しびれ、うつ症状、喘息やてんかん、頭痛、鼻水や鼻づまり、咳・・・ 〜
                                                    0

                                                      JUGEMテーマ:健康

                                                       

                                                      ジメジメする季節になってきました。

                                                       

                                                      梅雨の時期は湿気取りのドライペットのように、人の身体も湿気を吸って水が溜まりやすくなり、発散不良になり、体は重く、冷えや炎症、痛みが伴いやすくなります。

                                                       

                                                      この体内の湿気によって病気になったり症状が悪化する人が、実は意外に多いのですが、このことについて病院や患者様自身気付いていないケースが沢山見受けられます。

                                                       

                                                      湿気の病と言っても、検査項目があるわけでもなく目に見えませんし、医者も現代医学では習わないでしょうし、どんな症状が出てくるのか、何をどうやって捉えればいいのか分からないために、病院にかかっても見逃されているのだと思われます。

                                                       

                                                       

                                                      湿気が原因となり起こる症状として多いものが、めまい、耳鳴り、むくみ、倦怠感、下半身の痛み、腰・関節・神経痛、しびれ、うつ症状、喘息やてんかん、頭痛、鼻水や鼻づまり、咳などがあります。梅雨の時期には症状が特に激しくなる恐れがあります。

                                                       

                                                       

                                                      湿気は体内で重い性質の水ですから、湿気を取っていく時はゆっくりじっくりと取っていかなければいけません。また『脾胃(ひい:胃を中心とした消化器系)は湿を悪み、湿は関節に流れる』と言われております。脾胃の状態が反映される腕や足、また腰や膝などの関節に症状が出やすいということになります。

                                                       

                                                       

                                                      実際に湿気を取ることで良くなった例をご紹介致します。

                                                       

                                                      ●あるクモ膜下の血管障害の後遺症でリハビリ中の方が、カラッと晴れている日はまだ調子が良いが、どんよりしている日は調子が悪くなるということから湿気を疑い、湿気を取っていく漢方薬で非常に状態が良くなった例があります。

                                                       

                                                      ●また雨風の中でお仕事されるような人、例えば電柱に上って作業する人で、年の暮れに寒い中で仕事をしてから、毎夜全身がケイレンするようになった人がいらっしゃいました。この方も体の中の湿気と外からの冷え(風)が原因と捉え、風と湿気を取ることで数日で治りました。

                                                       

                                                      ●朝の4時頃になると、涙が出るほどの膝の痛みで目が覚めてしまうという御婦人がいらっしゃいました。数年にわたって苦しんでおられましたが、数日で痛みが治り大変喜ばれた例があります。この方も、湿気が原因でした。(朝方や夕方のだいたい決まった時間に症状が出るという方)

                                                       

                                                       

                                                      あげればきりがないほどですが、天候に左右されやすい人、台風や気圧の変化で症状が変化する人、海や川、沼や田んぼの近く、または池などを埋め立てた場所、新築マンション(鉄筋コンクリート)に住んでから調子が悪くなった人、外で交通整理のお仕事をされている方、線路の点検・修理をするお仕事、露天商をされている方、その他にも給食室で働かれている人、冷蔵庫に入る仕事、下がコンクリートで水を使う仕事・・・etc(体内の湿気と皮膚に当たる風の影響)、このような方は湿気を帯びやすくなります。

                                                       

                                                       

                                                       

                                                      病には、必ず原因があります。原因に対して、お薬も決まります。なぜその症状が出てきたのか、なぜ治らないのか、きちんと捉えていくことが大切です。お困りの方はツルガ薬局までお気軽にご相談下さい。

                                                       

                                                       

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                                                      | 漢方 | 18:10 | comments(0) | - |
                                                      傷寒論(しょうかんろん)・金匱要略(きんきようりゃく)には全て書いてあった・・・!
                                                      0

                                                         

                                                        昨日、東京の朴庵塾(ぼくあんじゅく)セミナーに行ってまいりました。

                                                         

                                                        午前中は痙病(けいびょう)、湿病(しゅうびょう)、暍病(えつびょう)の所だったのですが、以前に書いた記事の例がよく考えればそのまま載っていることに気付きました。

                                                         

                                                        逆を言えば、この傷寒論(しょかんろん)・金匱要略(きんきようりゃく)は約1800年ほど前にまとめられた書物ですが、病気の原因や流れ・経過がもうすでに理解され記されていたということになります。すごいですよね・・・Σ(・□・;)

                                                         

                                                         

                                                        白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう) その効き目神の如し

                                                        この記事にも書きましたように、この子のてんかん発作のきっかけとなったのは入浴です。

                                                        それにより入院することになり、退院後にお腹がパンパンになり、寝返りがうてず、水逆(すいぎゃく:水を吐く)が起こりました。

                                                        白虎加人参湯で治りましたが、この病の流れが痙病の条文に書いてあったのです。今まで何度も読んでいたつもりだったのですが、気づくことが出来ませんでした。

                                                         

                                                        痙病4条

                                                         太陽病 発汗太(はなはだ)多ければ 因(よ)って 痙(けい)を致す

                                                         

                                                         →汗をかかせ過ぎたことにより、痙病(筋肉がひきつる、発作、この場合はてんかん発作)が起こる

                                                        汗をかかせ過ぎたとは書いてありますが、虚弱で陽気が少なく津液(しんえき:体液)が乏しい人や、血虚(けっきょ:血が弱い、少ない)の人は少しの汗でもこの状態を起こします。例えば、出産後の人や、手術後の人などもこの状態を十分に注意していかなければいけません。(この産後の痙病についても、手術後の人の痙病についても、きちんと他の条文に記載はされております。)

                                                        この子供さんも、ベースには血虚があり、入浴により必ず汗が出たであろうと思われます。汗は血の液ですから、血の陽気、津液が出ますから、少しの出方であってもこの子の場合は、条文の「はなはだ多い」という状態になったことが推察できます。

                                                         

                                                         

                                                        痙病7条

                                                         病者身熱足寒・・・・其脈如蛇   

                                                         

                                                         →痙病の症状が書かれております。

                                                         

                                                        痙病8条

                                                         暴(にわか)に腹 脹大(ちょうだい)なる者は解せんと欲すると為す 其の脈故(もと)の如(ごと)く 反(かえ)って伏弦(ふくげん)する者は痙す

                                                         

                                                         →この条文は前7条の条文に続いているものです。痙病の発作的な症状を起こしたものが、そのあとに暴に、つまり急にお腹が張って大きくなるものは、陽気が戻って復してきた証拠だから、病が治ろうとしている、前のように蛇のようにぐちゃぐちゃの脈に戻って内に縮んではっきりしない弦(ビーンと弓の張ったような脈)の脈を示す者はまた痙病が起こるという訳です。

                                                         

                                                        ここに、「発作の後にお腹が張ってくるものは治ろうとしている」と書かれております。この子もお腹がパンパンに張りましたが、治ろうとしている体の反応だったのかもしれません。ここに書かれている通りの経過をたどっているという事に驚きと条文の奥深さを改めて感じました。

                                                         

                                                         

                                                        人の体、病気の起こり方、流れ方、これは不変で変わりないことです。

                                                        こういう原理原則、自然の摂理が書かれている傷寒論・金匱要略。

                                                         

                                                        荒木先生や藤本先生がおっしゃられていたとされる「傷寒論・金匱要略を繰り返し、繰り返し読みなさい。ちゃんと書いてありますよ。」と言うお言葉・・・。本当にその通りですね。

                                                         

                                                         

                                                         

                                                         

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                                                        | 漢方 | 10:29 | comments(0) | - |
                                                        5月5日から 夏に入りました(2018年 火運太過)
                                                        0

                                                          JUGEMテーマ:健康 

                                                           

                                                          2018年は5月5日が立夏になり、ここから夏に入ります。

                                                           

                                                          夏は「心(しん)が旺(おう)する期節」です。

                                                          ここでいう心とは、心臓や血管血液、循環器系、血圧、脈、舌や小腸、精神である神、熱、汗などを総称して表現しております。

                                                           

                                                          簡単に言うと、夏は心臓や血管系が頑張っている期節なので、無理をするとここに熱がこもりやすくなりますよ、ということになります。

                                                           

                                                          また夏は、バランス的に肺や大腸、皮膚や鼻の働きは抑えつけられやすくなる期節です。ここが弱い方、持病をお持ちの方は注意して下さい。

                                                           

                                                          今年は火運太過(かうんたいか)の年ですから、昨年末に書きましたが、恐らく1年を通して一番この夏の時期、夏の終わりの夏の土用(7/20〜8/6)頃が、一番体調が乱れやすく病気も治りにくくなると思われます。今から日々の体調管理に気をつけていきましょう。

                                                           

                                                          その人に合った夏場の養生法や、食事のバランス、食材がありますので、ご興味のある方はお気軽にツルガ薬局 松原店までご来店くださいませ。

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

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                                                          | 漢方 | 19:49 | comments(0) | - |
                                                          春の土用に入りました  〜 2018年4月17日から5月4日まで 〜
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                                                            JUGEMテーマ:健康

                                                             

                                                            4月17日(火)から土用に入りました。

                                                            ゴールデンウィークの5月4日までが土用になります(5月5日は立夏になります)。

                                                             

                                                             

                                                            土用は、土の気、脾胃(ひい:広い意味で胃を中心にした消化器系)の気が旺している、つまり力を持って頑張る季節です。

                                                             

                                                            土は、土台になり、真ん中であり、万物の帰するところ、つまり伝えるところがない大元です。その土台が頑張っている時、無理がかかりやすい時に、体を疲れさせるような慣れない土いじりや運動、過労、暴飲暴食、そして手術や体にメスを入れること(歯の治療もこれに当たります)は、体の大元を損なわせ病気や症状の悪化や回復を遠ざける事につながっていきます。最悪の結果にもつながることも多いと聞いております。

                                                            できる限り土用中の手術や検査(肉を傷つけるような検査)は避けるべきです。症状が落ち着いている方でも、土用中は地面である土の気が盛んですから、症状がぶり返しやすくなります。

                                                             

                                                            食事の面では甘い物は脾胃を補いますから、お菓子やジュース、パン類などの体を養う食事以外の甘味のものは取り過ぎないように気をつけて下さい。ただでさえ力を持って頑張っている脾胃に無理やり負担をかけることになってしまいます。

                                                             

                                                            もちろん、脾胃が弱っている方が、この土用の季節を利用して働きを高めて治りやすくなることもありますから、体のバランスを見ながら養生していくことが大切になります。

                                                             

                                                             

                                                             

                                                            bnr_hp150.gif

                                                             

                                                             

                                                            | 漢方 | 10:14 | comments(0) | - |
                                                            葛根湯の下痢とは違う厥陰病(けっちんびょう)の下痢
                                                            0

                                                              JUGEMテーマ:健康

                                                               

                                                              先日の朴庵塾(ぼくあんじゅく)セミナーで講義を受けている時、ハッと気付けたことがありましたのでご紹介させて頂きます。

                                                               

                                                              ちょうど厥陰病(けっちんびょう)のところで、今までも何回か厥陰病は勉強していたのですが、その10条を読んだ時にあるお客様の状態のことを言っていることに気づくことができて密かに感動してしまいました。

                                                               

                                                               

                                                              10条

                                                              「傷寒(しょうかん)一二日(いちふつか)より四五日に至りて厥(けっ)する者は必ず発熱し 前に熱する者は後必ず厥し 厥深き者は熱も亦(また)深く 厥微なる者は熱も亦微 厥之(これ)を下すに応ずるに而(しこう)して反(かえ)って汗を発する者は必ず口傷(やぶ)れて爛(ただ)れ赤し」

                                                               

                                                               

                                                              その前に、厥陰病とは何なのかご存知じゃない方もいらっしゃいますので、簡単にご説明させて頂きます。

                                                              本当に簡単に表現させて頂きますと、体が冷えて冷えて、体内の少ない熱が血に逃げ込んでしまい、肝や心包(しんぽう:心臓を包み込んで心の働きを支えているところ)を中心に影響が出てきてしまう病のことを言います。血を貯蔵しているところは肝であり、流すところは心(しん)です。血は熱を持ちますから、肝にも熱がこもり体のちょうど真ん中で横隔膜によって仕切られているところにも熱がこもり、上半身と下半身との気の巡行がうまくできなくなります。心臓などの上は熱く、下は冷える、また内は冷えて外側に熱が浮かんでくるような状態になります。

                                                               

                                                               

                                                              さて、10条の条文の簡単な訳を書きます。

                                                              「傷寒、つまり寒に傷られて、風邪をひいてから1,2日から4,5日になって厥する者、厥(けつ)とは、冷えのことです(厥は、冷える、気が上る、尽きる、などの意味として解釈される文字ですがこの場合は分かりやすく冷えと訳します)。ここでは厥陰病のことを説明していますので、体全体が冷えて陽気が乏しい人のことを言っております。体は冷えてくると、冷えに対抗するように熱を持とうとしますので、その対抗した熱が発熱として現れてきます。冷えと熱は本来はバランスを取り合うものですから、冷えが先に現れてその後熱が出てくるものもあれば、熱が先に出てその後冷えが出てくる場合もあります。冷えの程度が強ければその冷えに見合った熱も強く、冷えが弱い場合は熱も弱くなるはずです。冷えが出てきている場合、小便や大便などで下から抜いていかなければいけない時に、反対に発汗してしまうと口の中が赤く爛(ただ)れたり傷ついて痛みが出てきます。私たちの体は基本的に発汗は上半身の水が、小便大便は下半身の水が出やすいとされています。下から出すべき時に、反対に上から出す発汗をすると、特に厥陰病になるような陽気の乏しい体の冷えた人に無理やりなことをすると、簡単に気や体液のバランスが乱れてしまいます。陰陽の交錯する、外と内との境目である咽(のど)や口にその症状が出てくるのです。」

                                                               

                                                               

                                                              この条文の特に最後の方の「・・・厥 之を下すに応ずるに・・・」という箇所なのですが、直訳すると冷えて下から抜いていくべきところを・・・、と言う意味です。冷えているのに下す・・・、一見するとおかしいと思われる方々も多いのではないでしょうか。本来、厥陰病のような冷えている人は、温薬で温めていかなければいけません。また、下し、例えば下剤などで便を出させる行為は基本的に熱やエネルギーを抜いていく行為になります。少しでも過ぎてしまうことで、容易に体内バランスが乱れてしまいます。この冷えを下していくべきケース・・・、私も今までは何となくのイメージでしか理解していませんでしたが、今回のあるお客様の状態がこれに当たるのではないかと感じました。

                                                               

                                                               

                                                              83歳の痩せて色白な男性の症例です。

                                                              2018年(火運太過)1月25日に病院へかかり、ペレックス(風邪薬)、カルボシステイン(痰切り)、デキストロメトルファン(咳止め)、セフカペン(抗生剤)が5日分処方されました。

                                                              1月26日に奥様がご来店され、25日の時は微熱くらいだったのが、病院のお薬飲んでいたのに逆に今日は38.6℃で高くなってきてしまったので病院へまた行くべきかどうか、待ち時間も長いので逆に症状が悪化してしまうのではないか不安で、ということでした。

                                                              ご様子をお聞きすると、しんどさはなく、食欲も今朝はおかゆを食べて、2杯も食べれた、その後食べ過ぎたせいか少し気持ち悪くなったみたいだが、しばらくして落ち着き今は家で寝ている、とのことでした。

                                                              この方は以前に肺炎を起こし入院されたことがある方です。痩せていて陽気が少ない方です。なぜ今日熱が高くなってきたのか、そして今の状態と養生法、肺炎への注意をお伝えして、桂姜棗草黄辛附湯(けいきょうそうそうおうしんぶとう)を2日分差し上げました。家にあるコンクレバンと保元黄も一緒に服用して体力を高め、ご自宅で様子を見るようにお伝え致しました。

                                                               

                                                              後日、ご来店頂いたときに経過をお聞きすると、翌日は下痢が数回起こり、熱は知らない間に下がっていた、とのことでした。その下痢の様子を聞くと、水みたいな下痢でもなく、ドロッとした感じでもなく、あまりご本人様も分からない感じでしたが、下痢をした後ドカッ―としんどくなるような下痢ではないようでした。

                                                               

                                                               

                                                               

                                                              ちなみに葛根湯にも下痢があります。

                                                               

                                                              太陽病(たいようびょう)中篇の2条

                                                              「太陽と陽明(ようめい)の合病(ごうびょう)の者は必ず自下痢(じげり)す 葛根湯 之を主る」

                                                               

                                                              風邪で表に邪(じゃ:体を害するもの)があり、胃が弱っていると胃の方に落ち込んできた邪を表に戻せずに下痢してしまうことがあります。ただその本は表にありますから、表を治す葛根湯で良い場合があります。

                                                               

                                                               

                                                               

                                                              漢方薬は、その人のその時の状態を考え、体が治りやすいように、邪を出しやすいように手助けするものです。この83歳の男性も汗で熱を出すのではなく、下痢で熱を出す方が、体に無理なく自然に治りやすかったということになります。病の位置や体の力の持ち方によって治り方が違うのです。この人のケースは、太陽と陽明の合病の葛根湯の下痢ではなく、厥陰病の「厥之を下すに応じる」の状態に当てはまります。つまり、桂姜棗草黄辛附湯により体の中の熱(38.6℃)の原因になっていた冷え(厥)を下痢で押い出すことができたという事です。冷えを下痢で出した、出すべき時の状態をこの方の治験例で知ることが出来ました。非常に勉強になりました(-ω-)/本当に傷寒論(しょうかんろん)・金匱要略(きんきようりゃく)って、すごいですね・・・。

                                                               

                                                               

                                                              補足ですがもし仮に、桂姜棗草黄辛附湯ではなく、葛根湯を服用していたらどうなっていたか・・・。

                                                              大変な状態になっていたと思います。例えば、条文どおりに「而(しこう)して反(かえ)って汗を発する者は必ず口傷(やぶ)れて爛(ただ)れ赤し」になっていたかもしれませんね。

                                                               

                                                               

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